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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
三方向作戦! 三カ国を巡るリーヨンちゃんとピコちゃん編
107/363

10月26日 草原の国 待ち人が来たる 王都に向けて出発した。

 おそらく平成26年10月26日

 剣暦××年9月26日


 草原の国

 国境から続く大平原のど真ん中



 今朝方、北方方面基地の玄関に2人の犬頭人と1人のダークエルフが到着したとの連絡が入った。

 なんか1人多くない? と思ったが、玄関まで迎えに行ってみる。

 やっぱり、ホビットの国に使いに出していた、ユキくんとピコちゃん。

 なんでか、ジンさんの姿もそこにあった。

 ジンさんに「何してんの?」と確認をすると、少ししょぼくれた様子で説明してくれた。


 ジンさんは、オークの国に到着した9月頃から、オークの知り合いに挨拶周りをしたり、僕とリーヨンちゃんにまつわるトラブルについて駆けずりまわったり、オークの国に戻った後も王家や関係各所に今回の事件の説明に呼び出されたりしていたせいか、使節団の人達と一緒に過ごす時間がほとんど取れず、気がつけば、使節団の中における役割分担から外れたトラブルバスターとしてのポジションに落ち着いてしまったらしい。

 やっとこさ協議が始まったものの、ジンさん抜きの4人の獣頭人で通訳が回ってしまうらしく手持無沙汰とか。

 仕方なく、草原の国に友好の特使(という名目になっている)として赴くリーヨンちゃんの通訳として、こっちに戻ってくることになったのだとか。


「そういうわけで、俺はリーヨン……殿下の案内人だ。よろしく頼む」

 なんだかしょぼくれた顔でそんなこと言うから、思わず噴き出しそうになった。

 ああ、リーヨンちゃんも僕のこんな顔見て大爆笑したんだな。



 ユキくんから、ホビット王ハパナ陛下にドルアッチェ2号を渡し、例の件を約束してもらったことを口頭で教えてもらう。こんなもん文章に残せないから、これでよし。


 


 よし。準備は整った。


 基地の司令とフレデリカさんに、今日にも出発することを伝えに、挨拶にいく。

 司令はいつでもおこしくださいと、気持ちよく送り出してくれた。 

 フレデリカさんはまた連れて行けとか言い出さないか不安だったが、その程度の分別はあった。ただ「ミシェールによろしく」と言われたから僕は彼女には会いに行かねばならないのだろう(リーヨンちゃんにミシェールってだれ?と訊かれた。また教えてあげよう。友達になれると思うから)


 本当はせっかくここまで辿りついたユキくん達には一日くらい泊まって疲れを取って欲しかったのだが、本人達が不要と言うのだから仕方ない。

 ウチのパーティはガンガンいこうぜ派が多すぎる。



 こうして、出発。

 まずは徒歩で乗合馬車の着く町まで行き、そこで王都直通馬車に乗る。

 このメンバーを乗せてくれるのかは、御者さん次第。



 現在のパーティ


・僕(カンテラ 190cm 120kg)

・ユキくん(二代目カンテラの案内人 洋犬風の犬頭人)

・ピコちゃん(カンテラん家のメイド ダークエルフ このパーティの武闘派)

・リーヨンちゃん(オークの国のお姫様 見た目人間)

・ジンさん(リーヨンちゃんの案内人 和犬風の犬頭人)



 帰ったらしなければならないこと

・ピコちゃんの養子問題にアドバイスをする。

・イリス王女殿下にあって、話をする。

・リーヨンちゃんをセンチペドに連れていく。

・フレイムロード家に挨拶に行き、ミシェールさんに借りっぱのハンカチを返す。

 

 意外と、ハードだな。

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