危険なところに足を踏み込む。
私の母親は、私が産まれて5歳の時に父親と離婚した。
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...あれから12年が経った。
今でも、父親とは月に一度は会っている。
母親も、私が父親と会う事を了解してくれている。
何時も私が、父親と会うとこう言う会話になる。
『母さんは元気にしてるのか? 母さんに男の気配とかはないのか?』
『お父さん? まだ、、、お母さんの事、、、好きなの??』
『ち.違うよ! ほら? お前だって! 母さんが【再婚】したら、、、?
イヤじゃないかと思ってな~!』
『別に、私はいいよ!』
『また~そうやって言う!』
『だって! お母さんには幸せになってほしいから。』
『...ううん』
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...お父さんの気持ちもわかるけど、、、やっぱりお母さんには幸せになって
ほしいと思っている。
ずっと、ふたりきりで生活してきたからわかるんだ!
やっぱり、、、お母さんも【女性】だから、好きな人に支えてほしいと思っ
てる事ぐらいわかるよ。
【私も女だし!】
だから、、、お母さんに私がよく言う事がある!
『いい人がいるなら、いつでも【再婚】していいからね!』
『...母さん! そんな人いないわよ~! この子は何言ってんのかしらね?』
そうやって、、、母は何時も笑っていた。
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でも、それから数か月後、、、。
母から私に、、、 『大切な話があるの! 今日、時間あけておいて!』
...と言われた。
まさか!? そんな事になるなんて、、、!
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母が大切な話があると言ったのは、、、私に会わせたい男性がいたから。
...それが、私の高校の担任の先生だった。
しかも!? 【私の初恋の先生】
『ごめんね、うみかの担任の先生、、、よく知ってるわよね!』
『西岡先生! な.なんで!』
『すまん! そりゃ~びっくりするよな? 先生とミヨ子さんは、、、お前に
黙って付き合っていた! どうしても、、、ミヨ子さんがお前だけは! 傷つけ
たくないって言うから! でも、お前が、【再婚】してもいいよ! って言って
くれたんだよな! だから、思い切って話そうってなったんだ!』
『で.でも、、、そんな、、、何時から二人は付き合ってたの??』
『ごめんね、うみか。付き合ったのは、、、1年前ぐらいかしら、、、?』
『本当に済まないと思ってるよ! 俺がはじめにミヨ子さんの事を好きになって
そこから、、、俺はお前のお父さんになってもいいよな!』
『...ううん』
『よし! 決まりだな!』
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...そうして、母と担任の先生は『結婚』した。
なんだか不思議だった。
先生とお母さんが、家の中でイチャイチャしている。
しかも、、、!? 私の目の前で......。
『おっ! 起きたか? 早く、顔洗ってこい!』
『...ううん』
『朝ごはんも出来てるからね!』
『わ.わかった』
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お母さんと担任の先生が『結婚』した事を父親に言うと、、、。
泣いていた。
『...良かった。』
『お父さん...。』
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でも、私は諦めがつかなかった。
私が初めて好きになった男性が、、、『この担任の先生』だから!
お母さんが幸せになってくれるのは嬉しい。
でも、どうしても心の底から喜べない!
【どうしたらいいのかわからない!】
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...私は、思い切って先生に言う事にした。
『先生! 話したい事があるの!』
『先生って、、、父ちゃんでもお父さんでも、パパでもいいから、、、
先生は、やめてくれないか?』
『だって! 私にとっては【先生】なんだよ! 私もお母さん以上に先生の事が
好きなの?』
『えぇ!? いやいや? お前は俺の娘なんだぞ!』
『ちゃんと! 考えて!!!』
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私は、どんどん先生にのめり込んでいく。
先生の事を、好きで好きで! 止められない!!!
私は、何時か? このまま行くとお母さんから先生の事を奪うだろう!
私はどうしたらいいのかな?
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...先生は私によく言うようになった。
『俺はお前を、娘以上に思う事は絶対にない!』 、、、と。
...でも、お母さんごめん、、、私、このままいくと? 先生の事、お母さん
から奪うよ! 絶対!! 危険なところに私、、、足を踏み、、込みそう...。
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