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槍と球城

球状のお城だよ。


今日はルナミスの誕生日!

あれから二週間が経った。

メイがルナミスをフワフワからピタピタにしたり、

急に召喚魔法を使い始めた事以外は特に何も無かった。


一番衝撃的なのがピタピタになった事だ。

やはりあの一件で何かされたのだろう。


召喚魔法自体は服選びの時に魔獣を召喚していたので特に驚きはしなかった。

今は大魔王の森を通ってマルマー帝国の首都グラトに向かっている。


「スラン、これって何と読むのですか?」


「これ?……飛翔だね、ここに羽が放物線を描きながら動いてるでしょ?」


「……成る程、有難うございます。」


……セフィは今も勉強している。

実はこの留学、落ちる可能性があるのだ。


今まで落ちた事は一度も無いがその分プレッシャーがかかる。

自分が落ちたら末代までの恥になるので歴代の聖女達は落ちないように頑張ってきたのだ。


この前の予想テストはほぼ満点だったし落ちないと思うけどなぁ…

……それはいいんだ、問題は。


「……ねぇ、見るのやめてよ。」


「嫌だ。」


即答だよ……

ルナミスはあの後僕に対してある程度免疫がついたのか体の隅々を舐め回す様に見ている。


正直言って集中が乱れる、やめてほしい。

出発してから三日、もうそろそろ着く筈なんだけど……


そう思ったと同時に扉から音がした。

開けてみるとメイがもうすぐで着くと教えてもらう。


「セフィ、もう着くって。」


「……」


集中してる……しょうがない、準備しとくか。

僕は馬車に忘れ物はないか確認して全員分の荷物を用意した。

と同時に到着したらしいのでセフィを呼んだ。


三人で馬車を降りるとそこには


「わぁ……綺麗……」


(3,6000π㎥城だ) ()


真ん中の城は完全な球体で浮いている。

他にも球体が浮かんでおり幻想的な空間だ。


色も多彩な色があって飽きない。

そういえばどっちが先だっけ?


「セフィ、召喚と試験ってどっちが先だっけ?」


「試験ですね、筆記テストの時には入れませんのでそこだけ注意してください。」


勇者か……楽しみだな。

物語の中でしか見たことのない勇者が見れるのは少し楽しみだ。


試験は最近襲われた事を考えて別室でやる事になった。

それでも僕達が入る事を許されなかったので仕方なく外で待つ事になっている。


試験場は王城となっているので入城した。

中は神秘的な空間が広がっており特に中央の噴水には目を引かれる。


試験の前に一応皇帝と面会するらしいので帝の間に出向く。

ハゲ狸みたいな奴じゃなければいいな。


槍を持った騎士二人が扉を開けた先には二人の人物がいた。

一人は僕が好きな騎士の一人、メビウス・マルマー。


背が高く瑠璃色の髪と黒色の目はお互いに強調し合っている。

メビウス・マルマー、紫電が好きな理由は人柄ではない。

僕の戦闘スタイル的に似ているからだ。


このスタイルで戦い始めた時に似た戦い方をした騎士はいないかと調べたことがある。

何人かいた中で今を生きているのは紫電のみだった。

人柄や性格は好きではないが尊敬できる人物として好き、とゆうわけだ。


もう一人は皇帝だろう。

紫電と色が同じだし皇帝がいなければ話にならない。


「よくマルマーの地まで訪れてくれた聖女様、心より感謝する。」


「いえ、こちらこそ聖女協定に多大な援助をしてくださって有難いばかりです。」


マルマー帝国は聖女協定に多大なる援助をしている。

主に資金援助なのだが他にも論文の提出など支援の種類は多い。


その代わりとして留学がある。

聖女の見聞を広めるためでもあるがマルマーの経済を多く動かす時期でもあるのだ。


市民は一目見ようと帝都に集まり貴族達は聖女に対しての贈り物をする。

贈り物はしなければ不敬とゆう事でしない貴族はもれなく爵位を剥奪されるのだ。


何故剥奪されるのか。

それはこの地が勇者召喚の地でもあると同時に初代聖女マリア誕生の地だからだ。


マリアはこの地で生まれて追放されてイレイサ王国を作った。

そして子供が生まれた、何と双子だ。


これは神からの贈り物としてなんとか誤魔化したらしい。

当時の世界では双子は差別の対象、それを変えたのは初代聖女とゆうわけだ。


一応二卵性双生児?らしかったのでギリギリ受け入れられたと聞いたことがある。

二卵性双生児はよくわからないがもう一つの一卵性双生児だったら無理らしい。


この言葉を伝えたのが確か十一代目勇者だった気がする。

彼らは瓜二つの顔立ちで何をするのも一緒だったとか。

因みに初代を除けば十一代目が一番強い。


まぁ当然だ、二人だったしね。

全員同じ実力だったら息が合っていて人数の多い十一代目が勝つはずだ。


「確か、君は出身ソードベルだな?」


「……あっはい!」


そんな事を考えていたら紫電に話しかけられた。

なんとか返事は返せたのでよしとしよう。


「君、僕と後で手合わせをしないか?」


「……いいんですか?」


「いいとも、勿論聖女様が許可を出せばの話だが。」


「……いいですよ。」


「いいらしいです、何処でやります?」


「そうだな……勇者召喚の後、訓練場でやろう。テスト中にでも伝えておく。」


よかった、戦える時期に戦っておきたいからね。

もしセフィがゴネたらどうしようと思っていた。


「それにしても……聖女様は随分君にご執心のようだ。」


「……そんな事ありません、彼とは何もありませんから。」


「なら何故そんなに距離が短い。」


距離が短い理由、つまり僕とセフィとの物理的距離とゆう事だ。

実はセフィは呪いは一時的に解けているものの名残で近くにいないとダメらしい。


ルナミスはもう少し離れているのに対して僕は結構近いのだ。

そう思われても仕方がない。


「……黙秘します。」


「……つまり君達はそうゆう仲か近くにいないといけない理由があるとゆうわけか。」


セフィ……今のはなんか適当に理由をつけて誤魔化すんだよ。

黙秘とか言ったら察せれるに決まってる。


一応皇帝には伝えておりそれを配慮したサービスを提供してくれるらしい。

もしバラしたら聖女協定から強制的に脱退させられるのだ。


その後皇帝が皇太子を黙らせて何も無かったが紫電には気を付けておこう。

僕達は帝の間を出てセフィの試験に赴くのであった。

KHRBよろしくお願いします。

因みに、3,6000π㎥城は計算で


4/3π ✖️ 30³ で


4/3π ✖️ 27000 になって


4π ✖️ 9000 となり


3,6000π㎥城となります。


Q スラン様って何?


A なっ何の事かな?


Q スラン様にして欲しい事とかある?


A えぇ……いっぱいあって答えられないよ。

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