槍と奴隷
残り二十話。
ちゃんとやってる!
いや、夏休みの宿題が…
いいから書け〜!
(この話は8月5日に書かれました。)
僕は自分が着ていたローブを渡して着させた。
「着れる?これ。」
そう聞くとその子はコクっと頷きローブを着た。
そういえばこの子、名前が無かったんだっけ。
名前…名前…思いつかない、とゆうか変なのしか思いつかない。
昔から僕は名前を付けるのが下手だ。
前にひよこに名前を付けた時にキョニョ助と付けた事がある。
この名前を聞かせた人全員に名前が変な事を指摘された。
それから僕は名前を付ける事は無かったが変な名前になるのはは間違いない。
…聞く?、赤助、トト助、…あぁダメだ!なんでいつも助を付けるんだ!
…もうダメだ、聖女様達と考えよう。
ローブを着た事を確認する。
「さっ、行こっか。」
「…」
そう言うと頷いたので歩き始めた。
仮面を付けてる男とローブを着た子供、そんな人達がいたらどんな行動をとるか。
僕ならその一行をチラッと何回か見るだろう。
なので…勿論周りの人達は僕達を見てくる。
僕はそんな事分かってたので何も気にしないで歩く。
でもこの子はそうにもいかないらしくオドオドしながらもついてくる。
少し歩いて貴族街の前まで来て仮面を取って貴族街に入った。
ローブの中を覗いたが顔を見て驚いているのが目に入る。
後退りしたが問題なく通してくれた。
暫く歩くと王城に付き早速通してもらい聖女様のいる部屋に行く。
ノックをして部屋に入ると聖女様が優雅に紅茶を飲んでいた。
「スランお帰り、随分と遅かったわね。何かあったの?」
「あぁ、オークションに少し間に合わなくてね。」
「何やってんのよ…で、そのローブ着てる子が奴隷?」
「そうだ、聖女様t」
「聖女様?」
あっ…
「…セフィリアさん、ちょっと見てほしいんですけど。」
「どこか怪我でもしてるんですか?」
「はい、顔に火傷をしていてその…治して欲しいなって。」
「では…えっとなんて言うんですか?」
「…この子実は記憶喪失で名前を覚えていないらしくて。」
「そうなんですね…では後ほど皆で考えましょうか。」
そう言いながらこの子に近づくと僕の後ろに隠れてしまった。
「あれ、セフィが嫌われるなんて珍しいわね。」
ルンちゃんが少し馬鹿にする様に喋ると聖女様が顔をムッとした。
「嫌われてません!きっとこの子はまだ他の人が怖いだけです!後私嫌われた事は今まで一度もありませんから!」
「はぁ…冗談よ。じょ・う・だ・ん。」
「例えそうでももう少し考えて言ってください!」
聖女様は少し怒っているのか少し不機嫌だ。
ルンちゃんは思ってたのと違うと思っているのか不満そうにしてる。
早く治してもらわないと時間が無いし言うか。
「セフィリアさん、顔の治療を…」
「あっ、すいません。直ぐにやりますね。」
だがしかし、この子はその言葉に反応したのかもっと僕の後ろに隠れる。
「…近づけるならします。」
聖女様がいじけてしまった、早いとこ何とかしないと。
僕は後ろを見ながらこの子に話しかける。
「なんで嫌がるんだ?」
「…」
「少なくともお前には害を与える様な人じゃ無いからさ、頑張って近づいて見ないか?」
「…離れないなら」
微かだがその言葉は僕にははっきりと聞こえた。
少し枯れてはいたがとても綺麗な声で強い意志を持っている声。
そんな声だった。
「…あれ、スランどうしたの?その子に惚れでもした?」
「そんな訳無いだろ、一目惚れじゃ無いんだからさ。」
「へぇ…私はてっきり一目惚れしたのかと思ったけど?」
「はいはい、そうですね。…ではセフィリアさんお願いしても?」
「…わかりました。」
そう言って聖女様がこちらに近づいてくる。
それに比例するかの如くこの子の腕を握る力が強くなっていく。
可愛いなぁと思っていたらつい頭を撫でてしまった。
マリッタです、お久しぶりでございます。
今はその…前書きと後書きを占拠していて…まぁいいでしょう、説明します。
獣人にとって頭を撫でられるのは腹を見せるよりかは劣りますがしてはいけません。
理由は未だ解明されていません、なぜでしょうか?
獣人の方に聞いても何となくと言う人ばかりなんですね。
まぁ獣の種類とかによって変わって、例えば狼とかは激怒します。
この子が何なのかは知りませんが…まぁ要する獣人の頭は撫でるな!ですね。
以上、教えて!コールちゃん!、今日は私、マリッタが代理をおこないました。
ヤベっと思って手を離そうとしたがこの子の手によって阻止される。
痛いのを覚悟したが一向に痛みがこない。
不思議に思い手の方を見るとこの子が両手で手を抑えてた。
「…もっと」
…あれ?おかしいな、獣人って頭撫でるのダメだった気がしたんだけど。
あっ、もしかしてそうゆうのに抵抗のない種族なのかな?
取り敢えず望み通り頭を撫でる。
頭を撫でるとこの子は心地好さそうな顔をした。
…可愛い。
「…そろそろいいですか?」
「はい、座らせた方がやりやすですよね?」
「………えぇ。」
あれ?…あっ!またか…
まぁいい、取り敢えず座らせよう。
フードを取ると聖女様は若干驚いていたがすぐに状態を観察し始めた。
その間この子はずっと手に抱きついている。
「…そうですね、多分ギリギリいけると思います。」
「あまり無理しなくてもいいですよ。何日かかけても、こっちは治してもらってる側ですし。」
「大丈夫です、たまに何回かしますので。」
そう言って魔法を使う。
「ホーリーヒール。」
その瞬間この子の酷かった火傷が一瞬で消えてとても綺麗な顔になっていた。
KHRBお願いします。
私、そろそろ一旦戻るけどちゃんと書いてよね!
はい…
スラン君の魔物買取場での平均年収、三千万コールです。(普通の人の買取場平均年収三十万コール)




