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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
草原の国へ帰ろう!ドワーフの国旅行編
22/363

7月30日 魔女会社に偶然出会い手紙を託す

 おそらく平成26年7月30日

 剣暦××年6月30日


 ドワーフの国領地上

 貿易山脈から離れて二日。


 相変わらずの暑さ。汗でびっしょりになる度に着替えてたら、いよいよ着るものがなくなる。

 久しぶりに水量のある河川を見つけたため、飲料水の確保と洗濯に一日を使う。


 ジンさんも本当は暑くてしんどかったようで、水をみるや、服を脱いで飛び込んでいた。

 一通りばしゃばしゃやった後、濡れ細ばった全身を激しくふるわせて水を飛ばす。

 おう、まさに犬。

「なんかクールなジンさんらしくない」と茶化したら

「遠慮はしないことにした」とか返ってきた。

 20代後半の男が二人して水場できゃっきゃしてるのは、果たして絵的にどうかとも思ったが、楽しいのだから仕方ない。

 ジンさんと上半身裸になってはしゃいでいると、偶然、上空を箒にのった魔女が飛んできた。肩から下げた鞄が赤いから宅配魔女だと気づく。

 声をあげると、僕たちに気づいたのか、降下してきたため、手紙の郵送を依頼することにした。


 姫様宛の手紙をその場で書いて、魔女に渡す。

 その魔女はドワーフの国を主に担当しているとのことで初めて会う人だが、えらくフレンドリーだった。

 この世界で出会った魔女はみんな陽気なキャラしてるけど、なんかマニュアルみたいなもんでもあるのだろうか。

 どうやら、数十年前に漂流してきた地球人が空を飛ぶ魔女を組織的に運営した郵送会社を作ったらしく、その時に配られたマニュアルにこう書かれていたらしい。

 スマイル0円



 ホビット酵母もついでに運搬してもらったら早いよなと思って頼んだら、「割れ物は取り扱いができないんです」とのこと。

 なんでも、彼女は研修中の魔女らしく、手紙しか運べないんだとか。


 文書の運搬が、一番重要な気もするんだけれど。


 隣でやりとりを見ていたジンさんが、いつの間に文字をかけるようになったんだ?! と驚いていたけれど、まあ、僕だって頑張れば、ね。



 閑話休題


 しかし、あの魔女というのは何なのだろう。結局は魔道具を管理運用する技術集団ではあるのだけれど、世界の仕組みの枠外にいる。

 人間でも、ホビットでも、エルフでもなれる。なれば最後、社会からはぐれて、魔道具の運用法を教育される。

 人と交わるために、案内人という立場を利用しているのだが、利益を求めてはいない。その最終目標は不明。

 けれど、金を払った分は仕事をきっちりする。


 

 手紙を受け取った魔女は、「承りー」とかにこにこ叫んで魔道具『空飛ぶ箒』で空の彼方へと飛んで行った。


 この世界でも、空を飛べるのは鳥と蝙蝠と竜と、魔女くらいである。




 今日の朝食 見た目がスイカみたいなメロン味の瓜

 今日の昼食 魚の燻製

 今日の夕食 川で釣った魚の蒲焼


 そろそろ馬車引く馬の餌を買いに行かねば

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