7 みんなレベルアップ
狼を倒してから少しすると、体の奥から熱い何かが湧き出してくるような感覚に襲われた。これは、ちょっと前にもあったレベルアップだろう。
そしてフェルは何故か、俺とは違い光り輝いていた。
「フェル...なんで光ってるんだ?」
「グオ?」
しかし数秒でその光は収まり、普通のフェルに戻っていた。だが、少し心配なのでフェルを[解析]してみると、
⇒ 【種族】 ブリザードウルフ(式神) Lv.291 up!
【Name】 フェンリル 【進化数】 0 【状態】-
【称号】 式神 従魔 獣王候補
◇ スキル
~
・特殊スキル
⇒パッシブ
忠誠(EX) Lv.1 魔力自在(S)Lv.6
危機感知(B) Lv.1 (New!)
魔力強化(C)Lv.16 up!
身体強化(D) Lv.25
⇒アクティブ
覇気(A)Lv.9 狼王咆哮(A)Lv.9 up!
魔力収束(B)Lv.13
フェルのレベルも上がっている。あの光はモンスターか式神がレベルアップした時のエフェクトなのかもしれない。そして、アイテムから手に入れた影分身の他に危機感知というスキルも獲得したようだ。
続いて、自分のステータスも確認してみる。
⇒ 【種族】人間 Lv.142 up! 【Name】 早川誠
【天職】 忍者 Lv.2 up! 【状態】-
【称号】 探索者(茨城ダンジョン:57階層)
格上喰い(New!) 英検三級...
HP 772/772 MP 954/954 SP 982/982
筋力 818 魔力 923 耐久 745 敏捷 1140
◇ 耐性
⇒耐性
物理耐性(C)Lv.1 苦痛耐性(D)Lv.1
恐怖耐性(E)Lv.1
◇ 職業技能
⇒忍者(A) Lv.2
神出鬼没(A)Lv.1(New!)
暗殺術 Lv.1 - 急所看破(D)Lv.1(New!)
忍術 Lv.1 - 遁走(E) Lv.1(New!)
◇ スキル
・武技スキル
⇒ 短剣術
斬撃(C)Lv.1 投擲(D)Lv.1(New!)
⇒ 移動術
縮地(B)Lv.1(New!)
・魔法スキル
⇒ 風属性
鎌鼬(C)Lv.1 纏風(C)Lv.1(New!)
・特殊スキル
⇒パッシブ
成長加速(A)Lv.1 強化五感(C)Lv.1
直感(C)Lv.1(New!) 罠発見(E)Lv.1
⇒アクティブ
式神作成(EX)Lv.1 解析(S)Lv.1
隠密(C)Lv.1 罠作成(C)Lv.1 罠解除(D)Lv.1
スキルが四つ増えていてレベルは112から142まで上がっていた。ということは、スキルはレベル10ごとに獲得できるのだろうか?
二人のスキルを確認し終わった所で投げた剣のことを思い出し周囲を確認すると、なぜか周りの床に不自然に輝く何かを見つけた。
「また何か光ってる...」
少し怪訝に思いつつも近づいて見ると、さっき投げた剣だった。
[解析]
⇒ 種別 魔法武器 刀剣 Name 鉄骨剣 (Lv.2) up! Rank A-
材質 青生生魂 龍骨 魔鉄 耐久度 ∞
補正 攻撃 +1200 魔力 +700
スキル 成長(EX) 不壊(A) 修復(B) 帰属(B)
総評 成長する武器。
EXランクに進化する可能性を秘めている。
特殊な攻撃以外で破壊されず、壊れても修復する。
帰属武器であり、持ち主以外は扱えず召喚が可能。
「剣もレベルアップすると光るのか...?」
少しすると徐々に光は収まり、元の剣に戻っていた。持ってみても光る前と変わった感じはしないので、特に気にしないことにした。
そして最後にあの狼の後ろにあった謎の黒い門だ。十中八九は出口... いや、そうであってくれないと困る。
近づいて恐る恐るその壁に剣で触れてみるが、何かに触れている感触はない。言うなれば、すり抜けているといった感じで剣ではなく素手で触ってみても、やはり触れた感触はなかった。
「入って...みるか?」
「グオウッ!」
フェルは自らの鼻で俺の背中を押してくる。そして押されるがまま黒い壁をゆっくりと通りすぎると、少しヒヤッとした感じがした後に、今度は肌が焼けるような覚えのある感覚がした。
薄暗い場所から急に光を見たせいで目が眩む中、目を開けるとそこには森が広がっていた。
おもいっきりステータスをミスしてました。修正済み