表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

オンラインな彼女と僕とリアルマネー

   

 さて、新PC つぼみ の話に行く前に補足を少しします。


 ここから先は他のPCがぞろぞろと登場する為、表記を変えます。

 たとえば、佐藤くんのキャラの菓子ちゃん。と、紹介してゆくと、氏名ばっかりで、しかも性別がどっち?と、ごっちゃごちゃになってしまう可能性が大なのです。


 だから。


 使用キャラが女でもリアルが男なら苗字のみで記します。

 同じように、使用キャラが男でもリアルが女ならば、名前で書きます。



 ですから、前回登場した「西園寺さん」は「はるか」となります。

 自分的に彼女は苗字表記をした方が、しっくりくるのですが…。仕方ありません…。





 では、再開です。



 まさみが作った次のキャラの名前は、つぼみ。



 この時点で、僕がゲームを始めてもう4ヶ月程になっていたので、その頃には、僕はまさみ以外の人とも遊ぶようになっていました。


 そして職業を変える事にしました。

 ですが、このゲームでは簡単に職を変えれなかった為、前に作ったPCのレベル上げをして、新たにメインとしてやってゆく事になった。



 インする時間が似ていたのか、はるかとは意外に早く会ってしまった。

 

「ガンナーを作ったのでよろしく」


 と新PCの紹介をして、今度一緒にダンジョン行く約束をし、平成ライダーをまだ見てないの?と注意されつつ、出勤までの短い時間を過ごした。

 つぼみは深夜遅くまでインしているので、朝方はいない事が多かったから、僕はささやかな「秘密の時間」が持てた事が嬉しかった。


 僕のまわりで、はるかのフレと、そのフレ。という繋がりで友人が増えていった。

 もちろん、つぼみのフレとも仲良くなったりしていたが、段々、はるかの方のフレ達と遊ぶようになっていった。



 同じ事をしているのに、つぼみには悪いが、向こうのフレ達の方が会ってて気が楽だった。


 何故なら、現金の使い方が違っていたのだ。

 オンラインゲームの課金には色々あるが、ここでもそれなりに使わないと遊べないような部分はあった。


 つぼみが入ったコミュのリーダーは女性で、あかね。

 

 あかねはあやかと言うPCと良く一緒にいた。

 2人はリアルでも友人であると後で聞いた。

 この2人からは、課金をしている感じがしていた。



 僕は、あかねのコミュにサブPCを入れて、僕自身はレベル上げを手伝ってくれた人の所に入っていた。

 そこも、リーダーは女性で、名前はしおり。

 彼女からも、課金している感じがした。



 リアルマネー、現金を使えば、良い装備や武器が手に入るのは、当たり前だ。

 別に僕は現金を使って遊ぶのが悪いと言っているんじゃない。

 皆、大人なのだから、自分の使える範囲内で遊ぶなら問題はない。

 が…。



 この頃のつぼみは、仕事が終わってからずっと深夜まで居て、課金もどんどん増えているように見えた。

「課金してるよね?」

 と聞くと、していない。と答えていたが、ある程度以上、使っているように見えた。


 

 だけど、彼女はその時、あの先輩の居る工場を期間終了で辞めていたのだった。


 彼女はその仕事が無い期間、ずっとゲーム内に居た。

 何日も何時間も…。


 やがて、


「お金がない」

 と言って、僕に無心してきた。



「もう家族には頼めなくて。収入が無いから、食べていけない。ゲームに使わないから」

 とお願いされて、仕方なく僕は彼女に5万円を送金をした。



 ゲームに使わない訳がないと思いつつ、僕はその言葉を信じたかった。





 しばらくして、僕はコミュの関係で知り合ったつぼみのフレ、高原と京極とフレになった。


 2人はリアルでの友人で中学か高校が同じらしかった。

 そのせいか、この2人も一緒に居る事が多かった。


 2人はゲームセンスも良く、PCのバランスも良かった。

 だから、危なそうなダンジョンも2人でこなして行くのが見ていてカッコよかった。


 つぼみと僕もリアルフレだし、向こうもそうなら丁度いいな。

 と、この4人で遊ぶ日が多くなっていった。



 この頃の、つぼみはPTを組んでいる時に他のフレとチャットをする事を嫌っていた。


 「PT内で黙っているのって面白くない。話さないならPT組む必要がない」


 と会話に加わらなかったりするのを怒っている事がよくあった。



「つまんない」


「寂しい気分になる」


 と言うのだ。


 それはわからなくもないが、他のフレが来てもそっちとは話さずに、ずっと何かしゃべってろ。と言うのか?


 現実だって、会話は止まる事はあるだろう?


 そしたら、そこにある店だったり、車だったり、何もなかったら友達を出したりして会話を進める事が出来るけど、そこで初めて会ったようなのが居るPTで何を話せと?


 はるかのようにイキナリ「平成ライダーを見ましょう」と言う度胸は僕には無かった。


 「勝手にゲームの話題でも話していればいいじゃん」

 と思う日々が続いていたのだった。




 そんなある日、この4人で居るとつぼみが誤爆をしたのだ。

 誤爆とは相手の違うチャットを他の人にしてしまう事だ。


 彼女はPT内ではオープンな会話にして。と言いながら、PTで僕以外の人とチャットをしていたのだった。



 それこそ、勝手にゲームの話をPT内でしていた訳だ。


 流石に、やっぱ、これは寂しいかも。


 って気分になった。




 それから何となく、つぼみがないついてくるようになった。

 現実の言い方で書くと、べたべたしてくる感じだ。



 ただなついてくるだけじゃなく、何となく会話がエロいのだ。


「ねぇ、ねぇ」

 と言って、くるっと回るモーションをしておいて


「いま、パンツ見えたでしょ?エッチ!」

 と言ったり、


 ……まぁ、そこは許そう。



 会話に ねぇねぇ、が増えて、

「だってぇ」「だからぁ」とかも増え、全然使っていなかった顔文字の「ショボン」とか「シクシク」も良く使うようになっていた。

「お願い」や「何々してくれる?」とかも増えていった。



 僕との現実のメールで

「だからぁ」などを使って来たので、

「普通に「だから」でいいじゃん。高校生の女の子とメールしてるようで嫌だ」

 と返事をした俺って堅物過ぎ?

 彼女とはもう5年間友人をやっている訳だぜ。

 今更、どうしろと言うのだ?



 そう、彼女は、高原、京極、それと他のコミュのリーダーの林、そして、何故か僕を落とそうとしていたのだった。

 

 そしてその本命は、高原だった。


 彼、高原は会話が上手くて、ちょっとHな事を入れてくる面白い人だった。

 京極や林は会話が堅いから、つぼみの会話にエロが増えたのは、高原の所為だろう。




 そんな、ある日。

 高原とつぼみと僕の3人でいる時、

 高原が、PT会話ではなく、

 フレでの会話で僕に




「つぼみちゃんを、取っていい?」




 と、聞いてきたのだった。




 まずそれを聞いて最初に思ったのは、


 取るも何も、僕のでは無いし。だった。



 ここで遊ぶだけなら、こんな事を聞いてこない。



 だから、これは、現実も意味するのだろうな。と、


 現実で彼女はフリーだ。


 僕がもう大人な彼と彼女の事を、反対してもしょうがない。



 僕は


「いいよ。かまわない」と答えた。


 


 こんな数字の羅列のPCに、本当に恋が出来るというのなら。

 

 それを見せてもらおう。

 

 と僕はその時、思っていた。




※肝心な所で、つぼみの名前を間違えてました。すみません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ