機体解説・アステベルト編
アステベルトとは、公称「民間軍事組織」・ルルセライカから製造された人型兵器の名前である。
全長:7.73m
縦幅:2.3m
横幅:2.5m
(機体製造時)
・アステベルトが捨てられるまで
2015年4月、ルルセライカの大型兵器製造プロジェクト「プロダクト・オルトマチルカ」の際に、ルルセライカの大佐「アカシア・ストロメリア」により設計された。
製造コードは「LCOM-01E」。
それから4年が経った2019年。
ルルセライカは、世界初の「巨大人型兵器」を製造した。
その際複数のモデルが存在していたが、その中の1体は関係者から「ゴミ」とされていた。
それが、後の「アステベルト」である。
大佐でありながらも、芸術的なデザインの機体を設計すると評判のアカシアの握るB7鉛筆から生み出された、岩の寄せ集めのようなデザイン。
しかし、アステベルトが「ゴミ」と揶揄された理由は、その外見ではない。
二人乗りの仕様に起因する。
一人で乗ると、強制的に「VPCS」(バーチャルパイロットクリエイトシステム)で生成されたプログラムとの搭乗になる。
移動に関しては、どうしても方向が僅かにズレてしまう代物だった。
最悪の場合、その場で回転してしまう。
腕の連動も当時のパイロットには不評で、最終的には森林に放置される事となる。
・再利用
その後、T SISTに「敵対組織のスパイ」として追われていたエルツ人「リヴェルト・コルデン」は、放置されていた機体を発見する。
無線等は機能していなかったが、前述したVPCSのプログラムの協力もあり、どうにかT SISTの追っ手を全滅させる事に成功した。
その後、リヴェルトはアステベルトの搭乗者データから身分を特定されたが、ルルセライカのパイロットとして加入することとなった。