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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
新パーティ結成! 紋の国横断編
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1月4日 草原の国 子どもが仮面を被る町 パーティ内に会話が少ない


 おそらく平成27年1月4日

 剣暦××年12月4日


 草原の国グラスフィールド

 南方の町 (名前忘れた)の宿に泊まる。



 今晩は月が丸い。冬の月光に照らされた町並は、冷たく輝きの色を反射している。

 旅を続けて早4日。今日はとある町に辿りつき、一晩を過ごす。

 特にこれと言った特徴もない、穏やかな町。

 強いて言えば、昼は、子供達が仮面を着けて遊びまわっていたことだろうか。

 何の呪いなのか宿屋の親父さんに訊くと、この地域では、冬のこの時期に背丈の小さな精霊が町に遊びに来るという伝承があるとのこと。

 精霊が来て祝福をくれた時は、来年にも福が訪れるのだが、人見知りで顔を見られるのが苦手な精霊のために、子供達は仮面を被って外を走り回るようになった。

 その中に紛れて、精霊が遊びに来れるように。

 なんか、いいな。いい話だ。

 タマちゃんと話をしていて、それってドワーフだったんじゃないかという意見になった。

 人見知りで、顔を見られるのが苦手な福をもたらす者。

 むしろ、獣頭人の特徴だと思うけれど、タマちゃんはきっと否定するだろうから、言うのをやめた。



 今日、気になったことがある。

 パーティ内の会話が少ない。

 なんか、みんなお互いに気を使っているような気がする。

 ノーズさんもアームさんもフッドさんも獣頭人と旅をするのは初めてだ。

 スケさんもカクさんも人見知りである。

 図太いタマちゃんは、図太過ぎて会話がなくても苦ではないと言っていた。

 しまったな、旅立つ前に顔合わせくらいしておくべきだった。

 とりあえず、全員と一人ずつ会話するくらいした方がいいかもしれない。 


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