☆06☆
翌朝、俺はかなり頭に来てしまった。
…だって俺が寝てる間に美代子からのメールが24件も入っていたから…
「ふぅ…」
俺は仕方なくメールをみた…。
“今日は遠くから拓郎君の夢中になってる顔見られたから幸せ…☆
今、何してんの?”
…そんな事から美代子のメールが始まってた。
“今日の夜御飯はグラタンとサラダだったよ。
でもカロリー高いからサラダだけにしたかったんだけど、
グラタンも少し食べちゃった★”
その後に…
“ふぅ…。やっぱり吐いたよ。
さっき電話に出なかったね。わざとなのかな?”
“ねえ今ね、読みかけの小説があってこれは近いうち映画化されるらしいの…。
すっごいいい小説だから、ぜひ拓郎君と観に行きたいな〜(^O^)”
美代子のメールは確かに普通の女の子みたいでかわいらしかった。
…でも、それも最初だけだ。
“ねえ、どうして返事くれないの?”
“わかってるんだよ。
届いてるって…”
“いい加減にしてよっ!”
“お願い!返事してよ…
拓郎君とメールしたいだけなのよ!”
…と、まあ夜中の三時とか四時とかに入ってたんだけど
俺はマナーにしてるから全然気づかなかった。
“おはよう。拓郎君。実はあんまり寝てないんだ。
その方がヤセるからね。
それから、もう少しで3キロもヤセちゃうんだ〜。”
“でもこれ以上ヤセて欲しいなんて言わないよね?”
俺はとにかくメールを読むのはやめて留守電を聞いてみる事にした。
『一件目です。
……
う…うえぇ〜っ…ハアハア……おぇっ!………ピーッ…』
(またか…)
俺はそのまま次を聞いた。
『二件目です。……拓郎君聞いた?
美代子こんなにがんばってるんだよ?あなたの為なんだよ。
私は今のままでいいけどあなたが今の私をすきじゃないから…。
ぜいたくだね!拓郎君!…ピッー…』
『三件目です。
……ん…ああっ……ああぁ…いい!…拓郎君!
…はぅあ…あああぁぁ〜!……はぁ…はぁ……はぁ…ピッー…』
(なんだ今のは…?まさか…喘ぎ声?)
そうおもった途端、
俺は思わず携帯をベッドへ放り投げてしまった…。
「な、なんだよ!あいつ…こんなのまで留守電に入れるなよ!」
俺は完璧にアタマに来たので今日こそあいつにはっきり言う事にした。
(つーか、言ってるつもりなんだけどね)
俺は身支度をして家を出ようとドアを開けると
「おはよう。」
ーと、声がした。
目の前に美代子が立っていた…。
「何でお前、俺の家知ってるの?何でここに?」
「あ、ただ一緒に学校に行こうかな〜?って思ったから…」
「お前、それは答えになってないだろ?何で俺ん家知ってんだよ!
俺、教えてないだろ?携帯だって何で知ってんだ!?」
俺は美代子があまりにも気持ち悪くなったのでムキになっていた。
だけど美代子は−
「好きな人の事ならなんでもわかるわよ。
もちろん色んな所から情報を収集して…」
「…美代子…はっきり言っとくけど、
俺はお前とは付き合う気なんてないよ…!
お前がいくら痩せようと付き合う気はない!」
俺ははっきり美代子の目をみて強く言った。
美代子は顔をピクピクさせながら言い返す、
「…じゃあ拓郎君は嘘ついてたって事?ねえ!そういう事!?」
「嘘もなにも…俺は付き合うなんて一言も…お前が勝手に…」
「だったら、もっと早く言いなさいよ!
私にここまでさせといて振るなんて…ズルイ!」
美代子は目に涙を浮かべながらその場を走っていった…。
でも、よかった。
これでもう美代子とは何もない。
言いたい事もはっきり言ったしあの気持ち悪い行動ともオサラバだ…。
俺はすがすがしい気持ちで学校に向かった。
教室に入ると美代子が窓際の席でこっちをニラんでた。
(ふん!ニラんだって恐くねーよ…)
俺も美代子をニラむかのようにして自分の席についた。
「おいっ!聞いたよ…アレの事…」
けんじが俺に話しかけて来た。
「え?何を…?」
「お前、美代子とヤッたんだって?」
「はぁ!?」
こ・わ・い!




