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第1章  暴走

 入学式から1ヶ月が過ぎようとしていた。あれからamsが町を荒らしたといった話は聞かない。

俺は普通に撃特の生活をしていた。「おーい こんな場所とこに居たら危ないぞ。」弾むような女性の声がした。

彼女は撃特の征服を着ていた。 胸のAMSの文字が青い後衛隊らしい。

「何が危ないんだよ。」俺は聞いた。

「ここは後衛の練習場でたまに大砲が暴発するんだよ。戸ぉ閉めたはずなのに、入って来ちゃったみたいだね。」 そう彼女が言って辺りを見渡すと柵に囲まれたグランドに俺はいた。

自己紹介じこしょーかいが遅れたね。私は、滝崎たきざき愛衣めい 君は」

「え、」俺は思わず聞き返してしまった。「君の名前。」彼女は言い直した。

「大河内 健だが…」俺は言葉を濁した。

「じゃあ これで健君と私は友達だね。」と言ったあと俺の手を強引に奪い握手させた。

そのあと、彼女は俺を出口まで送ってグランドの方へと消えって言った。

(何だったんだ あの女は…)そう思いながらもチャイムの音と共に前衛隊のグランドに着いた。

適当に基礎体力作りとしてランニングをして5分間の休憩となった。そのあと2時間の戦闘訓練らしい。

 ズドーン ものすごい爆発音と共に非常ベルのけたたましい音がした。

 AMSが現れたのだ。俺らはすぐさま爆発音のした場所に向かわされた。

そこは戦場と化していた。見渡す限りの死体 もう血でどこの隊だかもわからない。

 そして俺の目に映った愛衣や他の仲間の姿、返り血を浴びて、血塗れの姿 目もあてられない悲惨な状態の奴もいる。

皆 死んで…い る

俺は絶望に包まれた。「うぉーーー 消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ」何も考えずに叫び 全てを切り刻んだ。 そのあとの記憶は無く気が付くと身の周りにはAMSを含む無数の死体 俺の体は傷だらけだった。

 「め、愛衣たちは」介護隊(鍛冶隊の裏仕事)たちに聞いた。

「死者34名 重症患者67名 軽傷で済んだのは君と我々、教職員を含めて52名 もちろん彼女も…」

その言葉を聞いて「だ れ が もちろん なのよ」今にも死にそうな声 愛衣だ。 俺はほっとして倒れこんだ。

    -翌日―

AMS調査隊が発表したものに俺らは驚愕した。

 AMSが研究所跡地を使いAMSのDNAと配合し繁殖させているのだ。俺らはそれをAMJアニマルモンスターズジュニアと呼ぶことにした。

「う、嘘… だろ?」「俺らのやってきたことはなんだったんだ。」「全滅するだけじゃない。」騒ぎ立てる人々 絶望 破滅 死 と口をそろえてそう言う。

「ふざけんな 俺らは生きてんだろ。 終わっちゃないだろ。 絶望ならもう十分味わったんだ、今更何を失うんだ。生きたいなら 守りたいなら立ち上がれ 這い上がれってんだよ」

俺は何も考えずそう言った。そう言うしかないんだ。 

 こうして俺らは世界を掛けた戦いから逃げる事はできなくなった。

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