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槍と勉強

お勉強楽しいなぁ。

あのお茶会から二ヶ月王女殿下が部屋から出てこない。

そのせいで僕は


(寝れない……)


やばいやばいやばい!

どうしよう!言い過ぎた!

感情に任せて行動するんじゃなかった!


……殺される……陛下に殺される……

そんな感じで悩んでいる僕の隣でセフィは何をやってるか、それは


「うーん……」


勉強だ。

何故勉強してるかって?


一応セフィはもう直ぐ、後一月とゆう所で留学に行く。

三年間はマルマー帝国で学業に専念するのだ。


そう、マルマー帝国。

僕の故郷であるソードベル王国の敵対国。


正直めっちゃ楽しみだ。

だって槍と魔法の技術が色々と学べる可能性があるんだよ!

僕がどれほどこの国に行きたかったか…


「スラン、ちょっといいですか?」


「ん?」


「この問題のここなんですけど……」


「……あぁ、簡単だよ。ここはね、」



そう言ってこの問題を解く。

魔術基礎Iなので母さんに叩き込まれた魔術上級応用Ⅹより簡単だ。


あの時は死ぬ程難しかった。

だってこの魔術を発動すると周りの空気にどの様な影響を与えるか、なんて使わないよ。


そうゆうと母さんに怒られたから言わないけど。

取り敢えず基礎くらいならいける。


勿論他の教科も教えられるよ。

一応ソーダルト王国の騎士試験、筆記テストあったしね。

僕のグループが先に戦闘試験だったせいで受けてないけど。


「……なんでスランはそんなに賢いのですか?努力してるのは知ってますけど…」


「多分母さんの教え方が上手だったからかな?」


「魔帝ですよね、それは教え方上手ですよ。」


「でも厳しいよ、魔術上級応用まで教えてくるし。」


「まじゅつじょうきゅうおうよう?」


分からないよね、僕も始めて聞いた時は分からなかった


「セフィリアさんが今やってるのは基礎I。」


「そうですね、ⅡとかⅢとかもあるのですか?」


「うん、IからⅩまであるよ。そこから上級、応用、上級応用とくるから計四十だね。」


「……因みに私はどれくらい習います?」


「上級までは習うと思うよ。けどセフィリアさんの魔力を考えると応用までやった方がいいと思う。」


「それを覚えるとどの様な事が出来る様になるんですか?」


「さぁ?それは才能次第だね。けど回復効率は上がる筈だよ。」


「……教えてくれますか?」


「いいよ、応用ならまだ教えられるし。」


応用なら魔術効率云々が出てくるからセフィが回復出来る幅が広がる筈。

魔術科は上級応用以外は比較的簡単だから平気だろう。


「……スラン。」


「何?」


「やっぱりやめませんか?さん付け。」


「うっ……まだ無理。」


セフィの護衛になって二年程の間、僕は人前以外ではセフィリアさんで統一している。

名前は言霊と同等、いわば先人達の思いが名前に入ってるのだ。

それをただの護衛が愛称で呼んじゃぁいけない。


「だって…距離感感じちゃうんです!」


「距離感…か。」


「ルンちゃんはちゃんとセフィって呼んでくれるしメイちゃんは頼めば言ってくれるのに……」


そう言ってこちらを見てくる。

メイ……いつの間にセフィと仲良くなったんだ?


「スランはセフィリアさんセフィリアさんって距離が遠いんです!」


「だってこんな状態で名前呼びしたら最悪堕ちるよ、僕?」


「落ちる?」


「そりゃあ僕も男だし、狼になるよ。」


そう言うとセフィは顔を赤らめた。

これで暫くは平気だろう、と思い戻ろうとした時


「……すればいいじゃないですか。」


「……え?」


「名前で呼ばれるなら別にいいですよ。それで私は幸せです。」


「セフィリアさん!?どうかしたの!?」


「……決めました!」


そう言いながら席を立つセフィ。

…なんか嫌な予感がす


「今この場でセフィと呼ばないと今後リアじゃないと反応しません!」


うっ……

リア、それは所謂婚約者にしか呼ばせない名前。


これは名前を二分割して上を友人や恋人に。

下を婚約者に呼ばせるとゆう風習が世界的にあるのだ。

今は少しずつ廃れていっているがある人はある。


セフィリアのリアがそれに当たるんだけど……

…………流石に呼ぼう、護衛時に人前で聖女様と呼べなくなるのは辛い。


「……セフィ、これでいい?」


「はい!今後もそうやって呼んでくださいね?」


「わかってるよ……ん?」


あれ?これもしかしてセフィ自爆した?

……だよな、自爆だ。


「?、どうしたんですか?」


「いや、セフィ自爆したなって。」


多分僕は今凄く良い笑顔で言っている。

仕返しが久し振りに出来るな。

やられ放題は流石にダメだ。


「自爆?私そんな変な事言いました?」


「え?だって一生下呼びは遠回しな告白だよ?」


自分の名前を一生下呼びはよくある告白の一つだ。

そう思いながらセフィの反応を見る。


「え…………………………!!!!!!」


また一気に顔が赤くなる。

今回は今まで見た中でも特に赤くなっていると思う。


セフィが体をバタバタさせる。

言っちゃ不味かったか…と思いセフィを止めに入った。


「セフィ、ストップ!僕が悪かったって。」


「ん〜‼︎」


そう言いながらセフィが殴り始める。

痛くはない、子供に叩かれるくらいの感覚しかしない。


「ふんっ!」


「セフィ、ゴメンって!」


「ふんっ!ふんっ‼︎」


そう言いながらまだ叩いてくるセフィ。

どうやって対処しようかと思ってるとルナミスが来た。


「……あんた達、何やってんの?」


ルナミスのおかげでセフィが叩いてくるのは終わった。

ルナミスは陛下にセフィ達を連れてこいと言われたらしい。

なんかあったけな……


あ……王女殿下……殺される……

KHRBよろしくお願いします。

コール様のフィアもそうゆう事です。

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