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チェンジャーのマジック 初級編

「ここに7枚のカードがあるよー。」

チェンジャーはスモンに『A』から『7』のカードを見せカードを切り裏返しにする。

「この中から一枚取ってスートを確認してねー?」


「分かった。」

スモンは言われた通り一枚のカードを裏返しのままカードを取る。

スートは『6』である事を確認するとチェンジャーに渡す。


「それでは今からボクはスモンがどのスートを取ったか当ててみせよー!」

チェンジャーはそう言いながらカードを切り再びスモンに見せる。


「今からカードをボクが出す質問に全て『いいえ』と答えるんだー。このカードは違うかなー?」

チェンジャーはカードを上から一枚ずつ表にする

「いいえ。」

その後チェンジャーはカードを裏にし机に置いていく。


「スモンが出したのはこれかなー?」

「いいえ。」

「これー?」

「いいえ。」

「これかなー?」

質問を繰り返していく内にそしてカードが残り3枚になる。


「それじゃあこれかー?」

「いいえ。」

スモンは変わらず応えるがチェンジャーは出したカードをスモンの手のひらに置く。


「え?」

「多分スモンが選んだのはそれだと思うよー?」

スモンがそのカードを裏返すと確かにそのカードには『6』のスートが刻まれていた。


「え、何で!?タネや仕掛けは?どう言う事なんだよ!」

「私が解説致します。」

バックパックからクランボが飛び出す。


「まず最初にスモン様が選んだカードを、一番下に来る様にカードを切ります」

「なるほど?」


「そして、その一番下にやったカードをしたから3番目にします。」

「それでいいえのくだりだろ?その時に『6』は出てたけど、何故かボクの手に渡ってんだよ!」


「確かにカードが移動した様に見えますね。実はこの時、チェンジャー様はカードを2枚引いて表に向けていたのです。そして机に置いたカードは一枚のみ。お分かりですね。」


クランボの説明を聞いていたスモンは閃く。

「あっ!2枚同時に表にしたから下にあった『6』が上に来る。そして机に置く時は裏に負けるから、『6』はまだチェンジャーの手元にあったって事か!」

「だから、次の手、チェンジャー様は『6』のカードを出せたのです。」


「なるほどなぁ〜。でも!」

スモンは納得すると同時に疑問が湧き立つ。

「ボクは結構近くで見てたけど、カードを2枚表とか、一番下とか全然違和感なかったんだが……いつの間にそんな上手くなってたんだよ?」


「え、そこー?当然じゃないかー。ボクは地獄に行くためなら何だってするよー?」

チェンジャーはリフルシャッフルをしながら答える。


「てかさ、トランプせっかくあるんならアレやろうよ!ババ抜き!」

「へ?」

チェンジャーは首を傾げる。

「いやババ抜き………まさか知らないの!?」





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