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11・遊戯銃だけど分解できるから銃整備もやっとかないとね!

 ガスガンは実銃の手順で分解整備が出来る。


89式を買うにあたって、以前通っていた店へ行ったのだが、ガスガンの利点について常連が話しているところに少し混ざっていたんだ。


「この間の電動禁止戦は面白かったな。おれ、あの時M4に砂噛んでさ、水場で分解して水道で洗ってスプレー吹いてて思ったんだ、『マジ、実銃みたいでかっこよくね?』ってさ」


 そんな会話を聞いてガスの面白さに改めて気づかされてしまった。転移してからは気温を気にしなくていいが、ガスガンは気温に左右されるデメリットにばかり目がいっていたけど、そんなメリットがあるんだなと。


 実際に89式を買って、ハンドガンの様に分解できるのは本当にうれしかったよ。


 ただ、周りのM4勢を見ていて思ったのが、89式の古さや垢抜けてない稚拙さだった。


 批判的な人が口にしていた「セレクターが右にしかないのは実戦向きではない(蔑」ってのは、その発言者を蔑みたくなる大いなる誤解だ。


 本当に銃器に興味があればすぐに気が付くんだ。「AKって右にしかセレクターねぇぞ(嘲笑」と。


 AK47という銃は練度の低い兵士でも扱えることを前提にしている。だって、ソ連は畑から兵士を収穫してくるんだもの、イッパシの人間集めて部隊を編成するのとはわけが違う。


 そうした場合にまず気を付けなければいけないのは、不慣れな使用者による暴発事故や誤操作。


 モノが銃器だからちょっとしたミスが大事故に繋がってしまう訳で、それを防ぐ最も初歩的な手段が、「銃の操作においては射撃時以外は引き金に手が触れない様な配置を考慮する」という事。


 そのため、AK突撃銃は右側にセレクターとコッキングハンドルを配置して、右手で操作する事を強いている。


 これがM16だと、装填は銃床直前のチャージングハンドルを用いるので左手で引くことが出来てしまうので、引き金に手をかけたままの危険行為が発生しかねない。


 G3だとより危険だ。コッキングハンドルはハンドガード左上に存在するから、銃床直前と違い、銃の向きを水平にしたまま操作が行える。


 安全確認の不備や操作手順の間違いがあれば確実に暴発である。


 しかし、一般的な操作において、引き金を引くのは右手なので、右手で操作する限り、引き金から手が離れており、装填時の人為的な暴発が起きる事は無い。


 セレクターについても同じことがいえる。


 M16やG3は左にセレクターがあり、安全解除や射撃選択が親指でできる構造なのだが、装填と同じ危険がそこにも付きまとってくることは想像に難くない。


 そうした危険を避ける安全設計とは引き金から手を離し、右手でそれらの操作を行い、意識的に暴発を防ぐことではないだろうか?AKはそのような設計思想で作られている。


 右にしかセレクターが無いのが実戦向きでないなら、なぜ世界中のゲリラはAKなどという欠陥品を愛用し、同じように廉価で手に入るM16に切り替えないんだ?少しは冷静に考えて記事書けよとネタ元の執筆者に対して思ったね。



 まあ、そんな誤解や偏見から起きた批判はともかく、やはり、89式はおかしい。



 89式のセレクターは270度回転する構造なのだが、これがまずオカシイ。


 89式の場合、AKがそうであるように、安全解除で連射位置に移動するようになっている。西側の標準的なセレクターなら単発が先に来るが。


 現在のいわゆる「突撃銃」で必要なのは、敵を狙い撃つことではなく、弾幕を張る事。昔は軽機関銃が担っていた役割を求められている。

 素直に、その思想に従えば、練度が低くても、戦場で緊張していても、誤操作なく弾幕の提供に寄与する構造というのは理にかなったものと言えるだろう。


 このこと自体は間違いとは思わない。が、その操作量が連射位置までで90度に達し、近接戦や通常の射撃動作をしようとする場合、270回転させないと単発にならないというのは、構造的にどうかしている。安全性を考慮しても180度、迅速な操作を前提にすれば120度以内の操作量に改修すべきだと思う。


 そもそも、装填動作しないと安全位置に出来ないので、俺の場合は単発位置を常として、射撃直前まで装填せずにいるから構やしないが、正規の取り扱い手順としては、今のセレクターは問題大有りだ。ネット読んでアからタまで動かしてみたが、あんなの咄嗟に出来やしねぇぞ。


 他にも、もともとは右にしかない構造で、安全にも配慮されているのだが、近接戦というのは左右で持ち替えることがしばしば起きる。間取りによっては左で持たなければうまく動けないのだから。


 そうした場合は当然、セレクターが左にないと迅速な操作が出来ない。安全解除のためにわざわざ持ち替えるわけにもいかないのだから。


 そこで、89式には後付けのレバーが左にもあるのだが、レバー位置が左右で異なる。左右でレバーの位置が40度近く違うのだ。これではダメだろ。左にレバーを設けたモデルを新規で設計した方が良いに決まっている。


 そしてだ、


 M16やその短縮版のM4などでは照準器具が取り外し式で、光学機材を乗せた場合に邪魔な突起を減らすようにしたモデルに置き換わっている。米外で開発された改修モデルや最近の新型銃だとさらに進んで、銃の上面をフラットにして光学機材や照準器具を任意で取り付けできるレールシステムしか装着してないなんてのまである始末だ。


 それらと比べると、89式には旧来の穴(照門)と棒(照星)という固有の照準器具以外は何も付けられない。銃の機関部上面に唯一のアタッチメントがあるんだが、それは89式が開発された当時からあった「特別な場合には暗視装置やスコープを乗せることを前提に」しただけで、実際には薬莢受けの取り付け部として専ら使われている。


 が、湾岸戦争以後の世界の認識はそれを覆し続けているんだよ。


 湾岸戦争での命中率の悪さ、ユーゴへの介入やアフガン・イラク戦争、アフリカや中南米での治安介入と言った「精度を求められる環境」において、まず必要なのは銃弾の威力や銃そのものの性能以上に、扱う人員がより的確に対象にのみ弾を撃ち込める能力だった。

 その対策として、単に穴や棒をつけて、そこを覗き込んで狙いを定める旧来のやり方では即座に狙いを定めるのが難しく、誤射や流れ弾になりやすく、迅速に狙える光学器具によって正確な射撃を補助することが望ましいという方向が見いだされ、低倍率のスコープやら無倍の照準器具を銃に載せることが各国で積極的に行われるようになっている。


 ドイツのG36やオーストリアのAUG、英国のL85などは元から標準装備としてそうした光学機器が備え付けられている。


 最近は自衛隊も海外で行われる軍隊の国際射撃競技会などにも参加するようになり、その様な場合には国産の狩猟用だったり、海外のメジャーなものだったりと、光学器具を取り付けている。というか、そうしないとまるで勝ち上がることが出来なかったそうだ。


 世界の情勢から言えば、89式も改良して銃の上部をすべてレールとし、脱着式の照門、照星装備にして、必要に応じてドットサイトを装備して、倍率ブースターや暗視器具を状況に応じて増設可能にした方が良い。それだけなら改修も容易く、多額の費用の掛かるわけでもないのだが、何故出来ないのかはよく分からない。なにせ、競技会や近接戦訓練で必要性を認識してるんだから、やらない方がおかしいわけだ。

 遊戯銃には別売りアクセサリーとしてこのアタッチメント部分に取り付けるレールが販売されてるが、ドットサイト一つで埋まってしまう。M4勢みたいにブースターだの暗視装置だのをガン載せ出来るような汎用性は無い。


 改修できないのは金が無いから?それは嘘だと思うよ。


 以前、現職国会議員にしてもと財務官僚である人物が、独自の防衛計画の試算をしたとかいう話があったが、このような自己中で安全保障に無理解、無関心な連中が予算や政策に大きな顔をしているのが最大の問題ではないだろうか。


 こうした連中は安易に「AKを輸入すれば安い、M16でもそうだろう?」なんていうが、事はそれほど簡単ではない。

 実際のところ、特例でもない限り、正規の武器取引はかなり高額になってくる。例えば、M16にしたって、イスラエルと同じ値段で日本に入って来るとは思わない方が良い。最近、フランスがドイツ製小銃の採用を決定したが、そんなに安い買い物じゃ無かったろ?アレが現実だ。だったら89式を今の国際環境に合わせて再設計して「賢い買い方」をしたところで金額に大きな開きはないんだよ。

 無理解、無関心が横行していて中抜き前提の買い方しか出来ないことに問題があると思うんだがね。


 まあ、異世界来たからそんな日本の問題はどうでも良い。


 銃床付け根、銃の上部の左右にあるテイクダウンラッチを前に押すとバカっと銃が上下に別れる。そうだな、フレームを壊さないように先にヒンジのピンを抜いておくのがお勧めだ。


 そうすると、ハンマーユニットの入った下部とボルトユニットや銃身が付いた上部に別れる。ハンマーユニットはバーストユニット以外取り出せないのでそのまま放置。上部からリコイルユニットを抜くとバネがビロ~ンとだらしなく出てくる。そして、コッキングハンドルを限界まで引いて、マルイ切り欠きに合わせて引き抜くと、グリスがべっとり塗られたボルトを取り出すことが出来る。

 銃身を覗くとエアガン特有のパッキンが見え、その向こうに銃身本体が見えている。


 パッキンを傷つけないように綿布でちょっと拭き、銃口側から専用のロットに綿布を巻いて突っ込む。このメーカーの突撃銃の銃身は外筒だけで、中身の銃身はその2/3までしかない。それ以上長いと法に引っかかる威力が出せてしまうからそうしてるようだ。

 なので、途中まで何の抵抗もなくロットが進むのだが、途中から本来の銃身があり、綿布に抵抗が掛かる。出来ればパーツクリーナーなどをしみこませるのが効果的。


 リコイルやボルトは特に砂やほこりも付いていないので、フレームの作動部にスプレー吹いて、ボルト側もシュッとスプレーして組みなおしていく。


 合体直前にハンマー部の汚れを確認とスプレーもして合体させれば掃除完了。念のために空撃ちして動作確認もしておこう。


 よし、正常に動いている。


 ハンドガンのM&P9も同じように分解掃除をしておこうか。


 


 

https://blogs.yahoo.co.jp/nukunukupower/68964220.html


89式の整備

https://blogs.yahoo.co.jp/nukux2power/41454994.html


その2

https://blogs.yahoo.co.jp/nukux2power/41454998.html



ブログにおいて画像付きで同じような話を投稿してますので、「なんのこっちゃ?」と言う方は覗いてみてください

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