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『逆さまのプレスマンとキツネ』

作者: 成城速記部

キツネが生け垣から飛び降りたり、坂を滑ったりして遊んでいました。

ちょっとだけ、ひやっとすることもありましたので、キツネは、何か、ブレーキになるようなものがないかと思って、しばし考えましたが、あるじゃないですか。普通、誰しもが持っている、尖った道具。

そうです、プレスマンです。

あれを生け垣に刺したり、坂道に刺したりすれば、きっと止まると思います。

キツネは、生け垣から飛び降りながら、プレスマンを、生け垣に刺しました。

するとどうでしょう。止まりました、キツネの息が。

なぜって、逆さまに持っていたんです、プレスマン。ざっくり手に刺さりました。痛いの痛くないの。いえ、やっぱり痛いです。

キツネは、プレスマンに怒りをぶつけました。ひどいじゃないか、だまし打ちなんて。

プレスマンは言いました。おあいにくさま。こちとら、だてに尖っちゃいないんでね。そもそも、速記用シャープペンシルをどこかに刺そうなんて考えるのが間違いだ。私はどこに刺さっても痛いんだ。

キツネの心に刺さる言葉ではありませんでしたが、これに懲りて、プレスマンを速記以外に使うのはやめよう、と、心に誓うキツネでした。



教訓:逆さまに持って、ノックしちゃうと、もう、大変です。

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