第8話 もう一つの異能な力。能力とは、
ここはクリスの部屋。
何となく魔導書を読むのに疲れたので休憩がてらこの部屋に来たところだ。
「で、休憩するために来たの・・・。」
「その通りさ。て言ってもホントは何か面白いものの一つでも無いかとぶらぶらしに来ただけ。」
クリスは呆れた目で俺を見てきたが、何か思いついた様に背を向けてある一冊の本を拾い上げる。
その本はモノクロの色で塗られた物で、とても魔導書には見えなかった。
だが、クリスは俺に無言でその本を渡してきた。
一体何が書いてあるのやら、
「なにこれ?」
「面白い物を探しに来たのなら、これがおすすめ。この世界のもう一つの異能な力。能力について書かれている。」
「能力?」
「うん。」
この世界に能力なんてあるの!?
てっきり剣と魔法で構成された世界だとばかり思っていたが、そこに能力なんて概念も上乗せされるのか!?
でもこの目で見てないから一応目を通してから考えるか。
俺はその本を片手で手に取り、ペラッと捲る。
するとそこには、いくつかの説明と能力の種類であろうか?ズラリと一覧表みたいにびっしりと書かれてある。
俺は口に出して読む。
「能力とは、この世界の魔法に次ぐ異能な力。そして、魔法より強力な力であり、世界のルールや秩序なんかと言ったものを簡単に捻じ曲げたり、作ったりすることが出来る程の可能性を持った要素。だが、この力は誰でも貰えるという分けではない。この力は運命に選ばれた者のみの特別な力。だからして能力。故に能力。」
・・・ホントに存在するのかなこの世界に。
ちょっと不信だよ。
そもそも能力と言ってもどんな能力があるのか分からないし、特別な力と言われてもピンとこないというか・・・。
少ししこりを残したまま次のページを捲る。
お!これは能力一覧表ってやつだな。
この世界に居る能力者の能力の種類を並べてあるのか。
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能力一覧。
空間操作=空間を操ることが出来る能力。
座標誘導=攻撃又は狙いを定めた相手や物に対してあらゆるものを誘導する能力。
絶対切断=斬りたいと思った対象を必ず確実に斬る能力。
口笛賛歌=口笛を聞いた者を癒したり、心を癒す効果を完全付与する能力。
天眼=自分を中心に3Kmの範囲までを上空から見ることが出来る能力。
鴉が鳴く頃=相手に強い呪いをかける能力。
サイズチェンジ=物や人の大きさを自由自在に変えることできる能力。
背後の悪魔=他人の背後に絶対禁忌の悪魔を呼び寄せ、寿命を奪っていく能力。
大地革命=自分の好きな土地に変更できる能力。
世界的万物付与=あらゆるものを強化することできる能力。
などなど、
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「強い!」
「うん、」
え、なにこれ。強すぎじゃね?
などなどって最後に綴られているってことはまだあるってことだよね。
この世界はどれだけ夢があるんだよ。
「そういえばクリス。」
「ん?」
「能力ってどこで手に入れるの。」
俺は一番聞きたい情報を思い出したので、魔導書を夢中で読んでいるクリスに聞いた。
「それは・・・私にも分からない。だけど、能力を持っている人たちは魂に直接誰かの声?が語り掛けて来たと言っていた・・・多分。」
「誰かの声?魂?語り掛けてくる?・・・」
言っている意味がまるで分からない。
あれか、スキルとかそういう類のものか。であるならば、天からの声とか、世界の声とかのアレだ。
それに、これだけ色々な要素があると困ることもあるよな。
魔法か能力どっちを使うか、である。
まぁ、能力を発動するためには魔力がいるんだろうけどな。
でもその点俺の場合は魔力量には自信がある。
だから俺に、可哀そうな子羊めに能力を授けてください!!
~場所・???~
「言われなくても能力はあなたの元へ必ず舞い降りるわ。だけど今はその時ではない。運命の歯車はハマった。しかし、動かす為のきっかけが足りない。そのきっかけを作るのもあなたよ。もしあなたが能力に目覚めたならば、物語は本格的に始まる。精々その間は楽しく暮らすことね。」
「そうですね。全ては・・・・・・・・」
ここまで読んでくれてありがとうございます!!!
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これからもよろしくお願いします。




