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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
三方向作戦! 三カ国を巡るリーヨンちゃんとピコちゃん編
103/363

10月22日 凶兆竜との空の旅 草原の国に戻るまで

 おそらく平成26年10月19日

 剣暦××年9月19日


 凶兆竜ハイドランダムの背中に乗って、オークの国に飛んでいたのだが、二日酔いのためダウン。

 たまたま地上におりたところにあったホビットの村で介抱してもらう。

 気持ち悪い。

 この前リーヨンちゃんに「慣れてるからね、正体を失くすような飲み方はしないよ」と言ったばかりなのに、18日の昼間から、丸一日ほどげーげー唸ってる。

 正午過ぎ、全快。


 自分でもびっくりするくらい晴れやかな気分。


 あまりのテンションの高さに、介抱してくれたホビットの皆さん、どん引き。

 何かお礼をと思うけれど、ホビットからしてみたら悪い予言をするために降臨する凶兆竜なんてさっさと連れて行って欲しいのだろう。

 とりあえず、全部片が付いたら、お礼に来よう。

 とりえず、泊めてくれた家の人に、何故かポケットに入っていた高価そうな髪飾りをお礼に渡す。

 多分、宴会の時になんかして手に入れたものだろう。


 あまり、嬉しそうでなかった。さっさと帰ろう。



 村の外れでのんびり待機してもらっていたハイドランダムさんの元へ

「デミさんお待たせ!」

「誰がデミさんだ……、いやなんでデミさんなんだ? 俺がファーファ・ハイドランダム・『デミ』グラスだからか? 無理あるだろ。お前、噂通り、本当に他人に適当にあだ名つけてるんだな」

 呆れながらも、普通に対応してくれた。


 この世界の日本語が理解できるタイプの知的生命体は、多少なれなれしいくらいが一番仲良くなれるということを、僕は今年の春くらいに気付く。

 もしかすれば使う機会が一生ないかもしれない神語(日本語)を使うのは、楽しいらしい。



 背中に乗せてもらい、再び空に。

 正直、高所恐怖症なので、ひたすら眼をつぶるか、上だけ見てる。

 下は見ない。



 さすがは竜。



 ヨロイダチョウよりも早く、オークの国に到着。

「着いたぞ」

 と言われ、やれやれくたびれた。


 と、降り立ったのはオークの国の、王都から、距離1200ほど離れた辺境地であった。


 見渡す限りの、荒野。



 え?



 デミさんに確認。


 理由

「まさか、王都に連れて行けだとは思わなかった」

 

 でも、他に場所あるじゃん。


 理由

「どこで降りたいのか、いくら声をかけても眼を塞いで返事がないから、飛びに飛んでオーク国領の端まで来てしまった」


 高所恐怖症だっての。


 返答

「ここまで乗せてきた俺が言うのもなんだが、お前、どうして竜の背中に乗ろうと思ったんだ……?」



 2人でキャンプ。



 夜、焚火を起こせなくて難儀していたら、「どれどいてろ」と、火を吹いて湿った薪を燃やしてくれた。


 すげえ、竜が火を吹くところ初めてみた。


「お前、セイクーハードに会ったんだろ?」


 そうか、あの死竜は、同種族の仲間にも、自分が火を吹くことも空を飛ぶこともできなくなったことを秘密にしたまま、ドワーフに殺されたのか……。


 適当にごまかした。



 デミさんとの会話は夜遅くまで続いた。


 託宣のシステム。

 凶兆を伝えるという神務の辛さ。

 吉兆竜へのちょっとの嫉妬。

 竜という種族の在り方。


 色々、教えてくれた。


「俺が口を開く時は、悪事を伝える時だからな、こうして人と話すのは、久しぶりだ。酒でも飲みたくなる」


 やめて、今僕『酒』なんて言葉を聞くだけで吐き気が……。



 一ついいことを教えてもらった。



 『ドルアッチェ』とは、オーク語で「祝福」を意味するらしい。

 つまり、「ドルアッチェ!」と挨拶すると「おめでとう!」ということらしい。




 おそらく平成26年10月20日

 剣暦××年9月20日


 オークの国オーバーラブ

 西端の荒野。


 朝が来た。早速王都まで連れて行ってもらおうと思うと、出鼻を挫かれる。

「すまん、託宣が下りた。俺は今から預言を伝えに行かねばならない」

 仕事なら、仕方ない。

 で、僕はどうしたら。

「ここで待っててくれ」

 無理無理無理無理。

「なら、俺の背中に乗るか?」

 うん、それがいい。


 変わったやつだ、と呟かれながら、とりあえず、背中に乗せてもらった、上昇。


 もちろん、眼をつぶる。



 日中をかけて、空を飛ぶ。

 途中三回のトイレ休憩と昼食のために地上に降りる以外が、空を飛ぶ。

 デミさん曰く「まさか、他人と旅をする時がくるとはな」とのこと。

 楽しんでもらえれば何より。


 ちょっと、頑張って地上を除く。

 あ、駄目。下見た瞬間、なんか下腹部がひゅんとした。

 しかし、見覚えのある風景だったな。

 そう言えば目的地聞いてなかった。どこまで行くの?

「草原の国グラスフィールド 王都バーミューダ」


 ……え?


「正確には、王城の中庭だな」


 ……うわー、何それ、絶対、姫様出てくるじゃん。あの人王女だし、絶対竜の託宣とか、そういうの立ち会う系だし。


「デミさん、託宣終わったら、すぐに帰って」

「どうした? お前、草原の国に家を置いているんだろう? 王族とも親しいんじゃ」

「どうも、会うのが気まずい人が」

「……ふむ」


 その十分後、到着。



 早いって、もうちょっと心の準備を……。


 着陸。


 

 デミさん、いかにもって感じの咆哮をあげながら中庭に着地。


 そこには、なんか見たことのある面々が、竜を傅いて迎えていた。



 国王   ギャリク・グラスフィールド陛下

 第一王子 リオロック・グラスフィールド殿下

 内務卿 レンジペコ公爵   

 外務卿 チャームプライド公爵

 法務卿 アルミナ公爵

 竜務卿 マギー辺境伯

 「草原の国」専属契約犬頭人 エリーゼエリーゼ・ユユキ・メルクリ(ユキくんの伯母にあたる人だとか)

 そして、第一王女 イリス・グラスフィールド殿下 


 ああ、やっぱ「竜」って「王」より偉いんだな。


 どうもそういうヒエラルキーがピンときていないけれど、とりあえず、僕がひょっこり背中から顔を出すのはよくないんだろうなというのは肌で感じ隠れていたが、竜の背中側を警護している兵士にばっちり見られて「あっ」という声をあげられた。

 しまった、保護色のマントでも付けていれば。


 仕方ないので登場。


 みんな、あっけに取られていた。



『sairetsreihsakd,l;s:s[]q』

 デミさんが、何かを喋った。竜言語か。

 犬頭人が剣祖共通語に翻訳していた。早口過ぎて聞き取れないが、多分、僕に言及した言葉だったんだろう。

 何か、不本意ながら納得した、という眼で皆から見られた。


 ぼ、僕だってまさかこんなことになるとは思わなかったんだよう。


『aieorgsld』


 そして、雰囲気が変わる。


 多分、託宣が下りるのだ。



 デミさんは、僕と一緒に笑っていたおちゃらけ怪生物ではなく、神託を告げる者と化した。



『u498043q\/.,\/.,\./, jwiers^-0\/.,\/.,\/.,ドワーフ\/.\/.,\/.,u3904グラスフィールド2u9340』


 なんと言ったのだろう。途中固有名詞っぽいものは出てきたけれど、ドワーフ? ドワーフに関する悪い予言?

 嫌な予感しかしないけれど。


 犬頭人が剣語訳した。

『最後の嵐が終わる夜に、食中毒が起きる。山人をその日まで分断せよ。ただし! 傷つけること一切まかりならぬ』


 また、最悪な預言。

 でも、解決策があるし……、これ解決策と言えるのか?


 それを聞くや、卿達が、妙に騒がしく話し合う。

 聞き耳を立てると、どうも心当たりがあるらしい。


「やはり、あのドワーフの店が」

「あの料理のマズさはやはり、毒?」

「いや、あのテーブルの汚さ、流行病が起きても……」

「ろくに食材を買い付けてないといいますぞ、まさかそれにかこつけて傷んだ食材を流用!?」


 お前ら、王国大貴族のくせに何を食べているのだ。  


『お前達、凶兆竜様の御前ぞ』

 すると、陛下が一喝して、大臣たちのひそひそを遮った。

 慌てて、傅くポーズ。

 一人立ち上がった陛下が、託宣に対する礼を言い、合図を受けた犬頭人が何か香水のようなものをデミさんに振りかけた。

(後でデミさんに訊くと、凶事の預言を運んできたデミさんに厄がつかないように清めるための香水だとか。清めの塩みたいなもんなのかな)


 そして、再び竜の背中に。


「カンテラよ、このこと他言無用ぞ」

 陛下が、僕に確認した。僕だって、それくらいの分別はある。

「はい、誓って誰にも」


 すると、デミさんが余計なことを言い出した。

「ところでカンテラ。お前、誰かに何か言葉をかけなくていいのか」


 お前、わかってて言ってるだろ。


 それまで、伏して一切顔をあげなかったイリス王女の肩がぴくりと動いた。


 なんか、周りの大臣達も、にやにやしてる。


 いやいや、そういう顔する立場と場面じゃねーだろ。

 お前ら、僕を国事犯か何かみたいな扱いしてただろう。



 陛下と、同じく微動だにしない第一王子だけが、それっぽかった。




 ……。



「姫様。ちゃんと、帰ってきます。お土産持って、玄関から。そしたら、色々と話しましょう」



 姫様は、最後まで顔をあげなかった。



 デミさんの翼が大きく開き、空へと昇る。


 去り際、陛下の「お主ら、本当面倒くさいのう」とか言う声が聞こえた気がしたけれど、多分幻聴だろう。



 なんか、どっと疲れた。 

 そっから、どうやって帰ったのか覚えていない。



 おそらく平成26年10月21日

 剣暦××年9月21日


 オークの国オーバーラブ

 どこかよくわかんないけれど、初めて来る渓谷


 あれだな、とっくに夏は終わってんな。

 朝起きたら、寒過ぎてびっくりした。

 そりゃ、明け方の河原で寝てたら、風邪ひくわ。


 朝方一番デミさんから「すまん、また託宣が入った。すぐ行くからここで待っててくれ」とか言って、どっかに飛んでいく。


 仕方ないので、日記を書いて、この二週間のできごとをまとめる。


 しかし、よくよく考えると、僕またギャリク陛下に黙って国外に出て色々しまくってるよな。一応草原の国の公務員だってこと、自覚したほうがいいよな。

 

 昼頃、デミさん帰還。

 ちょうど、この近くのオークの農村で子供が山で10人近く迷子になるという預言をしてきたらしい。

 ひ、ひでえ。

「迷子になるとは言ったが、死ぬとは言っていない。後は、村人がどれだけ防災意識を持つかだな」とのこと。

 そうか、対応策も言うのだから、むしろ、未然に防ぐために飛ぶのか……。

「でもさ、オークの片田舎の村に、竜言語使える人なんているのだろうか」

「いるわけないだろう。仕方ないからオーク語使ったよ」


 ……えー?! いいの?!


「そりゃ、王都や主要都市に降臨するなら公式行事だし竜言語は必須だが、ケースバイケースでやらねば、託宣の意味がないだろう」



 預言者も大変だな。




 とりあえず、やっと、いよいよ。



 オークの国 グレーテルオーバーラブへと行く。

「でも、デミさん、いいの? 王都に竜が飛んで行ったりしたらまずいでしょ? 僕を乗せていっても、降りれないんじゃ」

「いいんだよ、実は、一つグレーテルオーバーラブにも託宣がおりた。今朝がたな」

「ラッキーなのか、アンラッキーなのか」



 なんだかんだ言って、竜と仲良くなるとは、本当に思わなかった。


 空を飛ぶ。

 そろそろ慣れて、眼を開けることが平気に。

 しかし、下は見れない。

「ねえデミさん。4日前、僕と会った時、どうして僕のこと背中に乗せてくれたの?」

「ん? なんだ? 今更?」

「いやね、僕も流石に傍若無人すぎたよな、って」

「そうだな、基本、俺達畏怖の対象だからな」

「……」

「たぶん、怖がらなかったからだ。特に、俺は大いなる流れより受信した凶事を託宣する神務者だからな、俺が現れるってことは不吉なことを言われるってことだから、基本、びびる。深酒のドワーフも酔いが覚める衝撃なんだが、お前は酔っぱらったままだった。そこが、うん。嬉しかった」

「つまり、無神経なのがよかったのか」

「それに、セイクーハードの最後を看取ってくれたのも、お前なのだろう?」

「……っ!」

「……竜の誇りを汚した馬鹿だ。この世の憎しみを一身に背負って滅ぼされた奴だ。死んだ日が祝日になるくらいにな。でも、その死を悼んでくれた人間がこの世にいるってことで、俺も、メルディナンも、ファインドランダムも、結構救われた」

「……。急に、マジな話しないでよ」

「さあ、そろそろ着くぞ」



 オークの国の王都グレーテルオーバーラブに降り立つ。



 空からでは、あの図体の大きいオークが豆粒に見える。その豆粒が竜を見てワーワー言いながら逃げてる。別にとって食いやしないってのに。

 あ、駄目だ。そんな高いところから地面見たら下腹部がひゅん、て。


 王宮の、中庭。

 かつて、グーさんが降り立ったあの降下地点に降り立つ。


 そこには、多くの人達がまた傅いて待っていた。


 国王 アイスバイン・オーバーラブ

 第一王子 ザウアーブラーテン・オーバーラブ

 大司祭 ガゴン1世

 外交官 キログラム

 「大鬼の国」専属契約豹頭人 ガンダルバル・ガマグ・ガーデニング


 草原の国使節団 フレイムロード侯爵

 使節団専属契約犬頭人 ジジン・ムーゲン・メロディア

 



 そして、王妹 リーヨン・オーバーラブ。


 ああ、リーヨンちゃん。王族の証である赤いマント。王女である証の、白い手袋。そして、勇者である証のザワー石の棍棒。


 うまくいったんだね。


 先手必勝!


「リーヨンちゃん!」


 僕の声が突然響いたためだろう。全員が、思わず顔を挙げてしまった。

 デミさんが余計なことを言う前に、先に挨拶を済ませておこう。


 竜の背中から飛び降り、オーク語で、叫ぶ。

『ディギ・リーヨン ドルアッチェ! (リーヨンちゃん おめでとう!)」


 場が、凍りついた。


 最初に飛び出したのは、ジンさんだった。

 僕の首根っこをひっ捕まえて、凍りついた皆に反応させる間もなく、びっくりするぐらいの速さで宮殿の奥深くまで引っ張り込む。


 開口一番。


「馬鹿! 馬鹿! 世界最大の馬鹿! おま、お前何を言ってやがる!」

 竜の言葉を遮るのは、やっぱりまずかったらしい。

「違う! そっちじゃない。いや、そっちも大概だが、お前自分がオーク語でなんて言ったのかわかってんのか?!」


 『ディギ』は年下の女性につける冠詞。リーヨンは彼女の名前。『ドルアッチェ』は祝福、単体で使えば「おめでとう」でしょう?


 天を仰ぐ犬頭人を、初めて見た。


「馬鹿野郎……。「おめでとう」は『ドルアッチェ』だ」

「どういうこと? 僕今『ドルアッチェ』って」

「発音が違うんだよ。お前、巻き舌とか苦手そうだから黙っていたけれど、同じ祝福でも、ニュアンスが変わってくるんだよ……」

「ジンさん、じゃあ、僕の発音は、オークにはどう聞こえるの?」


「『リーヨンちゃん オメデタ!』って聞こえてたな」



 ……Oh




 ちなみに、デミさんが託宣するはずの凶事は「カンテラが失言をし、王女を辱める。屈辱の余り、王女は部屋から出てこなくなる。かの男に言葉を教えよ」とのことだった。



 ……嘘だろう。嘘だと言ってよ。


 全部、二日酔いの僕が見ている夢とかさあ……。





 おそらく平成26年10月22日

 剣暦××年9月22日


 草原の国 国境警備基地


 色々あって、リーヨンちゃんは僕と一緒に僕の家まで来ることになりました。

 お詫びとして、センチペドまで一緒に遊びに行くことで、手を打ってくれました。

 でも、それ以降、リーヨンちゃんは口を効いてくれません。

 部屋も別々になりました。いや、それはいいんだけれど。


 なんと、オークの国から草原の国の国境警備基地まで借り上げ馬車を使って、2日で辿りつくという新記録。

 どんだけ馬車飛ばしてんだよ、と思ったけれど、御者さんも、リーヨンちゃんの不機嫌で冷たい眼光に早く僕達を下ろしたかったんだと思う。



 オークの国を発つとき、ジンさんは僕達2人を見送りながら「やはり、お前には俺のような案内人が必須なんだな」とかへらへら笑っていました。

 多分、今回は他人事だからだと思います。



 デミさんは「楽しかったぞ。また、会おう。いや、会わない方がいいんだがな。俺凶兆竜だし」とか言い出すから。

 「会う方がいいに決まってる」と答えといた。

 竜は、初めて大声で笑って、空に消えていった。



 とりあえず、この国境警備基地で泊めてもらい、ピコちゃんとユキくんが返ってくるのを待つ。

 4人で、家に帰るのだ。


 

 ……あれ? ということは、僕リーヨンちゃんとここで何日も二人きり?


 






 お腹痛い。

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