槍と槍 後編
ここからマンネリ化しそうだぜ!
(やっば!どうしよ…)
残り十五話!
次の日
筋肉痛がなくなったのであの槍について調べる。
まずは槍の伸び縮みの検証を始めた。
取り敢えずちょっとだけ魔力を込めてみる。
すると五mまで伸びた。
「うわっ!何でそんなに伸びるの?」
「そんなに込めてないんですか?」
「全然込めてません、聖女様もやってみてください。」
「…はぁ、どうせ私なんて男性に仲良くなってもらえないんですよ。」
あっ…またやってしまった。
なんか聖女様と話す時って緊張するんだよね。
気をつけないとすぐに丁寧に喋っちゃうしどうしようかな…
「セフィ、諦めたら?」
「なんでですか!私だって男性と仲良くなりたいんです!」
「だってセフィと喋る時って相手緊張してるのよ。一年くらいいれば喋れると思うけど今すぐは無理ね。」
ルンちゃんの感が完全に当たった。
どうしてわかったのか教えて欲しい。
「きんちょう?」
「まっ、それは私がそうだったからだけどね!」
幼馴染のルンちゃんでも最初は緊張してた事にはビックリする。
何時もあんなに仲がいいのにそんな時期が…
「確かに最初の方は全員他人行儀でしたね、なら…仕方がない?」
「そうゆう事、まぁあんたがどれぐらい軽い気持ちで話そうとするかもあるけどね。」
「軽く?」
「どうせあんた、心の中では聖女様って呼んでるんでしょ?」
な!何故わかった…
少し動揺したらルンちゃんがニヤっとした。
「図星ね、セフィを思うなら心の中でも名前で呼んであげなさい。」
やられた、少し動揺してしまった。
聖女様を心の中でも名前呼び…無理だな。
でもそれだと…よしこれからはセフィリア様にしよう。
これなら平気だろう。
「そうだ、それ先にやらせてくれない?」
「槍?いいよ別に。」
ぽんと手の上に置いて渡す。
ルンちゃんが手に持って魔力を流した。
…しかし3mまでしか伸びない。
「なにこれ?全然伸びないじゃない。はい、次セフィ。」
ルンちゃんはセフィリア様に槍を渡す。
セフィリア様が手渡された槍に魔力を流した。
…今度は6m伸びている。
「ルンちゃんの時より伸びてますよね?」
「魔力量とか関係あるのかしら?」
「多分だけど…セフィリアさんもっと勢い良く流せますか?」
「やってみますね、えい!」
すると今度は12mまで伸びた。
目視で大体二倍位の勢いで流したんだろう。
「伸びました!」
「凄い伸びたわね、もう一回やらせて頂戴?」
もう一度ルンちゃんが魔力を、多分全力で流した。
今度は城の高さを軽く超えて城の二倍くらい伸びただろう。
約240m伸びてる。
「…これって制限あるのかしら?」
「やってみようか、ちょっと気になるし。」
「じゃ、お願い。」
手渡された槍に本気で魔力を流し込む。
…今度は雲の上までいってしまってどれくらい伸びたかわからない。
「うわぁ…これは。」
「凄く伸びましたね。」
「あんたどんな入れ方してんのよ…」
「しよっか?入れ方位なら出来るけど。」
「出来るの?じゃ、お願い。」
差し出された手に手を乗せて魔力の流れを感じ取る。
自分の魔力もそれと同じにする準備を終えた。
「いくよ、準備はいい?」
「いつでもいいわ。」
そう言われたので流すと…
「ひゃう!」
ルンちゃんが女の子らしい声を出しながら尻もちをつく。
顔をうつ伏せにしてプルプルしてる。
暫くすると立ち上がり僕の方へ来た。
「大丈夫?」
「…スラン!」
その瞬間僕は叩かれた。
一瞬なにされたかわからなくなる。
だが一つわかった事がある、それは…
逃げないとやばい!
そう思って逃げ始めるとルンちゃんも追いかけてきた。
「待ちなさい!よくもあんな事してくれたわね!」
「待てで待つ奴がいるか!あんな事ってお前がやりたいって言ったんだろ!」
その後約一時間後に捕まりボコボコにされた。
次の日
「ここが東の四方の洞窟ね、なんとゆうか地味ね。」
「…地味。」
「ここは土属性だからしょうがないね。」
「なに?私が地味だと言いたいの。」
「そんなこといってないって、いい加減機嫌を直して欲しいんだけど?」
「ふんっ!」
「まぁまぁ二人共、ここからダンジョンなんですから気を引き締めてくださいね。」
昨日から全く機嫌を直してくれない。
全く、早く直して欲しいね。
入ろうとする前にこの子がある事を言い始める。
「…そろそろ名前。」
「そういえばまだ無かったですね、スランここで決めたらどうですか?」
「ダンジョンだと連携必要だから決めてちょうだい。」
あの子の名前問題が発生した、どうしようか。
まぁ何個か候補はある。
そこから絞った結果、一つに絞り込んだ。
それは…
「メイ、とかどうですか?」
「…メイ!」
「まぁいいんじゃない、安直だけど。」
「メイドだからメイですよね、多分。」
確かに安直だけど僕にしてはいい名前だと思う。
名前に喜んでいたメイが僕の前まで来て膝末いた。
「…狼族、メイはご主人様に永遠の忠誠を捧げる。」
獣人の服従の儀的なものだろう、受け入れる。
…あれ?今種族狼って言ってなかった?
「メイ。」
「…?」
「狼なの?」
「…嫌い?」
少し涙目になりながら問いかけてくる。
「そうゆう事じゃなくて頭撫でられても平気なのかなって。」
「…ご主人様ならいい」
俺だからいいらしい、どうゆう基準なんだろうか。
名前も決まった事だしダンジョンに入る。
一階
「何もないですね。」
「まぁ一階だから。」
十階
「…地味ね。」
「地味だな。」
十五階
「…何も無い。」
「いや、あそこに扉が…」
そこにはこう書いてあった。
‘‘ボス部屋‼︎,,
「えっ!」
「早っ!」
「何も無かったわよ!」
「…これだけ?」
何も無いダンジョンであった。
KHRBお願いします。
エントリーナンバー1 道中何もない!
今コール様は部屋で落ち込んでます。
こんなに主要キャラの名前を偽でも引っ張る作品を僕は今まで見た事がないね。
もしあったら教えてください。
追記:
メイは全生活史健忘とゆう状態になっています。
これは発症する前までの記憶が自分に関係する全て記憶がなくなってる状態。
たまに社会的な話を覚えてるらしいです。
この社会的な話から自分が狼とゆう事がわかりました。
(作者は猫派です。)