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32 最終決戦

「まったく、せっかちな奴だな」


すぐさま雷霆万鈞を放つが、そいつは手の一振りで雷撃を霧散させた。


「名乗りから始めるのが人の流儀だと思っていたのだが、どうやら勘違いだったかな?」


もうSPは使い切ってしまい天穿などの大技は使えなくなった。


「まあ良い。吾輩は悪魔を統べる七十二柱の貴種の中で頂点に立つ悪魔公が一柱、憤怒のバロムである。では其方の名前を聞こうか」


「......」


「どうした、答えないのか?」


「早川 誠だ」


「ふぅむ、家名を持っているのか? であれば貴族なのか.... それにしては礼儀が....」


時間稼ぎのために答えた質問を聞き、バロムは何かを考えるように口元に手を当てた。その姿は執事のようなタキシードにがっしりとした体躯に初老の顔立ちも相まって、できる執事といった風貌だ。


「ふむ... 今考えることではない、か。 それに、どうやら貴様は我が召喚主(マスター)ではない、推測するにそこに倒れている豚がそのようだな。では、手早く済ませるとしよう」


「そうか、もうちょっと待ってくれると助かるんだが」


基本的に、召喚獣は術者が死ねば消えてしまう。これは魔法使いオークが召喚スキルを使っていたことがあるので知っていた。しかし、この悪魔は未だに消えていなかった。


[解析]


⇒ 【種族】 公爵級悪魔 Lv.500 (Down)  【Name】バロム

  

  【進化数】 0  【状態】制約 禁制 権能封印


  ◇ 能力値

   HP 2920/2920  MP 529/1920  SP 331/4122

   筋力 3245 魔力 1720 耐久 3401 敏捷 3169


  ◇耐性

   ⇒無効

    精神異常無効(EX) - 霊魂干渉無効(EX) -  


  ◇ 種族スキル

   魔公覇気(EX) Lv.5 悪魔召喚(S) Lv.3 瘴気(A) Lv.5

   仮初の肉体(A) Lv.21 契約(B) Lv.2


  ◇ スキル

  ・武技スキル

   ⇒拳術

    崩拳(EX) Lv.11 百歩神拳(EX) Lv.8 

    千手観音(S) Lv.25 破魔掌拳(S) Lv.22

   ⇒移動術

    空中機動(A) Lv.30 縮地(B) Lv.42


  ・法術スキル

   ⇒強化

    怪力乱神(EX) Lv.9 金剛不壊(S) Lv.18

    疾風迅雷(A) Lv.30 超抗体(B) Lv.42 

  

  ・魔法スキル

   ⇒闇属性

    暗黒弾(D) Lv.2


  ・特殊スキル

   ⇒パッシブ

    闘争(EX) Lv.15 継続戦闘(S) Lv.18 天使殺し(S) Lv.6 

    自動回復(S) Lv.11 常在戦場(A) Lv.33 

    第六感(B) Lv.38 身体強化(D) Lv.99

    

   ⇒アクティブ

    憤怒(EX) Lv.99 狂神化(EX) Lv.5 一騎打ち(EX) Lv.13




「その視線は少しばかり不快だ」


いきなり解析が効かなくなった。それにも驚いたが、その内容の方がよほど衝撃的だ。


「...逃げなきゃ死ぬな」


いくらレベルが下がっていてMPとSPがほぼ無いとはいえ、流石にこいつと戦うのは無理だと断言できる。自殺と同じようなものだ。


他にも一番の問題点、自動回復というスキル。これが俺の魔力回復というスキルの上位互換だとすれば、

こいつのSPとMPが回復し続けてジリ貧だ。というか、EXスキルのレベル99ってなんだよ。


だが、俺の神足通でなら逃げられる。キングのところまで移動して回収した後、影這入で潜伏しながら進めば、こいつにも見つからないかもしれない。


「貴様の考えることなどお見通しだ。 [一騎打ち]」


しかし、そんな考えを打ち砕くように周りの空間が揺らぎ、直感で逃げられないと理解した。


「マジかよ」


試しに神足通と影這入を組み合わせて逃げようとするも、一定距離を離れるとそれ以上進めない。これで逃げるという選択肢は無くなってしまった。



「では、存分に戦おうではないか」






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