槍と猿
残り二十三話‼︎
話とは関係ないけどもうすぐセフィリアさんの誕生日!
「奴隷ですか…ちょっと嫌ですけど候補の一つとして考えておきます。」
やっぱり聖女様はそんなに好きではない様だ。
その言葉を聞いて国王が「そう思うか…」と言った。
何か訳がありそうなんだけど…
「奴隷はあまり気分の良いものではないから廃止したいのだがな…」
「貴族が反対してくるのですか?」
「それもあるのだが…この国の経済はもう奴隷無しでは回せなくなっていて…」
この後暫く喋ると四方の洞窟の一つが崩れてしまったらしい。
壊れたなら仕方がない、僕達は四つのダンジョンクリアを目指すことにした。
ダンジョンに入るには身分証が必要であり今はそのカードを貰いダンジョン前まで来ている。
そこには今にもダンジョンに入りそうな人が何人もここから見えた。
「このカードをかざしてダンジョンに入るんですね。」
「スラン、ランク8が出現する所ってわかった?」
「16階から出てきてたから今日は15階までかな。」
などと話していると柄の悪い男二人がこちらに向かってきた。
「嬢ちゃん達、ここに入るのは初めてか?」
「よければ30階くらいまで連れて行ってもいいぜ、勿論お代はからd」
聖女様にそんな人と関わらせない方がいいので速攻で二人をダウンさせる。
素手でやったから死んでないだろう。
「さっ、行こう。時間もあんまり無いし。」
聖女様の方を向くと二人共びっくりしていた。
「あの…あの二人にはどうやって接したら良かったんですか?」
「いや、相手にしなくていいんだけど…容赦無いわね。」
まぁ取り敢えずダンジョンの中に入り15階まで目指す。
僕の装備は槍と皮のチェストプレートでなるべく動きやすい様にしている。
ルンちゃんはロングソードに盾を持ち、プレートアーマーを装備していつでも守れる様に。
聖女様はいつも着ている動きやすいドレスにいかにも高そうな杖を持っている。
1階を探索しているとランク3のフォレストモンキーが何十体か出てきた。
「全部片付けるから守りはよろしく。」
「わかったわ。」
そういうと同時に全力で猿達の方へ走っていく。
最初に襲いかかってきた五匹の猿は薙ぎ払って木にぶつけ倒す。
倒した後、僕は気付いたら囲まれてたらしく、二十体の猿に全方向から襲われていた。
流石に間に合わないと思ったのでウインドスピードを使い刺し殺していく。
それを見て他の猿は一斉に逃げ出した。
終わったので後ろを見てみるとルンちゃんが戦っていて聖女様がこちらに小走りで来ている。
「お疲れ様です、怪我はありますか?」
「無いよ、途中で逃げてくれたし。」
「貴方が戦っている間に他の魔物が来てしまい今ルンちゃんに応戦して貰ってるんですけど…」
「奴隷か…必要そうだけど。」
そんな話をしてるとルンちゃんも戦いを終えた。
「流石に必要じゃない、奴隷。あんま好きじゃないけど。」
「だよね、聖女様の安全を考えると誰か一人でもいたら安心して戦えるし。」
「取り敢えずは15階まで行きましょうか、時間もありませんし。」
「そうだね、行こうか。」
それからあまり敵に会う事が無かったが全部討伐した。
目標の15階まで辿り着きあらかじめ貰った転移石で地上に戻る。
「僕は換金してくるから先に二人で帰ってもらっても良い?」
「は〜い、じゃあよろしくね。」
二人が王城に帰るのを見た後、総合管理所と言う場所まで来ている。
ここは簡単に言えば魔物を買ったり便利な道具を売ってくれる場所だ。
魔物を換金しようとして三人分のカードを職員さんに見せたら驚いていた。
どうやらあそこの猿は逃げながら戦うのが安定していてこんな数倒さないそうだ、成る程。
換金して三百万コールを貰って戻ろうとした時面倒な事が起きた。
それは…
「あっ!お前は今朝の妨害してきたやつじゃねぇか!」
今朝の二人組の男達だった。
それにしても妨害?
「お前ら!こいつは俺らが困っている女の子に話している間に不意打ちされたんだぜ!」
「酷いよなぁ、折角炎風兄弟が話しかけてやってたのによぉ!」
炎風兄弟…あっ、あ〜!あの炎風兄弟か!
迷惑行為が多いけど腕は確かの兄弟って聞いたけど…
「なんかお前も言えよ!」
殴られそうになったので逆に相手を地面に叩きつける。
そうしたら周りが静かになった。
「噂は聞いていた通り、か。」
「兄者ァァァ!お前よくも兄者を倒してくれたな!」
弟も殴り込んでくるかと思ったけど違う様だ。
「お前!名前と最高順位を言ってみろ!」
…この国のやつじゃ無いけどいいか。
「スランって言います。ソードベル王国の国立魔物買取場で一位とってました。」
そう言ったら周りが静かになった。
しばらくして、
「「「いっ一位!」」」
と、思った通りの反応をしてくれたので満足だ。
「で?何がしたいの?」
弟の方に尋ねると、
「いっいえ!何でもございません!すいませんでしたぁぁぁ!」
と言って逃げてったしもうここに用はない、帰ろう。
王城に戻ると聖女様とルンちゃんが待っていた。
ここには他の護衛の騎士がいたので前の喋り方に戻す。
「どうしましたか?何かご用でしょうか。」
「実は…今奴隷を買ってきてほしくてですね。」
「別に良いですけど…なぜこのタイミングで?」
「この後…裏オークションがあるらしいんです。」
「それでいい火の奴隷を見つけてこいと。」
「そうゆう事です。あまりこうゆう手は使いたくないのですけれどね?」
…あれ?ここは?
私は…誰?
KHRBお願いします。
次回は閑話です、誰が主人公かわかるかな?(笑)
Q 好きな食べ物は?
A 美味しければなんでも好きです。
Q 武闘会ってなんですか?
A 基本的には聖女が成人した時に行われますね。
男のみの戦いで年は10〜20まで。
予選は残り300人になるまで戦い、面接をして100人くらいにして、
それで本戦に行けます。
以上誕生日企画、質問コーナーを終わりにします。
(スラン君以外の重要なキャラだけこれをやる。希望があったら質問を希望通りに。
次はミラさんで11月11日。スラン君はIfをするつもり。Ifはもしもって意味です。)
重要なキャラ セフィリア様、ルンちゃん、コール様(脅された)、ミラさん