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プロローグ
拝啓過去の僕
僕は今、死の間際に居ます。
なぜこのような状況なんですかって?
答えは簡単、
この世界に僕は必要ないからだ。
親に見放され、友人は嫌って、恋人には別れを告げられ
この世界に僕は必要ない。
思い知らされた。
だから今日、自分のお腹に医療用のメスを突き刺した。
こんなことに使う筈ではなかったけど、もう刺してしまったものは仕方ない。
あとは抜いたら失血で恐らく死ぬだろう。
この場所は僕しかいない。
誰も来ない。
僕に生きる価値は
無い。