表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/20

オレッちスピードが好きなんだよ。

第7話と第8話の頃のかなり初期の話です。今となっては珍しい破天荒なリンが見れます。


「ホレホレハラハラ!飛ばせ飛ばせヒャッホォー!」

リンによる対車輪の錬金術師の特訓は続いていた。リンはとにかくスピードを上げていく。ただハンドル操作は全てユーザに任せっきりだ。ユーザは腕と視線に全神経を集中させてハンドルとブレーキを巧みに使い分けながら、森林の木々を掻き分け道無き道を奔走していく。


「ちょっとちょっと!アンタがライドオンしてんの!どうしてオレっちがリードしてんの?ホラホラもっちょもっちょハンドル握って握って。」

不満を漏らすリンに対してユーザは叫びながら反論する。

「ふざけんな!オレのせいじゃねぇだろ!もっと常識的なスピードってもんがあるだろが!」

「はぁ?常識的ぃ?ちょっと前までクロスバイクどころか自転車知らないちゃんだった奴がオレっちに向かって常識を問うか?貴様、神に経典って聞いたことあるか?」

リンはネチネチとユーザに言いよる。


「だからって……おかしいだろこんなグキャア!あぁっ!あぁっ!!」

ユーザは怒っている途中にペダルを踏み外した。

「なぁっ、うわあぁっ!」

「取り敢えず止まれ!ブレーキブレーキ!」

言われた通りブレーキを踏んだが、それは余りにも急だった。


「ゴハァ!」

ユーザは車体から放り出され、その肉体は宙を舞い木の枝に引っかかる。

「ウエォ!ガァー!」

枝の中を落ちていったユーザに次に待ち構えていたのは急勾配な岩肌だった。

「グハッ、止まらなぁ!ゴボボボ!」

岩の地面を転がり落ちり急に地面が消え、最終的にドボォンと滝壺に落ちていった。


「もう特訓はやめだ!行くぞ!」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ