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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
エルフの国へ行こう! 獣頭13部族大集合編
173/363

12月29日 草原の国 図書館に泥棒入る 禁書は盗まれず。


 おそらく平成26年12月29日

 剣暦××年11月29日


 草原の国グラスフィールド

 僕の屋敷



 昨日はエルフの国の歴史について調べておこうと思い王立図書館に行く。

 そこで、年齢不詳の若い女性司書と勤続50年の老守衛さんに出会い、守衛室に泊めてもらい、『フロッグワード王国建国より数百年の経過と人王三国との関わりについての記録』という本を読む。いや、直訳するとそういう名前。

 わかったのは、エルフはまったく人間の世界に関与してこなかったということ。

 こりゃ、実際行ってみないとわからんのかな。


 今朝起きると、泥棒が図書館に入ったことが判明。

 酒あおって寝てた守衛のジョンさん、若い女性司書のサンダーボルトさんに滅茶苦茶怒られてた。

 いや、僕も泥棒入った時に起きてたから、責任半分あるんだけれど、怖いから黙ってた。

 

 ちなみに、盗まれたものは一切ないそうだ。

 何百冊どころか、何千冊もの本があるけどわかるのだろうか? 司書さん曰く、本は位置からすべて把握しているそうな。流石。

 じゃあ、何しに来たんだろうね? という話になるが、おそらく禁書を探しに来たのだろうという見解。

 なんだ、禁書なんてあったのか。


禁書『古代エルフ史』 エルフ歴史学会編

禁書『フロッグワード王位継承式 式次第』 フロッグワード式典局 部外秘資料

禁書『旅日記・エルフの国で宝探し編』 ゼロ・エクスキューダー著


 ……そんな物狙う奴らとか、絶対僕の今後に関わってくるじゃん。

 それはどこかに隠してあるわけだね、と言ったら「イリス王女殿下に差し上げました。本は隠し持つものでなく、必要とする方のところにあるべきですから」なんて返答あり。

 この司書さんも、結構エキセントリックな性格してんな。


 旅立つ前に、姫様に会っておこうか……。

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