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第十二話 北風と太陽のパロディ

 北風と太陽のパロディ


ある日、北風と太陽はどちらが凄いかと口論になってしまいました。


「俺の方が凄い」

「いや私の方が凄い」


 どちらも自分の方がすごいと譲らなく、相手を納得させれずにいましたところ、一人の男の旅人が北風と太陽の近くを通りすぎていきました。


「なあ太陽さん」


 それを見て北風は何か名案を思い付いたようです。


「なんだ北風」


「このまま論争してもさ、どちらも認めないままいきそうなのが目に見えてますから。 ここは一つ、どちらが凄いか実証しようといたしませんか?」


「そうだな……。 俺もさっさとけりをつけたいと考えていたから別にいいのだが――何をやるんだ?」


 そう太陽が聞くと、北風は静かにさっきの旅人を指差した。


「こいつの服を剥ぎ取るというのはどうですか?」


「どっちがやれるか勝負ってことか……。 いいぜ」


 北風の提案に太陽は不敵な笑みを浮かべた、すぐさま必勝法を思い付いたのだ。


「それでどうすんだ? 同時にはやったら意味わからなくるから、順番決めてやるべきだと思うのだが?」


「それは太陽さんからでいいですよ。 まあ私から提案したので……」


「――……いや、北風からでいいぞ。 俺は少し様子を見たいからな(後からかんぷなきまで俺の力を見せ付けて屈服させてやるからな)


(――とでも考えているんだろうな……甘いな)


 だがもちろんこれを提案した北風も必勝法を考えていました、無くて提案するほど愚かではありません。


「そうですか? だったら私からいかせてもらいます」


 そして北風は力を溜め始めた。


(太陽からしたら、私の能力では寒くて着込んでしまい逆効果だと考えているだろうが。 ――それは私が手加減をした場合だ)  


 北風の周りで風が大きく逆巻いた。


(私の風は海を荒らし、山を削り、そして――)


 北風が起こした風が旅人に向かっていく。


(人の服を吹き飛ばす!!)

 一陣の風が旅人に襲い掛かり、旅人の服は呆気なく吹き飛んでしまった。

 

「どうです……か……」


「なっ……」


 実りなどない乾燥した荒れ地のど真ん中、その瞳一点の曇りもなく、堂々たるままに立ち尽くす男の旅人、顕になるのは、幾多の過酷な旅を越え鍛え上げられた肉体に光るピンクラメのブラジャーとショーツだけを着ていた。


 男の顔は賢者と見間違えるほどに清々しく輝いていた。


 そう彼こそが紳士なのである。




なんだこのはなし

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