前回は
誤字脱字ありましたら報告をお願いします。
゛正義〝とは勝利者である
゛勝利者〝とは生者である
゛生者〝とはなんだろうか
◆◆◆
全身白と金で彩られた鎧を纏う少女が10メートル以上ある3つ首の狼を正面からその足を止める為に盾を構える
「大地の神よ!我が身に宿り!その恩恵を与えたまえ!」
速度と体重を乗せた前足から来る衝撃を盾で受け止め跳ね返す
「ッつ!い今です!」
少女が声を上げると3つ首の狼の左右から木々に隠れた槍や剣、弓兵達が一斉に攻撃を始める、が体毛に弾かれ一切の傷を与える事はできない
少女より後ろで綺麗な服装の男が声を荒々しく怒鳴る
「攻撃は通る!ヤツを見ろ我らを警戒した!ヤツは自身に傷を追わせる者と我々を認識した!このまm」
直後、轟。と音が鳴り響き少女の後ろに居た二師団が消滅した
「ぅうぐう!」
盾を構えた少女の周りは火と氷で囲まれ後ろには10キロほど森の木々が消し飛び今尚荒々しい風が嵐の様に吹き荒れている
その様を鏡を使い見ている鮮やかな赤い髪の女性とうっすら茶に見える黒髪の獣人
「苦戦してるね。いい気味だわ」
女性が少女の苦痛の表情を見て言う。がその表情は複雑そうである
「人の国だから手が出せないのよね3つ首の狼庭に手を出したからできればこっちで相手したいけど」
「暴食は無理だ。特に対憤怒要塞ではな」
「分かってますぅ」
「ふん。ん?今白いの映ったか?」
遠見境と呼ぶ鏡は所有者により見れる距離が変わる変わった鏡だ。それを使い今人の国で暴れている大罪の祟りと呼ばれる物を見ているが一瞬別の物が映った
「ん~、ん?これ?この白い人?」
「白…白髪の女か?!」
「うぇ!どどした?」
突然の大声で声が裏返る女性を退かし鏡を見れる
鏡には12歳頃の白髪の少女が暗黒の本を片手に歩いて居た
「っち!ゲートで送れ!」
「何で?」
「あの女。虚飾だ」
「いりてゅ?」
「……さっさとしろ!」
鏡を覗き見て頭を捻る女性の突き出た尻をブーツでそこそこの力で蹴り急かす
「にや゛!」
◆◆◆
地面が揺れ、割れ、木々が倒れ人だった者が飛び散り、火が冷気が風が瘴気が荒れ狂う
「止まれ」
後ろから掛けられた声に胸の奥がキュンとする様なぽかぽかする様な嬉しい様な
そんな声に従い止まり振り返ると声の主である獣人と見知らぬ赤髪の女
「……質問、それは浮気?」
「え!そそんな私なんて!まマガツヒの足手纏いs」
「違う」
「そんな力強く否定しなくも」
「安心、では強欲あなたの種子を下さい」
轟!と音が響き強烈な風と氷が飛び掛かってくる
「ちょ!」
「防ぎます、術式破棄、雷撃の大槍。強制発動、穿て」
風の刃と氷点下の冷気と人を潰せる大きさの氷塊が辺り一面に散弾の様に来る中を雷の大槍が貫き一点のみ何も来ない場所を作る
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」
大型の獣の悲鳴。もしかしたら怒号かも知れないが鳴り響く
「対象に命中、頭部を一つ破壊確認」
「止めろ、暴食に関わるな」
「…………………………」
白髪の少女は沈黙する
「■■■■■■■!!!」
地面の揺れが段々と強まり声の主が近づく
「承認。対象暴食からの収集を止め第二目標である強欲の種子収集を開始」
「マガツヒさんこの娘何ですか!」
「気を付けろよお前の祟りの力を真似られるぞ」
「え゛!」
「■■■■■■■■!!!」
ドンと音と共に黒い前足が叩き付けられるが三人は余裕で躱し各々で反撃を反射的にしてしまう
「攻撃確認、防衛開始。雷撃の大斧」
先程と同じく今度は伸ばされた前足を上から雷の大斧が切断する
「■■■■■■■■■■!!!!!」
「馳せ参じよ!汝の力で我を守護せよ!砕け散る鏡盾!!」
赤い髪の女性の言葉に彼女の体から赤い霧が漏れると1メートルの縁の無い円状の鏡が頭1つが千切れた2頭に成った狼を写すと後ろから彼女自身が鏡を軽く触れると砕けた
「■■■■■■■■!!!!」
砕けた鏡の傷をそのまま写した様に狼に傷ができる
「止まれ暴食また寝てろ」
大量の瘴気を放ち周囲の神力を喰らい失った片足を治すが後ろら鎧を着た盾持ちの少女が横腹に盾を打ち付ける
「衝撃波・無道!」
ドウと腹の底に響く低い音と共に2つ首の狼が横に飛ばされる
「あなた達は!誰ですか?!」
「…………怠惰」
「アケディア?…怠惰!この小娘が!?」
「鎧の方だ後盾も、それより帰るぞ人の事にオレ達が関わるべきじゃねぇ」
『待ってくださいよ先輩』
頭に直接声が掛けられる
「リヴァース様?」
『ちょっと大変で良ければですが』
「報酬無いのに誰がやるか」
獣人が
「同意、私の使命は可能性の収集です。戦闘行為は推奨されていません」
白髪の少女が
「私も、もういいかな」
赤い髪の女性が
各々口に出した結果、満場一致で手を貸さないとなった
『酷いですよ。今度家に来たらお金取りませんから手を貸して下さい』
「■■■■■■■■■!!!!」
足を再生した暴食が向かって来る
「っリヴァース様!」
『え?うん足止めして』
「タダ飯か……」
「…強欲の種子をくれるなら」
「あのぉ手を貸しますか?」
「暴食…悪いな、タダ飯は旨いんだよ」
周囲の瘴気が獣人の右手に集まる
普段目に見えない瘴気が黒い粒子となり肉眼で確認できる程の濃度まで圧縮された。瘴気が掌で黒色の狼の仮面にと形作る
「じゃぁ飯の為に」
狼の仮面を被ると体内に瘴気を取り込み周囲の瘴気が消える
消えた様に錯覚するほど取り込む、取り込む、取り込む
「■■■■■■■■■■■!!!!!」
「くぅぅうう!!!」
2頭に成った狼の突進を盾を構えた少女が小さな体で受け止める。
その後ろで瘴気を取り込んだ彼が、彼の姿が変わる
獣の耳が無ければ平均より低い身長180の普通の青年…が、仮面を着けた瞬間から変わる。腕から足から首から毛に蔽われ、仮面すら蔽われると今度は巨大化を始める
「ただ飯旨ェんダよナぁ』
全長6メートルに成る獣脚二足歩行で腕が長い、『獣人』へと変化する
「■■■!!■■■■■!!!!!」
自身よりは小さいが圧倒的に小さい人よりも敵と認識できる大きさの『「獣人」』に向け声を荒げる暴食
『ハははハハ良いネ良イね、気分ガイイヨ今は。もう一度、寝ろ暴食あア!!!』
ダンともバンとも、たった一歩の移動、片足を出す為に蹴ったそんな簡単な動作の後には地面が抉れ暴食を殴り、蹴り飛ばしていた
「■!■■!」
『ハ波はハは、サぁ、さァ、さぁ、始めヨう後どれクラいデ寝るノか』
叫ぶより速く動くより速く森林の破壊よりも速く聞こえる音より速く
巨大化した『「獣人」』が動き暴食に攻撃をする、この度に、木々がなぎ倒され地面が抉れる
「いぃやぁーー!踏まれるぅ!死ぬぅ!」
「肯定、避難を推奨」
「りリヴァース様!どうすれば」
『大丈夫だから少し離れよ、先輩がなんとかしてくれるよ』
2つ首になった狼の咆哮と『「獣人」』の咆哮が重なる
破壊音が響く、咆哮が響く、お互いの存在が響く
『「■■■■■■■■■!!!!!」』
読んでくださり感謝です。
次回の更新を気長にお待ちください。