ヴァンミーユの勇者
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海が引き砂浜が道として出来ているのを外壁の上から見下ろす雪が降り積もる前に熱で溶け砂浜に白の雪と黄色い砂の色と青い海がかき氷を連想される
「個人的には練乳レモンか宇治金時か抹茶が良いな。おい人形師かき氷とシロップ」
後ろを着いて来る古い革製のアンティークトランクを背負ってる子供に要求するマガツヒに対して子供はゴスロリドレスのポッケから「いちごあじ」と書かれたロリポップを渡す
「人形師を人形師と呼ばないで下さい。ロリポップでも舐めてるです。」
渡された棒つきの飴を咥え20メートルを超える壁から飛び降りる二人
何事も無い様に二人は立ち上がり自然に出来た砂浜を歩き出す
気温はマイナス十五度ぐらいで吐く息が白く見える程寒い中を気温を感じないかの様にマガツヒが先導し白くなるはずの息を見せずに人形師がトテトテと着いて来る
「人形師は思うのです。何故空間移動術を使わないのです?」
「物見遊山だからだ」
「……人形師は帰りたいです。何故人形師は物見遊山に連れられたのです。人形師は仕事があるのです。」
表情を変えず歩く速度はほぼ走りに近いが白い息をすらも一度も出さずトテトテとマガツヒの後を着きつつ抗議を上げるが移動の速度は変わらない
「どうせエリザベスのお使いだろ無視だ無視」
「…人形師は皇の命を」
「じゃあオレとエリザベスどっちに従う?」
「我が父です」
間髪入れずにリリムが答える声はハッキリと既にマガツヒがエリザベスよりも上に位置する位と答えが出ていた
「そもそも人形師は母から父の楔と枷に成る様にと言われたのです。実際は楔はいらないですし、枷としては好みの性癖や容姿を明白にしてくれません」
ジトーと音が聞こえる様な半目で見る茶髪幼女
と言うか親が旅に出ると言ったら子供も着いて来るのが普通だろ。まして母親から父親…と認めてないが父親の見張りしろって命令されてるなら文句言わず着いてこいよ
それよか母親って誰だよオレ子供作れない筈なんだけどな。やっぱり人の腕千切って行った虚飾が色欲に渡して作ったか。何にしても人形師をどんなに否定しても娘には違いないしな
「こんな面白く楽しく面倒な世界なんだ一緒に楽しもうぜ人形師」
「人形師は楽しくありません。父の代わりの仕事を皇から頼まれます。それに、人形師を人形師と呼ばないで下さい」
異常な速度で進む二人はあっという間に反対の大陸まで着いたがそこには神官の様な服着た女と白と蒼の鎧を着てマントを着けた男女の聖騎士の三人が居た
◆◆◆
えーと、俺の名前は武本 護16歳のごく普通の高校生だった。二週間ほど前にこの異世界に飛ばされ今は勇者候補をしている
俺はこの異世界のヴァンミーユ皇国の塔と呼ばれる場所に下校途中の服装で飛ばされ意識を取り戻したらこの国で一番偉い神具と呼ばれる一見普通の人であるリヴァース様とヴァンミーユで皇の次に位がある巫と呼ばれる同い年ぐらいの鳥類風の羽が生えている女の子のミーナ(有翼族と言うらしい)の二人が迎えてくれて色々と説明をしてもらいました
世界の説明は良くある転生ファンタジー小説と魔王を倒す複数主人公RPGゲームを足した様な世界らしく複数主人公の一人のポジションに近いのが呼び出された自分らしい
ゲームと違いこの世界はレベルではなく総合ランクと呼びスキルの保持数か保持スキルのランクにより総合ランクが上がる、総合ランクは1~5までありミーナ曰く歴代勇者の最高ランクが5とされ一般では1は農民2は兵士3は騎士4は騎士団長とされ5は呼び出された勇者以外未だ成った人はいない
まあそれでこの異世界に来て一ヶ月ほどが経ち勇者候補全員が持つと言われるスキル取得補正の恩恵を十分に使いこの一月で総合ランク4の騎士団長級の力をつけて魔物を倒したりヴァンミーユ皇国最強の聖騎士と言われているミーナの幼馴染みのエルトラと手合わせをしている毎日だったがある日リヴァース様からお願い事を頼まれた
「キヨフチから僕の先輩が来るので迎えに行って欲しいのです」
と言われいつの間にか用意された荷物を背負いミーナとエルトラの女の子二人との旅に出され早1週間やっとキヨフチ(国の名前らしい)と冬の間だけ自然にできる浜辺に着いた
「すごいな。海が引いて反対の大陸まで続いてるのか?」
「そうだ、それよりマモル気を抜くなこの時期は産卵の為に浜まで昇る海の魔人が出で来る」
「サファギンと呼ばれていて漁師さん達曰く凶悪らしいです。船に上り船底に穴を開けたりと」
ここにも出てくるのか。聞いた限りだと魔人は元は人だったな。まだ会った事はないが倒せるのだろうか…
エルトラが気を抜くなと注意してミーナがサファギンの特徴を説明していた時だ一瞬だが土煙が上がった
マモルは腰に手を当て警戒をするとエルトラも気付いたのか何時でも腰の刺突剣を抜く構えをとるとその二人は前で止まった
◆◆◆
「ヴァンミーユの聖騎士と巫か?何で居るんだ」
「ここは既にヴァンミーユ国内です。ヴァンミーユの人が居ても怪しくないです」
間髪入れずに人形師が答えると迎撃態勢の聖騎士二人の後ろから神官風の服の巫が一歩前に出て膝を着き頭を下げる
「御無礼を御許し下さい。御初にお目にかかります。私はミーナ。神具リヴァース様の巫です」
状況を理解したのか聖騎士の二人も膝を着き頭を下げる
怠惰の巫が迎えか…オレと人形師なら首都まで数十分だが巫が居ると遅くなるな。それに勇者が居る……足止めか?そう言えば前手を貸した時タダにするって言ってたな、やっぱり足止めだな
「初めまして人形師は人形師と申します。こちらは我が父です。以後お見知り置きを」
少し思い出していたら勝手に人形師が紹介を終え話していた
「それでは巫である貴女が何用でこの様な場所に?」
「はい。我らが神具リヴァース様より先輩なる方が来るので迎えを、と頼まれました」
「迎え?どう考えても足止めだろ」
つい口に出したが仕方ないな。それよりもリヴァースの奴がどんな歓迎をするのか楽しみだなんせ神と呼ばれるぐらいで国王?皇?だったか?より上の位だからなきっと牛や鳥の丸焼きぐらい大量に準備しててくれるだろ
などどマガツヒは妄想を膨らませていた。その後ろでリリムとミーナがこれからの事を話していた
「我が父は無視してください。それでは我々の護衛と捉えて良いのでしょうか?」
「はい。我が国最強の騎士エルトラと勇者のマモル様がリリム様とマガツヒ様を護衛致します」
「わかりました。では、これからよろしくお願いします」
リリムは頭を下げていまだに妄想をしているマガツヒを叩き正気に戻すと、とてとてと先に進む
「まぁ楽しみは後でって思うと少しはこの足止めも悪くないと…思えんな全くな面倒くせぇ」
とてとてと進むリリムの後に続きマガツヒの後にヴァンミーユの三人が何か言いたそうに着いてくるがマガツヒは元々話す気は無くリリムは話す事よりも今は移動距離を稼ぐ為に早くも移動を開始した
読んでくださり感謝です。
次回の更新も気長にお待ちください。