11月21日追記
随分遅い時間まで酒盛りをしていたのだが、今さっき終わった。
傍らで、タマちゃんが寝ている。
僕を探してくれていたらしく、ついさっき再会した。
この子が、僕の3人目の案内人なのだということを忘れないために、今書き留める。
※※
深夜。僕が足早に諦めて広場で酒盛りに混ざって随分経ってから、タマちゃんが現れた。
ずっと、僕を探してくれていたらしい。
飲まず食わずで町中を走り回って、店という店、屋台という屋台を覗き、それでもすれ違いっぱなしで、ふと、はぐれたところまで戻ってきたら、僕が浮浪者に交じって酒を飲んでるのを発見した。と言っていた。
声をかけられ、眼が合った時、しまったと思った。
ジンさんは、どうせ僕のことわかってるから、リーヨンちゃんさえ見つかればそれでどこかで一泊するだろうし、タマちゃん、早々に切り替えて寝床を探すタイプかと思っていたから。
まさか、夜通しはぐれた僕を探してくれていたとは。
これは怒鳴られても張り倒されても仕方ないなと思って身構えていたら、ズカズカと歩み寄り、僕の傍に座り込み、しな垂れてきた。
「よかった、本当によかったにゃ」
ぶん殴られるより、ショックだった。
僕は、猫頭人タタマ・アーラマ・マーマレードのことを何にもわかっていなかった。