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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
エルフロードを越えて! フロッグワード入国編
231/363

3月10日 エルフの国 ニオ・フロッグワードの告白。失敗に終わる。


 おそらく平成27年3月10日

 剣暦×○年2月10日


 エルフの国フロッグワード

 王都オトヤ



 夜中、中庭から泣きながら飛び出すニオ王子と、一人取り残されて茫然としているグイ将軍を見てしまった。

 ニオ王子は、半裸に近い恰好で、脱げた服をかき抱くようにして走り去って行く。ああ、ニオ殿下。僕にしたのと同じ方法でグイ将軍にばらしたんだな。


 グイ将軍、無言でその場に立ち尽くしていたが、一時間程して、中庭から姿を消した。


 気付いたのは、僕だけ。

 よくもまあ、誰にも見られなかったもんだ。


 明日、ニオ殿下とグイ将軍の二人に、何にも知らない態でもって世間話でもして、様子をうかがわなければならない。


 気まずいにもほどがある。

 

 王子として育てられたエルフの女の子が、50年近く主従として自分に仕えてきた平民出のエルフの将軍に、自分の性別と恋慕の情をばらす。

 

 これは絶対、ろくな結果になってない。

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