世界観設定? プロローグ?
202X年 1月 1日、 この日全世界にダンジョンが出現した。
このダンジョン。 日本だけでも100個以上の数が発見されるほど大量に出現しており、当時ダンジョンが出現した周囲の土地が内部に飲み込まれて更地になっていたことから、ネットやニュースでは
「天変地異だ!」
「宇宙人の攻撃か?」
など様々な情報が錯綜していた。
しかし、その後の自衛隊などによる大規模な調査が行われ結果、以下のことが分かった。
・ダンジョンにはゲームのようなレベルやスキル、アイテムがある
・スキルや魔法、アイテムはダンジョン外でも発動可能
・ダンジョン内にはモンスターが出現し、定期的に倒さないとモンスターが外に出てくる
・モンスターが倒されたときに落とす魔石はエネルギー源となる
これにより世界は大きく沸き返った。
現実でファンタジーのような力を手に入れることができたり、ダンジョンが無限にエネルギーを生み出す資源の宝庫だとわかったからだ。
それから半年。
日本では様々な調査や法整備が進められ、迷宮調査法や迷宮特殊探索者、通称”探索者”の制度ができたり、特殊警察や国立冒険者高等学校ができたりもした。
特殊警察や探索者は、人々のあこがれの的となり、世界は一躍大迷宮時代へとなっていった。
しかし、その中でも少なくない被害も発生している。
ダンジョンでの行方不明者数は日本の場合、年間約10万人に達したと分かり、またダンジョンができた当時にそのまま飲み込まれた人々の合計は約50万人に上るともいわれている。
このことから、ダンジョンを閉鎖すべきだという声も出ていたが、それを行った地域はダンジョンからモンスターが出てくる迷宮氾濫により、
現在の人類では討伐不可能なモンスターがはびこる魔境と化してしまった。
特に100層もの階層を有するダンジョンである、特級指定迷宮のある北海道、四国地方は迷宮氾濫が起こったことにより完全に閉鎖され、同じく特級である茨城県のダンジョンもなぜか氾濫はしないものの、周辺地域は避難警報が発令され、無法地帯と化してしまっていた。