表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
エルフロードを越えて! フロッグワード入国編
244/363

3月23日 エルフの国 秘宝発見までの期限が決まってしまう。


 おそらく平成27年3月23日

 剣暦×○年2月23日


 エルフの国フロッグワード

 王都オトヤ



 日記をつけてて気付いた。

 今日から、僕がこの世界にやってきて3年目になる。

 二年前の今日。

 僕は霧の深い森の中でホビットに捕まり、木の檻に閉じ込められたのだった。

 懐かしい。

 そんな僕も今や、エルフの国で国賓として迎えられる身分になったのだから、人生何が起こるかわからない。

 

 昨日、あれほどいたメンバーも、今や僕とタマちゃんのみ。

 これはあれか?

 まさか、二人で残る7カ所の探索をすべてやる、ということなのか?

 ああ、なんかいつものような切羽詰まった感が出ていたぞ。

 

 

 ……。ニオ・フロッグワード【姫】と、グイ・シーマンズ・エクスキューダー【公爵】の結婚が正式に公表された。


 ニオ殿下は、最初から女でした、ということでゴリ押すことにしたそうだ。

 で、姫の相手として相応しい身分を、ということで、グイ将軍に【ミキテル発見の功績を讃えて】爵位が送られることに。


 つまり、あれか。

 僕は結婚式と同日に行われるグイ将軍の叙勲式までにミキテルを見つけなければならないということになったわけだ。



 なんでそんな大事な話を僕抜きで進めているのだろうか。


 なんでも、ニオ姫が【私の誕生日である3月30日にグイと結婚するんだもん】とか言い出したから、慌てて決めたそうだ。


 剣暦の3月30日とは。


 おそらく平成27年4月30日のことだろ。


 一か月しか、ない。


 ニオ姫、化けたなあ、暴君に。

 今まで溜めてた鬱憤を、ここぞとばかりに佩きだし始めた。


 初代エルフ王と懇意にしていたという初代草国王も、こんな気持ちだったんじゃないだろうか。一度こうと決めたら絶対に変えない性格。けれど、放ってもおけないところが、エルフの特性か。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ