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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
エルフロードを越えて! フロッグワード入国編
214/363

2月16日 エルフの国 ヤシャ商隊と一緒に海岸線を北上 カクさんチーム全滅の噂


 おそらく平成27年2月16日

 剣暦×○年1月15日


 エルフの国フロッグワード

 東海岸線にて野宿



 海エルフの村に来た、角の生えたラクダに乗った商人の隊列。

 そのリーダーは麦わら帽子を被った見た目若いエルフの青年だった。

 今、冬だよな。

 海エルフの村長さんが話をつけてくれて、僕達も商隊と一緒に旅をさせてもらうことに。

 で、リーダーの名前はヤシャさんと言うそうだが、彼は僕のことを知っていた。

 彼らはエルフの国の王都の一つ手前の町からやってきたそうなのだが、その旅先で僕の噂を聞いていたそうだ。

【巨漢の異世界人カンテラとその配下の者たちが、エルフの国へと入国した。】

 そして、昨日こんなうわさが国中に流れたそうだ。


【旅の途中で離れ離れになったカンテラのしもべ達は、宰相ラ=セツが呼んだ魔女傭兵によって全滅した】


 スケさんが心配していたが、まあ全滅と言ったって皆殺しの憂き目にあってるわけじゃないだろう。

 かつて、ノーズさんが情報を集めてくれた。

 エルフの国にエルフ以外の人種が入りこむこと自体を嫌う宰相ラ=セツ以下分断主義派が国外から呼びこんだのは、社会の枠外に位置する魔女会社の傭兵であることは、わかっていた。

 この世で一番優秀な戦力である魔女傭兵が、魔女会社に借りのある僕の友達を殺すなんて不細工な真似はしないという信頼がある。

 生きていると考えていいはずだ。

 とにかく合流が先だ。


 もしタマちゃんがカクさんがアームさんがノーズさんがフッドさんが、それに池月も。彼女らが殺されていたりしたら、多分僕はこの国に害を成してしまうかもしれない。それだけはないと、信じている。

 


 とりあえず、ヤシャ商隊は、僕とスケさんも角ラクダに乗せて、行けるところまで連れて行ってくれるということに。

 とりあえず、海岸線をひたすら北上していると、エルフロードで唯一海と接する【黒蟹の御渡り】というポイントに到着する。とりあえず、そこまで行く。

 正直、もうこのまま王都まで同行するということも考えたのだけれど、彼らの乗る角ラクダは揺れるわ速いわ揺れるわで、三回くらい乗り物酔いで急停止してもらう破目になる乗り心地の悪さ。それに、これに乗ってドラゴンモドキオオトカゲの巣や、超大型猛禽の山城を突き抜けるらしく、僕のような凡人ではとても着いて行けないと判断。

 明日の昼間には目的地に着いて下ろしてもらえるそうだが、それまで僕の体が持つか心配。

 夕飯もとても受け付けられなかったが、ヤシャさんが【嫌でもいれとかないと、明日体力消耗仕切って死ぬぞ】と脅すので頑張って食べた。


 うう、辛い。

 寝る。

 

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