【設定編】1月2日 剣祖文明圏7国の位置関係
おそらく平成27年1月1日
剣暦××年12月1日
草原の国グラスフィールド
南方平原のどっか
ラドゥバレトフ大陸の地理的中心。
ど真ん中には、剣の国チートブレードがある。
人王フィス・チートブレードが治める格式高い差別の国。
その南に面するように、対するように。
同じ程度の規模の、紋の国オーバーフラッグがある。
人王ゴダバ・オーバーフラッグが治める商と工の栄えた混沌の国。
その二国にくっつくように、西側に。
小さな国土の、草原の国グラスフィールドがある。
人王ギャリク・グラスフィールドが治める異種族を受け入れる異端の国。
その人間の住む、人間の王が治める三つの国を人王三国と総称する。
人王三国の北側を囲うように、山脈が並ぶ。
山々の中に、岩の国バーンスタインがある。
山人軍団元帥にして、王。マクマホン・バーンスタインが治める誓いの杯の国。
その山脈の西端、グラスフィールドとの境を接する大森林地帯。
森と、森をつなぐ平野の中に、風の国ムーンスレイブはある。
小人集落の集合体の長として君臨する王。ハパナ・ムーンスレイブが治める模倣と忍びの国。
そして、どことも接することなく、小人の森を越えた向こう側に存在する清らかな湖。
美しい水源と、荒れ果てた荒野を抱えて、渓流の国オーバーラブは存在する。
大鬼達が全てを拒絶し住むその国を、アイスバイン・オーバーラブが包み込む。
そして、六国の東側、ドワーフの国、剣の国、紋の国と接して、とても巨大な平野が存在する。
人が立ち入ったことのない未開の土地や、人知を超えた巨獣が生息する危険区域。豊富な資源を眠らせた鉱山。見たこともないような果実のなる樹木。
そういった冒険の余地を残した場所が、六国を合わせた面積とほぼ同程度の規模で存在しているのが、ラドゥバレトフ大陸である。
その平原すべてがエルフ管轄領。
麗鬼が守護する大地、火の国フロッグワードと呼ばれている。
その平野のどこかにあると言われている、エルフの都。
これまで数々の冒険者が夢見て、旅立ち、朽ち果てていった、過酷な旅路。
獣頭人の協力、エルフ側の国交回復思想、時の運。
そういったものが交わって、一つの交易通路が開拓された。
どこから進んでも過酷なだけのエルフの国への入国だが、人々は努力の末に見つけた。
力が強く、素早く、生命力の強いエルフしか生きることのできな厳しい土地でも、他の種族でも通行可能な比較的安全な陸路。
かつて、中国と地中海を結んだ陸路のように、【エルフロード】と呼び、一つの信仰にさえなっている。
……で、今、そのエルフロードの入り口を目指しての旅の二日目。
今のところ脱落者なくきている。
このまま草原の国を進んで、紋の国との国境境を目指す。
紋の国を横断し、エルフロードの入り口のある町へ行くのだ。
とりあえず、まとめてみたが、今更に億劫になってきた。
そんな過酷なところに行くのか……。
前にエルフの国に行った時はドラゴンのグーさんの背中に乗ってたから、目を瞑ってたらついたんだけどなあ。
今日の晩御飯 ピーナッツみたいな炒った豆に黒砂糖をまぶしたもの。携帯栄養食だってさ。