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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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異世界ヘルス ~デ○ヘル呼んだらエルフが来た~

作者: 結城 からく
掲載日:2025/01/28

 ネットサーフィンをしていると、変なサイトを見つけた。

 俺は指を止めてサイトのトップページを凝視する。


「異世界ヘルス……?」


 そこには様々な種族の女の子がグラビアっぽいポーズで掲載されていた。

 ようするにファンタジー的なコンセプトの風俗だ。

 見た感じ美人ばかりだが、こういうのは画像加工の恩恵だったりするので過信できない。


(でも気になるなぁ……)


 正直、欲求不満なのは否めない。

 今日は暇だし、財布にも多少は余裕がある。

 断念するだけの理由がなかった。

 少し悩んだ末、俺は興味本位で電話をかけてみることにした。

 数コール後に聞こえてきたのは若い女の声だった。


『お電話ありがとうございます! 異世界ヘルスです』


「あの、すみません。初めての利用なんですが……」


『女の子はお決まりでしょうか』


「えっと……エルフのエリーちゃんで」


 俺は今日出勤する嬢から気になっていた娘を指名する。

 電話相手は淡々と話を進めていく。


『エリーちゃんですね。コースはお決まりですか?』


「80分コースで……」


『承知しました。ご新規割があるので総額2万円となります。お金は女の子に渡してください』


「時間ってどれくらいかかりますか」


『お客様が問題なければすぐにいけますよ』


 それはありがたい。

 悶々としたまま過ごすのは嫌だと思っていたところだ。

 俺は力強く返事をする。


「じゃあ今すぐでお願いします!」


『かしこまりました。それではお楽しみください』


 電話が切れた次の瞬間、目の前に魔法陣が出現した。

 そこから現れたのは、スマホを持った巫女服のエルフだった。


「え……?」


「はじめまして、エリーです。よろしくお願いします」


 エルフのエリーさんは深々と礼をする。

 電話で対応してくれた人と同じ声だった。

 混乱する俺は流されるままに金の支払いを済ませる。

 エリーさんは世間話を振ってくれたが、俺はずっと上の空だった。


(明らかに魔法で登場したよな。異世界ヘルスって……本当に異世界なのか?)


 エルフたる所以である長耳も作り物感がない。

 異常事態にパニック寸前の俺だったが、目の前で揺れる巨乳に思考が停止する。

 そして冷静になった。


(まあ、エロいことできるなら何でもいいや)


 細かいことはいいじゃないか。

 美人の巨乳巫女エルフという存在の前では、すべてが些末なことである。

 そんな俺の考えを見透かしたように、エリーさんは思い出したように釘を刺した。


「あっ、ちなみにうちの店はエッチなこと禁止です。ご新規さんは勘違いされやすいので先にご注意しておきますね」


「えぇっ!?」


「やっぱりそう思ってました? 代わりに癒しは提供できるのでそれで我慢してくださいね」


 絶世の美女に上目遣いで見つめられたら、目を逸らしながら頷くことしかできない。

 エロいことは封じられたが、心は前向きだった。


(本物っぽいエルフのお姉さんに会えたんだ。元は取れたもんだろ)


 俺はエリーさんの指示で洗面所に移動し、渡された紙パンツに着替える。

 その後、部屋に敷かれたマットの上でうつ伏せになった。


「まずは回復魔法で全身を整えていきますねー」


 エリーさんが背中に手を添えてくる。

 触れられた部位を中心に、ぼんやりと温かい光が発せられていた。

 ゆっくりと身体が軽くなる感じがする。

 さすがは回復魔法だ。

 どう考えても超常現象だが、ファンタジーということで流しておく。


「お加減はどうですか?」


「最高です……」


「ふふ、よかったです」


 全身に回復魔法をかけてもらった後、オイルマッサージが始まった。

 絶妙な力加減でツボを押されて思わず声が出る。

 優しい爽やかな香りも相まってだんだんと眠たくなってきた。

 しかし意識を手放すのはもったいない気がするので、なんとか耐え続ける。


「良い香りでしょう? 世界樹から抽出したオイルなんですよ」


「すごいっすね……」


 朦朧とする意識の中、俺はなんとか言葉を返す。

 懸命に眠気を耐えているとエリーさんに肩を叩かれた。


「では仰向けになってください」


「はーい……えっ」


 起き上がった俺はフリーズする。

 そこには、巫女服を脱いでビキニ姿になったエリーさんがいた。

 しかもオイルまみれだ。

 さっきまで清楚な雰囲気だったのに、今は肉食獣のような目つきで頬を赤らめている。


 エリーさんの指先が俺の腹を撫でる。

 痺れるような快感。

 明らかにマッサージの手つきではなかった。

 俺は恐る恐る確認する。


「あの、エロいことって禁止なんじゃ……」


「禁止と言われた方が興奮するでしょ?」


「それは確かに」


「ふふっ、じゃあいただきまーす」


 俺はこの店の常連になることを決意した。

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― 新着の感想 ―
ノクターン送りになりそう。 いいぞもっとやれ(*'ω'*)
お店の方たち、良く分かっていらっしゃる……
いい意味で騙された❗そりゃあ常連さんになるでしょう。
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