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槍と薬

薬物乱用はダメです。

(あの言葉は商品登録されてるから使えません。)

必要以上の薬の使用は一回だけでも薬物乱用なんで。


王城に入るとルナミスが用事を思い出してどこかに行ってしまう。

メイはシフトがこの後ある為僕達から抜ける。

とゆう事で僕とセフィは直ぐに王女殿下の部屋に行ってお茶をする事になった。


中に入るとサーナさんがお茶の準備をしているのが見える。

一番最初に王女殿下が近づいて何かを渡した様な気がした。

なんだろう、一応警戒はしておこう。


「さぁ、さっきの話をしましょう!」


「何とゆうか…微妙でしたね。」


「まだ入ったばっかり感が物凄くあったね。」


「そうかな、私は大満足だよ!」


王女殿下は満足していたらしい。

僕とかはガロンさんと戦った事があるので少し物足りなさを感じるのは当然だ。


もう少し普通の感覚に慣れた方がいいかな、そうすれば色々と楽しめるし。

暫くの間武闘大会の話をしていたら…


「聖女様、場所を考えてくだ……寝てる?」


セフィが完全に寝ていた。

二年前とは違って数もこなしてるのでまたか…としか思わない。


それにしても…いつ薬を入れられた?

王女殿下が買っていた薬は睡眠薬で決定。

後はサーナさんがどうやって薬を入れた、か。


あ!

そういえばサーナさんの魔力は転移系だった筈だ。

どんなものかはわからないが恐らく物体から生物までは関与出来るのかもしれない。


「ねぇスラン、ちょっと私の質問にいくつか答えて欲しいんだ。そしたら今日はお開きにしましょう。」


「はい、何でしょう?」


さて…どうやったら仕返しが出来るのかな。

護衛の身としてセフィに薬を飲まれてはいけない。

普通はクビだ、守れない護衛をつけてもいないと同義だ。


普段は毒味をするんだけど今日に限ってはやらなかった。

結果的に二人とも寝なかったのは良かったとも言えるけど…


相手が王女殿下だからと油断していた僕。

サーナさんの魔力を思い出そうともしなかった僕。

こんな傲慢からセフィに薬を入れられる目に合わせてしまった。


そんな僕に何が出来るのか、そんなのは簡単だ。

穏便に、かつ相手を傷つける様な発言をしてこれ以上僕と関わらせない事。


とゆうかそもそも護衛と仲がいい人を護衛対象に合わせてはいけないのだ。

そいつが護衛に取り入って対象を殺す暗殺者かもしれない。

護衛にハニートラップを仕掛けて内部情報を聞いてくるスパイかもしれない。


今回は王女殿下な分、そうゆう意識が薄れていた。

取り敢えずその質問で少し傷つければ僕からは離れていく筈だ。


「スランは好きな人はいるの?」


…………………………ん?

好きな、人?


どうゆう意味だ?

女性的に好きな人はいない、けど人として好きとなるとミラさんになる。


「あっ、勿論女性としてだからね!」


「いないですね、思い当たりません。」


「ほっほら!よく考えてみてよ!いるかもしれないよ!」


「いないですね、そうゆう気持ちになった事無いので。」


(手強い…本音薬も買っ) (ておくべきだったわね) ()


そう言いながら一応思い出してみる。

……いない!


つまり初恋をしてないって事か…

はぁ、出来る物ならしてみたいな。

でも初恋は実らないってよく言うしなぁ…


「じゃ、じゃあ好きなタイプは!これはあるでしょ!」


考えていると王女殿下は次の質問をしてきた。

タイプか…そういえば考えた事ないな。


五年前まではお金を稼がないと生きていけなかったし最近はセフィに構ってばっかだった。

…そうだセフィの事を言えばいいか。

そうすれば嘘だと疑われはしないだろう。


「えぇっと、僕は身長とかは気にしないですね。」


「うんうん、それで?」


「やっぱり差別とかする人は嫌いです。分け隔て無く接してくれる人の方が好きですね。」


(あっあれ、おかしいな) (?)


「魔力は多い方がいいですね、僕魔力多くてその人に迷惑かけたく無いんで。」


「?、それってどんな関係があるの?」


「生まれてくる子供の魔力って基本的に親の魔力量を足して二で割ったくらい数値なんですけど、」


「へぇ、そうなんだ。」


「たまに片親に寄り過ぎる場合、つまり僕みたいな子供が生まれるんですよ。」


ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ


こうかな?あぁ繋がった。

皆元気!皆のアイドルコールちゃんだよ!


さっきはごめんね?マイクがちょっと壊れてたんだ。

次回までには直してもらうから許してね?


さぁ今回は何で親は子供の魔力で怯えないの?って話だよ!

まずお母さんは簡単、お腹の中でゆっくり増えてくから慣れるんだ!


お父さんの方はちょっと難しいんだけど…

取り敢えず二つの説があるからそれをみてほしいな。


その一!


男の方が強い魔力を持っているから!

これは昔から言われている事でね!


昔は女の子で魔力が多い人が少なかったんだ!

そんな事で多いと差別の対象になってたりしたんだ…


でもこれはあながち間違って無いんだよね!

今は昔と比べると多くなったけど割合としては人間の約一割にも満たないんだよね!


その二!


男が遠くに離れていても魔力を与える為!

最近はこっちが主流らしいね!


はるか昔に男、つまり雄が食料を取りに行ってたんだ!

それだと父親からの魔力供給が出来ないからこうゆう風に進化したって話だって!


こんな所かな!

どっちを信じるかはあなた次第です。


やった!私これ一回言ってみたかったんだよね!

じゃあね!また次の機会に会おうね!


「それでもしも僕寄りになったら常に頭痛と吐き気と目眩が症状として出てくる場合もあるので一応ですね。出来ればって話です。」


「そ、そうなんだ…」


「あぁそうそう、優しい人が好きですね。」


「そうなのね!ふふん、そんなに恥ずかしがらなくても──」


「でも優しくない優しさをくれる人は逆に嫌いですね。」


「ん?」


「自分の思っている優しさと他の人の優しさの線引きって結構違うんですよ?」


「……」


よし、これくらい言えば分かってくれるだろう。

今後はあまり人付き合いをしない方向で行こうかな。

仕事が第一優先だったらそう簡単には危険な目に合わせない確率が上がるだろうしね。


「質問はこれで終わりですか?終わったなら聖女様を部屋でゆっくり眠らせたいのですが。」


「うん…いいよ。今日はおしまい。」


そう言ってお茶会は終わった。

王女殿下平気かな?強く言い過ぎてしまったかもしれない。

でもセフィの為だし…だけど国王陛下にも申し訳ないしな…

そう考えながらセフィの部屋まで戻っていく。



この時、好きなタイプの話で一波乱起きる事を僕はまだ知らなかった。

KHRBよろしくお願いします。

次回は閑話、勿論主役は王女様!

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