1章ー3話ー手紙の中身と師匠
まず手紙を見てみた。
「この手紙を読んでいるということは、先日お話しした出来事が起きたようですね。
今回、どうしてあなたに予言したのかということをお話していきたいと思います。
まず、個人には様々な生き方があり起こる出来事によって今後の人間関係や事件、死に方などが異なり
ます。
それは、起こる出来事にどう対処するかによって変わるのです。
例えば、フリー席の新幹線の切符を持っていたとして、早い電車に乗るか遅い電車に乗るかによって将来就く職業が変わるなどがあります。
もう少し具体的に言うなら、早めの電車に乗ってあなたが絵を電車の中で描いていたとして、誰か有名なアーティストに電車内で出会い弟子にしてもらうかもしれませんし。
逆に遅い電車に乗って電車事故にあい助けてくれた消防隊員にあこがれを持つかもしれません。
要するに、一つの行動次第で今後の人生に分岐を与えることがあります。
実際、今回の場合はあなたが、先輩たちとカラオケに行ってなければ真冬さんは交通事故で記憶障害になっていました。
そしてあなたには、予言者としてしての素質があり。
今回予言者としての能力を実際に体験してもらいたかったのです。」
俺は、ただ黙々として読んでいた。
しかし、あまりにも急で理解が追い付いていないところがほとんどだった、
「まず、その本に関してです。
たぶんあなたの本の中身は現在真っ白なはずです。
それは、あなたがほかの人を見た時の記録や必要に応じて勝手にサポート的なことが記されていきま
す。
大事な時に動いてくれる自動取扱説明書兼記録書ぐらいに思ってください。
次に水晶玉です。
その水晶玉には、予言相手の今後の分岐『世界樹』が見えます。
今後相手がどのような分岐が起こるのかというのを部分的に見せてくれます。
枝の分かれ目が、分岐で最後まで到達すると死があります。
そして金属板は、それの補助道具であまりに大きい木やぼやけているものの拡大になります。
いわゆるスクリーンみたいなものです。」
、、、俺は最後の紙を見た。
「注意事項
1、あなたは私の弟子ということになる。その水晶には私の占力が入ってるから、あなたが最後左手
親指と薬指、小指の三点でもち右手の親指で水晶の頂点を四回触れば契約となる。
2、あなたより、占力のある人間は水晶がみれないもしくはぼやける。ただ、相手が見えるように解
除することもできるので、見えることが一概に相手に占力がないわけではない。
3、相手を一個予言するたびに何か相手に関することを忘れる。ただし、内容次第で思い出せる。
4、3の理由から自分を見ると自分のことを一個忘れる。
5、むやみにこの能力の方法を口外してはならない。
6、他にも制約があるがそのたびに追って連絡をする。」
と書かれていた。
俺は茫然としてしまった。
とりあえず言われた通り契約したが、あまりにも実感がない。
要するにこの占力は、人々の分岐を覗くものらしい。
そして、その能力を手に入れてしまったらしい。
それにしても、この手紙の主そして俺の師匠とはいったい誰で、何の目的で俺に能力を渡したのだろ
うか。
続く




