表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/119

16 ダンジョンで気絶はつきもの

次に目が覚めて周囲の様子を確認すると、どうやら小屋の中のようだ。


「あれ、どうして... そうか訓練で魔力を頭で混ぜたからか。」


すると、小屋のドアが開かれクズノハが入ってきた。


「主様、お目覚めになられたのですね、よかったです。ところで、どうして倒れていたのですか?」


「あぁ、最近やってる魔力の訓練でちょっとやらかしたっぽい。」


「なるほど。あと随分と脳を損傷していたので治療しましたが、何か不調があったりはしませんか?」


どうやら、あの魔力の運用は随分と脳に負担をかけるらしい。


[解析]


⇒ 【種族】人間 Lv.348  【Name】 早川 誠


  【天職】 忍者 Lv.18  【状態】記憶喪失(微)


  【称号】 探索者(茨城ダンジョン:59階層) 開祖

       格上喰い 虐殺者 オークスレイヤー...

   ~

  ◇ スキル

   ~

  ・魔法スキル

  ⇒ 雷属性

   雷霆万鈞(らいていばんきん)(A)Lv.5 up! 過充電(オーバーロード)(B)Lv.5

   雷撃(ライトニング)(C)Lv.7 纏雷(C)Lv.1

  ⇒ 風属性

   風翼(B)Lv.2 鎌鼬(C)Lv.15 纏風(C)Lv.4 up!

  ⇒ 魔闘法

   ***(EX) New! 純化(S) 魔力自在(S)Lv.7 up! 魔力装甲(D)



ヤバいな。


クズノハは脳を損傷していたといってたけど、どうやら、脳みそと一緒に記憶まで吹き飛んだらしい。だが、これといって記憶がなくなった感じはしない。これは”微”となっているからだろうか?


そして、改めてステータスを見ると、魔闘法の中に新たにEXランクのスキルが加わっている。これはさっきの、頭で魔力を練る奴だろう。


何かいい感じの名前を.... 魔力にイメージを与えて一段階格を上げている感じだから、励起とかにしようか。まぁ、封印決定だけど。さすがにあれをもう一度やる勇気は、死にかけでもしない限り、俺に湧いてくることはないと思う。


体を起こして外に出てみると太陽は正午の位置にあり、どうやら五時間近くは眠っていたようだ。あまり腹は腹は減っていなかったので、今から59階層の探索を始めていこう。


伏魔殿をでると、昨日得た教訓を元にクズノハにスキルを発動してもらう。


「このあたりに強い奴はいる?」


... 「ここら一帯にはいないようですね。」


これで、周囲5キロくらいの、千里眼で見える範囲は確認できたわけだが...


「今思いついたんだが、予知スキルで分かったりしない?」


「なるほど。 少し厳しいですが、神通スキルを使えば可能でしょう」


[神通・予知]


少しするとクズノハの毛が逆立ったと思えば、神々しい光を放ち始めた。


「南南西の方向にこの階層の主がいるようです」


「どんな奴だ?」


「通常のオークを二、三倍したようなオークです。大層な鎧もつけていますね。」


「オークキングとかかな?」


ということで森を進んでいく。もしかしたら、植生だったりが58階層と違っていたりするかもしれないので、ついでに解析で食べられると分かった、草や木の実などを摘みながら目的地を目指す。


「そういえばここから何キロくらいあるんだ?」


「500キロほどあります。」


「マジか... 2日はかかりそうだな。」


川辺と違って障害物も多くさすがに遠いので、前のように全力で走ると自分の位置すらわからなくなりそうだ。かと言って森の中を突っ切るのにはかなり時間がかかる.... まだ先は長そうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
30秒で50キロ走るのに200キロは2日かかるの?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ