表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/119

82 技量ERRORのその先へ

朝、前にキングからもらったAランクの布団で目が覚める。起きたらまずは朝の訓練として、伏魔殿の中で魔闘法の訓練だ。


今俺が使える魔闘法を簡単にまとめると....



魔力を使うもので、


 調律(EX) 魔力の波長を操り、すべての魔力を制御する


 励起(EX) 意志による魔法の改変


 百斂(EX) 魔力の圧縮


 純化(S) 魔力を精製し、魔法の効果を上げる


 魔力武装(B) 魔力の圧縮により作り出す武装



そして闘気... つまりSPを使う物は、


 闘気脈動(S) 闘気を全身に循環させる強化法


 帯気(D) 物質に闘気を流しこみ強化する



そして、その両方を扱えるものは、


 魂魄自在(EX) 魔力と闘気の掌握


 天地人(EX) 天地に在るSPとMPを取り込む


 過負荷(オーバーロード)(A) スキルに過剰なエネルギーを使い強化



ざっとこんなものだろう。魔力を使う方に関してはかなり煮詰まってきている感じがあるのだが、闘気に関してはまだまだ先があるような気がする。そう思い、最近の俺は様々なスキルを参考にしながら新たな技を開発しようとしていた。






.....SPを使う法術のような強化、は無理だな。


そもそも闘気を使った強化自体もその理屈は理解出来ておらず、回復や他者の強化はその糸口すらつかめない。唯一分かっているのは、闘気には物理的干渉力を強化する作用があるということだけだった。


であれば.... やはり闘気を攻撃に転用する道しかないか。


今日参考にするのはバロムの拳術スキル.... その中でも発頸拳罡あたりがいいな。下位互換に近い拳罡のスキルの同系統である剣罡を俺も持っているし、そのスキルのSP運用は既に理解している。それは、簡単に言えば闘気を糸のように形成し、剣の表面に編み込むような構造を作り出しているという事だ。


そして、バロムの使う発頸拳罡を影法師によりコピーし、使ってみるとあることが分かった。




「編み込む方向.... 闘気を放出する方向へと闘気の糸を伸ばしている。そして、その方向に圧縮したSPを爆発させているのか?」


つまり、闘気の糸をホースのように前方に向け、そこからせき止めていたSPを放出するという事。


これなら....



まずは試しに剣罡で試してみる。


発動段階で編まれる闘気の糸を切っ先へと集中的に向かわせ、完成したら実際に放出すと...




ザシュ....



圧縮した闘気がビームのように放たれると、それは地面を抉る威力を持っていた。


.....じゃあ、このまま更に闘気を圧縮したら?






百斂と同じように闘気を圧縮し、更に闘気の糸を鋭利に、かつ強固にする。


その極限まで圧縮された闘気を一方向に向けて放出し、その軌道が重なり、さらに高められる。


その一撃を上段から振り下ろすと闘気は斬撃を成して、いわゆる飛ぶ斬撃のように剣から射出された。







一見すると剣界の下位互換に見えるかもしれないが、その威力は通常の剣界とは比べ物にならないくらいにこちらの技の方が上回っていた。天命殺と合わせた剣界と違い物理的な攻撃力があり、突き以外に斬撃などのすべての動作に組み込むことができるため、乾坤一擲と組み合わせたときよりも応用が効きやすい。


そして、なによりスキルを組み合わせるのに比べてSPの消費が抑えられる点が素晴らしかった。


「成功だな。じゃあ.... スキルの名前は元のやつから取って発頸、闘気の糸を編む技術は.... 剣、剣の糸? そうだ、剣糸編成(けんしへんせい)にしよう」



ステータスに表示されたスキルとしてのランクはそれぞれ、発頸がS。そして、剣糸編成もSとなっていた。まあ、バロムの発頸拳罡を発頸と拳罡の二つに分けたような物なので、EXには及ばないようだ。しかし、これでかなり戦術の幅が広がったのは確かだ。




対生命体用の天命殺。


多数の斬撃を一定範囲の空間に発生させる剣界。


直線上を貫通する一点特化の乾坤一擲。


そして今回開発した、SPの消費を抑えられ、かつ様々な局面で応用が利く.....




そうだ、まだこの武技の名前は決めていなかったな。 ......バロムのやつの剣バージョンなので、発頸剣にしておこう。理由としては、発頸剣罡だと読み方が同じでややこしいし、剣罡のスキル自体は既に持っているからだ。


という事で、SPの消費を抑えられ、かつ様々な局面で応用が利く発頸剣。


この四種類を使い分ける戦闘スタイルで、今後は剣を扱っていこうと思う。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
全体的にスキルのインフレがし激しくて「ありがたみ」が無い スキルを新しく手に入れても活躍するも統合されて最初何のスキルだったのか把握できない(印象に残って無い) ストーリー面白いのにここで何々のス…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ