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槍と名前

つっ、ついにあの子の名前が…

皇太子様との話も終わり僕はルナミスと護衛を交代する。

皇太子様は最後まで機嫌が良さそうに話していてこちらとしても話しやすかった。

皇太子様が後で礼を渡すといってきたが断った。


「この後予定があるのか…では、妹の件についてはまた後日話そう」


と言って話は終わった。


予定があるからと言って早めに終わらせてもらう事が出来たのは嬉しい。

そして今は普段通りに護衛をしてた訳だけど…


「スラン!遊びに来たよ!」


「…ここは怪我人を治す所です、けがをしてないなら出て行ってください。」


「えぇ!ここは私の家だよ?私の好きにさせてよ!」


セフィが部屋から追い出そうとするが王女様が反論した。

まぁ確かに王女様の家だけど…

そう考えていると王女様が僕のそばまでやってきた。


「ねぇスラン!」


「…なんでしょうか?」


「今度城下町にお忍びで行くから一緒に来て!」


それは…

そう思いながらセフィの方へ向いた。

流石に城下町までセフィを連れて行くのは好まれないしもし行ったとしても一人じゃ守り切れる自信はあまり無い。


「…無理ですよ、スランは私から離れてはいけないので。」


「知ってるよ!でも少しくらいならいいでしょ!」


「その少しもダメなんです、諦めてください。」


「……ふんっ!今日はこの辺で勘弁してあげるわ!また明日ね!」


そう言って王女様は部屋から出て行った。

あれでいいのか…それならまぁ…いいのか?

王女様が部屋から出て静かになってしばらくするとシルフィが現れた。


《ただいま帰りました!》


「お帰りシルフィ。」


《なんだかスラン君と話すのも日常になってきたなぁ…》


シルフィは週に三回から五回程こちらに来て話をしてる。

時間は予測不可能で未だに急に来た時は驚く。


「…シルフィさん、少し聞きたいことがあるのですけど…」


《何!知ってる事ならなんでも答えてあげるよ!》


「シルフィさんはいつもどこに行っているのですか?」


《フォレスチナ共和国だよ!アリーちゃんのところに行ってるんだ!》


アリー…誰だ?

でも普通に考えたらそうだよなぁ…


《アリーちゃんはスラン君に言ってた気に入ってる子だからよろしくね!》


「フォレスチナ共和国って確か」


(皆!久しぶり!皆のア) (イドルコールちゃんだ) (よ!)

(えっ?声が小さいだっ) (て?)

(……あっ!ごめん!マ) (イクに電源入れ忘れて) (たよ!)


……これでいいかな!聞こえる?

大丈夫そうだね!じゃあ改めて!み……えっ?もういいって?

わかったよ……じゃあ説明するね。


フォレスチナ共和国はエルフの国なんだ。

王様はいなくて各部族の代表が選出されて政治を行ってるの。


森の中にあって防御面はほぼ完璧と言っても過言では無いんだ。

森はシルフィちゃん達精霊の加護で傷がつかないようになってるからね。


エルフの説明はまた後でやるね。

じゃあね、また…


「だよね?」


《そうそう!アリーちゃんはアリアンテッタ・ア・オレンジってゆうんだ!》


…あれ?そういえば初めて気になる子の名前を聞いた気がするな。

前に言ってたっけなぁ…


《アリーちゃんはスラン君の事を十二年待ってるんだから悲しませないでよね!》


「十二年って…アリーさん?は今何歳なの?」


《17歳だけど?前に言ったじゃん!》


「えっ?僕は結婚してとしか聞いてないけど…」


《…あっ!そういえばスラン君には言ってなかったね!》


そうだよな…

それから僕はアリーさんについていくつか話してもらった。


アリーさんはある部族の長の愛娘らしい。

外見は僕の色と全く一緒でエルフ一の魔力量を持っているのだそうだ。


エルフの伝統的な習慣で五歳の時に精霊契約の時にシルフィを呼んでしまって婚約を条件に契約してしまった。

シルフィが大精霊とゆうことで五年まで待つが決まらなかったら契約は無しにすると両親が言ったらしい。


そして五年目の当日、婚約者選びをしようとした時にシルフィが出来たと言ってきた。

ギリギリ僕がシルフィと契約してそれから待機状態になっているとか。


普通に他国とか行けなかったけどなんか申し訳ないな。

…あった時に謝ろうかな?

そういえば気になることが一つ、


《こんなところかな!》


「シルフィ、お前はどうやってフォレスチナ共和国に行ってるんだ?」


《私?私はスラン君の持っているその槍を媒体にこっちに出現してるんだけどフォレスチナ共和国は精霊門が近いからそこから出てるんだ!私の体は精霊界にあるからね!」


精霊界は精霊達が住む場所で精霊門は精霊界と現世の間を繋ぐドアみたいなものだ。

そこから精霊門が繋がりやすい場所、つまり魔力が多い場所から精霊達は現世に出入りする。

フォレスチア共和国の周りには精霊の加護がある木々がある以上精霊門自体は多いのだろう。


「シルフィはどうゆう経緯でアリーさんと契約したの?」


《えっと〜確か久しぶりに大きな魔力を感じ取ったから出てきてみたら居たんだよね。》


「そんな軽い感じで契約したの?」


《そうだね!なんか契約したら夢が叶うかなって思ったんだよね!》


大精霊のシルフィはそうゆうのを感じ取ったんだろう。

そういえば母さんがエルフは嫉妬しやすいって言ってたな。

…会った時に何かされないように気をつけよう。

KHRBよろしくお願いします。

相当先ですがここで名前だけ出してしまいました。

ここら辺は結構ごちゃごちゃする予定なんで覚悟をしといて下さい。

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