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終わらない楽園 凍結  作者: 梨緒
一章 勇者は弱い
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異世界にコンティニューは無い

誤字脱字有りましたらご報告をお願いします。


ウルフからこの世界の事を聞いてみる


まずは異世界と言えば魔法!と思い聞くとこの世界は魔法が無い様だ。残念と思ったが魔法ではなく神術(しんじゅつ)というものならあるらしい


周囲にある自然界の精霊の様な神の様なモノから力を借り対価に自身の氣とか念の様な生命力の一部を渡し神術を使える様だ


だがそれは諸刃の剣に近い。この世界には瘴気と呼ばれる(よこしま)な力が何処にでも有る。この瘴気が体に入ると体内の神力と入った瘴気が争う。まるで病気とかに近い認識かと思うと全然違った、もし負けたら病気に成らずそのまま死亡扱いになるそうで体内の神力が瘴気に負けると魔堕(まお)ちと呼ばれ体の作りが変わり意識が消え魔人と呼ばれる化け物になる(動物は魔獣と呼ぶ)


主に小さい子供がゴブリンやコボルトとなるそうで成長と共にある程度神力が増えるが微々たる物で産まれ持った才能らしい。ちなみに勇者は神力が多い者が選ばれるそう


つまり、神術を使えば体内の神力が減り魔堕ちしやすくなる。()(この)んで使う者は産まれつき神力が多い者か勇者しか使わないらしい


使った神力は時間が経てば回復するそうで勇者は腕に付けられた腕輪で今の体内の神力量と体内の瘴気量とステータスを見る事ができる


ここまでは一番気になってた事でこの世界の事ではもう一つ常識として知ってなければならない事がある


それは、祟りだ。


祟りとはウルフ曰く魔堕ちから更に堕ちたモノの事らしい。魔堕ちは魔人、魔物になる。それから更に瘴気を取り込み続けると祟り(化け物)となる。祟りは周りの瘴気を喰らう化け物。ここだけを聞くと瘴気が消す良いモノだが祟りは行動の予測が一切できず殺すことができない存在らしい


数千年に一度、今回(俺の召喚)もだが祟りは封印でしか止めることができないモノ達と言うそうで過去何人もの勇者やその時の最強をうたう、うたわれる者達でも皆最後に封印をする以外の選択を選ぶ事ができなかったそう言った化け物に成る


国や町や集落、全て関係なく魔人、魔物に会ったらその命を解放(浄化)してやる事が救いだそうです


ここまでが勇者候補でも知ってなければいけない最低限の常識だと聞かされました。確かに姿が変わっても魔人には人の習慣が残っている個体もごく稀に居る様で魔人に成った事に気付かずに家に帰ろうとする魔人()が居たと聞かされ勇者として人間としてその者(魔人)救済する(殺める)事ができる覚悟をしろと言われてもただの学生の俺にはできないかも……


「寄り道するぞ」


頭の中で少し整理していたらウルフが一言と共に道を外れる。街道と呼ぶには石や草だらけだが獣道に比べれば比較できない程歩きやすい道から更に歩きやすい草がない道に出て行く


「あ、うん。てこれ道!」


「?道と言うか街道だよ町までのな。ただ、遠回りだし時間掛かるから近道でまた森に入るぞ」


「いやいや、普通に街道通ろ!な!時間掛かって良いから」


言うや否やウルフの表情が消える


「じゃ案内は要らないな道に沿って行けば良い。じゃぁここまで案内した報酬な」


あぁこれヤバイかも


ウルフが早口で言葉を放つ


「時給で取りたいがオレは優しいから分給で取ってやる。一時間は六十分だから分給銅貨一枚と考えてここまで五時間弱、切り上げで六時間として面倒くせぇから大金貨百枚でいい。出せ」


言い終わると首に歪な剣を突き付けられた。15センチ位の長方形が一列に7つ並ぶ両刃の片手剣…蛇腹剣?が皮膚を裂き血を流させる


足が震え歯が鳴り目に写るのは殺す事に一切の躊躇ご無い無表情のウルフ


「出せ。それか死ね」


グッと剣が更に刺さる、痛みと刃の冷たさと流れ出る暖かい血が今生きている、今まさに殺されると嫌でも頭が理解して何か話さないと殺されると分かっているのに体が動かない


「これ以上その口を開くな人間(・・)


「ぐぇ゛」


剣を退けると強烈な蹴りを腹に入れられた。腹の痛みを理解する前に背中と後頭部を木の幹に当たり呼吸ができず意識が朦朧とする


「面倒くせぇ腹へったぁ!人間(・・)風情が!………はぁ怒るのが面倒くせぇ。あっ集落行かないとな、はぁ面倒くせぇ」


◆◆◆


マガツヒは城門前に居る番兵に気絶してる人間(ハル)を渡し自身は城内に入る。城内ですれ違う侍女達は一様に端に寄り頭を下げ道を空け()とは一度も会わず一番豪華な扉の前まで誰に何も言われずに蹴り開ける


「わ!何!どうしたの!敵!うわわわ」


鮮やかな赤い髪を持つ美しい女性が驚き机の上に山と積まれた竹簡と木簡の束がバラバラと落ち机の墨が跳ね髪と同じ鮮やかな赤い服を汚し慌て残念な姿をしている


「何してんだ」


「あんたが変に入ってくるからでしょう!」


騒ぎを聞きメイド服(・・・・)を着た侍女が慌てて集まり着替えや掃除片付けを始める


「なにしてんの!速く出てけ!」


「今さら…ほら琥珀草(こはくそう)それと勇者候補捕まえたから番兵に渡しといたスキルゼロだが」


「報告より先に着替えるから出て行ってよ!」


「全裸で人の後を着いて来てたくせに今更だろさっさと着替えさせろ」


「ちょっまっ!」


メイド達が一斉に脱がし始め着替えさせる僅か10秒で終らせマガツヒの前にロイヤルミルクティーとスコーンを置き速やかに退室して行く


「ぐぬぬ何故私ではなく貴方の(めい)にぃ」


「お前とは生きてる…お前年上だったな。まぁキヨフチ(ここ)ではオレのが有名だからな昔から居るし」


「私ここの(おう)なのにぃ」


「そんなのより「そんなの!?」………エリザベス」


「ひゃい!」


「お前何時からオレの言葉を遮るほど偉く成ったんだ?ん?」


「申し訳ありません」


素直に土下座するエリザベス()を客席で紅茶を飲むマガツヒ()という変な図を作り出していた


「まぁいいかお前王で頑張ってるし」


うんうんと涙を出しながら頷くエリザベスを見ると許さない方が良いかと思える。こいつは昔から見た目が良いし苛めがいがある反応するからな


「話変わるがオレの剣は調整終ったか?」


「出来てますよ今は工房に有ります。持って来させますか?」


工房とはこのキヨフチ唯一の一家で鍛冶を代々続けている鍛冶一家のタチハナの事だタチハナが作る特殊な武器は様々な種族が居るこの世界で色々な種類の個人特殊専用武器を主に作ってる


タチハナが作る特殊武器は国外では国宝級の値が付けられるほどであるが同時に専用と言われるのは使い手を選ぶと言う事だ


「あぁ頼む。剣が届き次第ヴァンミーユに行く」


「ヴァンミーユ皇国に?あっ勇者候補が現れたからヴァンミーユ(あそこ)にも塔が有りますね。でも塔はほぼ周期で排出してますよね」


塔とはこの世界に6本ある入口がない人工物の事だこの塔は役1000年周期で勇者と呼べる人間(・・)を出す。場所はキヨフチの死の森、ヴァンミーユ皇国に1つ。オウコウ帝国とグラナード王国に2つ有る


「死の森から出てくるのは暴食(・・)憤怒(・・)どちからが表れる年だけだ。時期的に暴食(・・)だな」


暴食(・・)の封印地ってオウコウ帝国でしたね」


オウコウ帝国…武力こそ絶対と言い張る武芸者の国


「だからこの地と冬の間大陸が繋がるヴァンミーユ経由でオウコウに確認しに行くんだよ」


ヴァンミーユ皇国…険しい山に囲まれた天然の城壁を持つ国であり国家間の仲裁役や祟りが出た場合封印をする役割を持つ、主に神術(・・)の使い手が多く居て自称(・・)神の武具を名乗る者がいる


「なるほど。ですが今は止めといた方が…」


「いや他でも勇者候補が表れたか確認しないとな」


「そうですね…向こうには怠惰(・・)が居ますよ」


苦虫を噛み潰した様な表情をして机に有るハンドベルを鳴らす


怠惰(・・)…かアイツは何もしないだろ文字通り怠惰(・・)だからな」


4回のノック音にエリザベスが入室の合図を出し室内にメイドが入りエリザベスは工房からマガツヒの剣と新しい紅茶と焼き菓子を伝え退室させた


「最後が焼き菓子ですけど良いですよね?」


「オレは好きだぜ甘いの」


それから剣が届くまでの間今後の旅の進路や路銀などを話し新たに出された菓子を紅茶と共に頂いた


「じゃ次は何処かの戦場(いくさば)か?」


「その時はキヨフチ(こっち)に手を貸して下さいよこの国の英雄なんですから」


「……報酬しだいだ。後、人形師にんぎょうし連れて行くな」


「え゛!それは困ります!お願いです!どうかリリムちゃんだけは~」


読んでくださり感謝です。


次回の更新を気長にお待ちください。

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