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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
姫様とデートをすることに! 抱える頭 浮かれる心臓編
114/363

11月2日 草原の国 そう言えば、昔『電車男』ってあったな。

 おそらく平成26年11月2日

 剣暦××年10月2日


 草原の国グラスフィールド

 僕の屋敷



 今日、朝一番に姫様に呼び出された。

 何だろうと思ったら、「お土産はいつになったら渡してくれるんだ?」との催促。

 なんのこと?

 思い出す。

 そういや、前回の冒険で、凶兆竜のデミさんの背中に乗って一回草原の国に帰ってきた時に、姫様に言ったっけ。「お土産持って、また会いに行く」って。

 もちろん、忘れていたとは言えない。

 が、姫様には何もかもお見通しで「どうせ、忙しくて忘れていたとか言うんだろ? 『また』」とか言われた。

 返す言葉もない。

 ただ、「帰国してまず、いの一番に私のところに会いに来てくれたから、許してあげる」とのお言葉をもらい、セーフ。

 やっぱ、あの夜帰ってすぐに会いに行ったのは間違ってなかった!



 しかし、問題はその後

「それで、デートにはいつ連れて行ってくれるんだ? どこに行こうか」

 そう言えば、そんな話題もあったね。

 そして、それも完全に失念していたことを、姫様はお見通しらしい。

「デートに誘ったのは、お前なんだからな。責任持って、エスコートしろよ」

 嬉しそうに言ってくれるけれど……、 


 こちとら、彼女なんていたことないし、女の子とデートなんてしたことも一度もない


 そうして謁見は終わり、




 帰宅後、頭を抱える。


 昼食後、頭を抱える。

 昼寝後、頭を抱える。

 御茶後、頭を抱える。

 夕食後、頭を抱える。

 風呂後、頭を抱える。



 デートって、どうやってすればいいんだ?

 わからない以上、わかる人に訊くしかないが、これって他人に訊いてもいい話なのだろうか?


 初っ端は、誰に訊けばいいのだろう。


 困った時のジンさん頼みは、多分できない。

 執事のデミトリは、なんか信用できん。話しだけ聞いてにやにやして結局突き放しそうだ。

 メイド長のイオちゃん……。なんかまずい気がする。でも、報告しないと怒るし。

 レンちゃん。ダークエルフの意見は、なあ。あの娘ら何しても喜ぶから。

 

 

 さて、どうしよう。

 ああ、この世界にもネット環境があれば、調べられるんだけどなあ。

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