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「みずたまり」 「嘘」


 「みずたまり」


 学校からの帰り道 大きなみずたまりを見つけた


 僕が高くジャンプして ながくつから飛び込むと


 すろーもーしょんになった


 大きいのや小さいの たくさんのみずのボールが


 僕を囲むように浮かんでいて 僕が映っていた


 小さいのには 僕の足や腕


 大きいのには体が映っていた


 目の前のボールには 僕の顔が映っている



 ボールが一つ割れたら 僕の左足がきえた


 そして


 ぜんぶのボールが割れて 僕はいなくなった



◇ ◆ ◇ ◇ ◆ ◇



 「嘘」


 誰も傷つけたくない


 誰にも傷つけられたくない


 だから、嘘にしたんだ


 僕のまわりの全てと


 僕自身を



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