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冒険者会議 議事録その五

【第百回 冒険者会議 議事録】


冒険者1

⇒最近何か変わったことはあったか?


冒険者2

⇒辺境伯軍の活躍により、辺境伯は国王より褒美をもらったらしい。


冒険者3

⇒クライン侯爵家の剣聖の話しか聞こえてこないが、ローズ達が何かやったのか?


冒険者4

⇒剣聖と一緒に帝国軍要塞の攻略に尽力したらしい。


冒険者5

⇒ローズの火力は凄まじいからな。


冒険者6

⇒いや、要塞は剣聖一人で潰したと聞いたが……。


冒険者7

⇒クライン侯爵家が吹聴しているだけだろう。いくら剣聖とはいえ、まだジョブを授かったばかりだ。それほどの力は無いと思われる。


冒険者8

⇒名声値を高める為にか。姑息な。


冒険者9

⇒そう言うな。剣聖が育てば王国は安泰だ。帝国に対する抑止力にもなる。実際、要塞を失ったことで補給線を絶たれ、帝国軍は撤退を余儀なくされたのだ。評価すべきだ。


冒険者10

⇒そういえば、ローズと一緒にマルスも辺境軍として国境に行っていたらしいな。


冒険者11

⇒レンガ職人が戦場に行っても役に立たないだろ。


冒険者12

⇒工兵としては優秀だ。


冒険者13

⇒同意する。


冒険者14

⇒確かに優秀だが、マルスは辺境にいてこそ真の力を発揮する。辺境伯も分かっているだろうに。


冒険者15

⇒無事に帰ってきたのだ。よしとしよう。


冒険者16

⇒マルスについて妙な噂を聞いた。


冒険者17

⇒詳しく。


冒険者18

⇒マルスは貴族の子息らしい。


冒険者19

⇒貴族の子が魔の森で暮らす筈がなかろう。マルスを慕う開拓村の連中が勝手に言っているだけではないのか?


冒険者20

⇒いや、そうとも言い切れない。マルスは平民の子にしては頭が切れ過ぎる。


冒険者21

⇒貴族の子がレンガ職人はあり得ない。


冒険者22

⇒同意する。


冒険者23

⇒貴族があんなカタチの家に住む筈がない。


冒険者24

⇒完全に同意する。


冒険者25

⇒考えが古いな。もう貴族が平民がなんて言っているのは時代遅れだ。


冒険者26

⇒そうは言ってもその垣根は越えられないだろう。


冒険者27

⇒少なくとも魔の森の中では、貴族も平民も関係ない。


冒険者28

⇒魔物は等しく襲ってくるからな。


冒険者29

⇒同意する。


冒険者30

⇒他に議題は?


冒険者31

⇒次回の冒険者会議はいつ行う?


冒険者32

⇒特別なことがない限り、しばらく行わなくてよいのでは?


冒険者33

⇒では、当面の間は休会とする。何かあった場合は冒険者ギルドに申し出るように。


冒険者34

⇒了解した。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんでや!貴族が〇んこみたいな家に住んでもいいやろ!
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