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第一話 情報整理と今後の準備

2024.03.23


 この世界は7歳になると教会で鑑定式を受ける事になっている。

 そこで人は加護を得ると言う。

 加護はこの世界にいる人間なら誰もが持っているモノだ。 

 当然の事ながら当たりもあればハズレもある。

 この鑑定式の結果の如何によって明確に上下関係が別れるのだ。露骨に残酷に理不尽に。

 それが例え貴族であったとしても、平民であったとしてもそれまでの生活が一変するのがこの世界の鑑定式だ。


 誰もが優秀な加護にあやかりたいとそう切望する日。


 「加護かぁ……私にもあるのかな?……」


 コンクリートジャングルの汚染された空気ではなく自然豊かな景色を見ながら綺麗な空気を吸い込み考えた。何となく「すてーたすおーぷん」と未だに幼い身体に慣れてないせいでたどたどしくそれを口にすればヴィンッと言う音と共に目の前に半透明なウィンドウが現れた。


 「へ?」


 本気で驚いて固まる。

 まるでゲームのように今の自分のステータスがそこに表示されている。

 名前にHPとMP、そして能力値と適正属性と加護。


 ◇名前 ユフィーリア・フレイムグラス  ◇年齢 5歳  ◇Lv 1 

 ◇HP 45/45    ◇MP  5600/5600  

 ◇属性 無属性

 ◇加護 豊穣の女神の加護  

 

 ◇体力 1/3 ◇筋力 1/2 ◇魔力1/10 ◇素早さ 1/3


 ※固有スキル※

 ◇付与術 ◇鑑定EX ◇英知の結晶 ◇愛の祝福 ◇浄化 ◇アイテムBOX


 そこにあった情報に唖然とした。

 

 「属性が無?……何ソレ……神付きの加護?……」


 属性は基本は地・水・火・風の四大元素。レアで雷・氷・時があり更に王族しか持てないと言われている光と超レアの闇と聖の全部で10個の属性が存在する。

 だが無属性なんてものは小説には登場しない。

 よくある冷遇されるとかそう言う以前に本当にそんな存在自体ないのだ。

 存在しない無属性になっている。

 更に加護も問題だ。

 先程も言ったが加護によって人生が変わる世界。

 この世界において加護に神が付く者は多くない。

 それこそ選ばれし者なんて言われる程レアだ。

 基本的に、身体能力の向上・魔力増幅効果・などの当たりの強化加護があり、剣聖の加護・守護の加護など上位加護がある。

 武神の加護・守護神の加護などの神付きは超レア加護として本の僅かしか持つ者はいない。

 本当に様々な加護がある為に作者は考え付く事なら全て当てはまる為加護は無限なんて言っていた程で設定資料に載っていない加護なんかもあるかもしれない。


 とにかく周囲から馬鹿にされるようなハズレ加護でなかっただけマシだと思いたいが神付きは神つきで大きな問題がある。


 小説の設定や物語の中には幾度となく登場した【神付き加護】持ちの者は殆どがあまり良い生活をしてきていなかったからだ。

 時に監禁されたり、教会に無理矢理入れられたり、貴族に買われたりと、珍しい余りに平穏と一番かけ離れてしまうのだろう。


 ぞっとした。


 教会や王家にいれば命の危険は回避できるかもしれないが自分の望む自由は得られないだろう。

 死か飼い殺しかなんて極論過ぎる。

 生き残った後にも問題があるなんて中々困難過ぎる。


 一体どんな悪行を積めばこんな酷い人生を強いられるのだろうかと溜息が出た。


 改めて自分のスタータスを見れば、問題はあれど色々とお得な固有スキルがある。

 固有スキルは属性や加護と違って、持っている人間の方が少ない。

 例外な人間が数名いるが大抵は1つ、天才なんて言われてる人は2・3持っている人間もいる。

 我が義兄ルーディアスも固有スキル2つ持ちの天才さんである。

 2・3で天才なのに6つっておいッ、である。

 しかも、ものの見事に戦闘系の能力が無い。

 コレは酷いレベルに自分にそういった素質は無い様だ。

 現在の運動系の能力が1でMAXが3って、10段階まであるのに私はどんなに頑張っても3までしか伸びない事に絶望しかなかった。どう頑張っても身を守る術がない。

 最悪無理をして自分にスピードアップを付与して逃げる事は可能かもしれないが前世を思い出した時の反動でおきた高熱のせいで心臓に欠陥が出来てしまったこの身体ではその後が大変な事になるのは想像に容易い。

 つまり、現時点で自分が戦って何とかするって言う作戦は木っ端みじんに吹き飛んでしまった。


 この世界が物語の通りに進んでいくとするならば人災は様々な因果関係で起きたり起きなかったりはするだろうが災害に関しては必ず起きるだろうからコレだけは事前準備でも何でもして回避しなければならない。

 特にこの世界にある災害の中で最も最悪とされる災害【スタンピード】穢れたモンスター達の大量発生の波は法則性も無く唐突に起きる為に被害も壮絶だ。ある国はスタンピードが立て続けて起こり滅びてしまったと歴史にあるらしい。

 事件年号は丸暗記している私にとってはスタンピードの発生は物語の最後までのものならば全てに対策を立てられる。これだけは本当に自分の無駄な暗記能力が超役立つ。


 やれる事はきっとまだまだ沢山ある筈だ。

 とにかくまずは身を護る方法を考えないとだ。

 色々とステータスウィンドウに触れてみれば弄れて固有スキル等は非表示に出来るみたいで物凄くホッとした。


 第二の人生、長い生きする為に頑張ってあがいてやります!


 

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