表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
エルフの国へ行こう! 獣頭13部族大集合編
135/363

11月21日追記


 随分遅い時間まで酒盛りをしていたのだが、今さっき終わった。

 傍らで、タマちゃんが寝ている。

 僕を探してくれていたらしく、ついさっき再会した。

 この子が、僕の3人目の案内人なのだということを忘れないために、今書き留める。



 ※※



 深夜。僕が足早に諦めて広場で酒盛りに混ざって随分経ってから、タマちゃんが現れた。

 ずっと、僕を探してくれていたらしい。

 飲まず食わずで町中を走り回って、店という店、屋台という屋台を覗き、それでもすれ違いっぱなしで、ふと、はぐれたところまで戻ってきたら、僕が浮浪者に交じって酒を飲んでるのを発見した。と言っていた。

 声をかけられ、眼が合った時、しまったと思った。

 ジンさんは、どうせ僕のことわかってるから、リーヨンちゃんさえ見つかればそれでどこかで一泊するだろうし、タマちゃん、早々に切り替えて寝床を探すタイプかと思っていたから。

 まさか、夜通しはぐれた僕を探してくれていたとは。


 これは怒鳴られても張り倒されても仕方ないなと思って身構えていたら、ズカズカと歩み寄り、僕の傍に座り込み、しな垂れてきた。

「よかった、本当によかったにゃ」

 ぶん殴られるより、ショックだった。

 僕は、猫頭人タタマ・アーラマ・マーマレードのことを何にもわかっていなかった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ