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転生少女はスローライフを送りたい  作者: ハルセキライカ
3/23

ショーダウン

「よいしょ…よーい、ドン!」


もとの世界でそうしたように

クラウチングスタートの姿勢をとって一気に走ると


「え、早すぎでしょ…っ!」


この速さに人間として転生したと思った自分に気持ち悪さを感じながら山を駆け降りているともう廃屋が見えなってしまった。

この体、人間じゃなかったんですね...




「くそ!弓が当たらない!」

「はっは!遅すぎるぞぉ!


「馬車の速度を上げます!しっかり掴まって!」



馬車の運転手と旅人が六人の盗賊から逃げるべく必死に迎撃等を行っていた。

しかしそんな抵抗も空しく、あっという間に追いつかれてしまう。


「追い付いたなぁ!」

「さぁおとなしく持ってるもの全てを寄越してもらおうか」

「クソッ!これでも食らいやがれ!」


一人の旅人が弓を引こうとするが先にナイフを投げられ身動きがとれなくなった。


「へへ…さぁ、さっさと諦めろ!」




あれはまずいですね……

というかこの【視覚増強】、どういう原理で動いてるのだろう。

目の前に漫画でよく見るような魔方陣、そして目がなんというかキュッってなる感じ。

魔法とこの体が扱える視力を同時に引き上げてるのかな。

と、考え事をしているうちに着いたと思った瞬間、


空中に投げ出された。


……ここ、崖だったんですね……



「へっへっへ……逃げても無駄だz」


無駄だぞと言おうとした瞬間上空からなにかが降ってくる。


「お頭!空から裸の少女が!」

「は?お前何を言って」


ドーン!と派手に砂埃を撒き散らし落ちてきた少女。

砂埃が薄くなっていく中、旅人はその落ちてきた少女の声が聞こえた。


「イッ!…たたたたた…すごく痛い…平気なこの体もすごいけど…」


砂埃が晴れ、少女を見る。

その姿は目を疑うほど美しかった。

純白の白い肌、いつまでも見ていたいと感じる宝石のような翡翠の目

幼さと美しさを掛け合わせた美女のような顔。

体からするに12から14歳と思われる絶世の美少女。

ただ、裸なので目の向ける方向に困る…


「その年で裸たぁ一回ブチ犯さねぇと女として自覚できねぇのかなァ?」

「む、失礼ですね。好きでこんな姿になっている訳ないじゃないですか。」

「このガキも持って帰りやすか、兄貴?」

「いいプランじゃねぇか、ガキぐらいすぐに捕まえられる。奴等よりこのガキをやるかァ」

「おるァ!いくぞ!!」


「「ヒャッハー!!」」


「…ここが何なのか教えてくれたらあなた達を助けますがどうしますか?」

「え?」

「ここがどんなところなのか教えてくれたら助けるって言ってるんです。」

「えっと、お、教えます!」

「交渉成立、ではやりますか。」


この人たちからこの世界は何なのか教えてもらわなければ。

その前に旅人たちよりも僕に気を寄せるようにしないと


「ここに来てすぐ処女喪失は嫌なのであなたたちを倒させていただきます。」

「ほう?ならば俺のナイフがよけられるのかなぁ!?」

…確かに早い、けど

さっきの【視力増強】と同じことがこの体でできるならこう唱えれば自分を強化できるはず。


「【身体強化】」


何も起こらないが目の前のナイフがスローモーションのように見える。

これなら避けるのも容易い。

…だけど避けてどうしよう……


「えっと…取り敢えずパンチ!」


「グェ…ッ!」


メシッ!っと嫌な音を立てて山賊Aが吹っ飛ぶ。

あ、不味かったかも今の


「ウルド!畜生このガキッ!」


「うわわ」


穏便にすませたかったのだがこの体の力加減が分からず普通のパンチで殴ると相手を一発KOしてしまう…

どうしよう…なにか拘束魔法とかご都合主義の物は無いんですか!


ふと、耳元から女性の声が聞こえる。


「血を使いなさい…」

「へ?」


振り向いても誰もいない。

血を使いなさいとはどういう意味だろうか。


「なによそ見しているんだァ!」

「ひゃっ!」


腕に諸に攻撃を食らい、少し切ってしまう。


「いたた…」

「ちょっと!大丈夫ですか!?今回復薬を……」


「大丈夫です…ちょっと驚いただけで‥」


可愛い声が出ちゃった…この体ってやっぱり女の子なんだなぁ

これ、油断してると一瞬にして性的な意味で奴隷にされちゃう?

そしてふと、自分の血を見る。

赤い、いつもの血だ。人間と変わらない。

そして意識もしてない言葉を放った。


「【ブラッドマジック】」


すると血が手に生き物のように集まり一本の鎖を形成する。


「え?」


自分は今何を口から言ったのだろう?

そして自分の血が鎖になった?そしてさっきの声は…

……考えてる暇はないですね。


「この鎖が自分の血で出来ているなら…『あのおっさんを拘束してください』」


鎖が山賊を身動きがとれない程度に拘束する。

この技の使い方はこの体がそう使えと強制された。

そしてそのままその鎖を傷口から溢れた血を使って同じ感覚で伸ばす。

それをどうするのかって?


「こうやってぇ!思いっ切り横に振るんです!」

「ちょ、っまtt」

「「あああああ!!....」」


ホームランバットの要領で盗賊たちを一斉に場外ホームラン。

これ結構癖になるかも。スッキリする。


「…ふぅ」


この体、もしかして意外と便利…?

ハルセキライカです。

小説書くの難しいですね…特に言葉選びが。

今は拙い書き方ですがこれから精進するように頑張って書かせていただきます!

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