槍と実力 後編
最近テストが多くて書く時間がありゃせん。
もう少しで定期テストがががががががががががが
「お前が新しく護衛騎士になったスランか。私はガロンと言う、今回はよろしくお願いする。」
「ガロンさん、よろしくお願いします!後でサインください!」
「…ああ、まあいいが。」
「ありがとうございます!」
サインが貰える!やった!
「では、始めるか。」
「はい!」
僕たちは場所につくと審判らしき人が声を出し始める。
「今からガロン聖長対スランの試合を始める。両者構えて、始め!」
始まった瞬間、僕は魔法を発動する。
もちろんウインドスピードだ。
ガロンさんは盾を構えてこちらを動きを伺っていた。
ガロンさんは魔法は使えないが圧倒的な身体能力を持っている。
その身体能力は人類最強と言われるほど強い。
番人と付く前は人類最強が二つ名だった。
「ヤッ!」
取り敢えずの様子見で僕が槍を突き出すとガロンさんが盾で守ってくる。
盾で槍を跳ね返されると左から剣を振ってきた。
普通槍のリーチの方が長いのにガロンさんは僕に届かせている。
どうやって届かせているかわからない、どうやって体を動かしているんだ?
槍で防ごうとするが間に合わず飛ばされてしまう。
「ガッ!」
訓練場の端っこまで飛ばされるがギリギリで耐える。
ウインドスピードについてこれるのはソーダルト以外ではこれがはじめてだ。
因みに母さんには見えてないけど適当に魔法打たれただけで負けた。
話を戻すがソーダルトは反応するだけで反撃まではできない。
人類最強と呼ばれるのもわかる。
そう思いながらガロンさんの方向を向くと目の前までせまっていた。
(早っ!こっちは思考加速まであるのに!)
とっさに全力で風魔法を打って吹き飛ばそうとするがあまり飛ばなかった。
ガロンさんが一瞬ひるんだ隙に態勢を立て直す。
こちらから仕掛けるとさっきと同じ様に切り返されるかもしれないので安全な所まで移動する。
(これからどうするか…)
どうすればガロンさんに攻撃を当てられる。
ガロンさんに攻撃するのは悪手なのだがガロンさんからも攻撃は滅多にしてこない。
さっきみたいに攻撃してくるのはあまり無いのは知っている。
攻め方を考えていてもガロンさんは一向に攻めてこない、どうすれば…
槍を構えて少しずつ近づいてガロンさんの出方を見る。
ガロンさんはこちらが近づいても何もしてこない。
(攻めるしかないか…)
今使っている槍は特別製で風の付与ができる。
さっきの魔法で二割程使ってしまってるので時間との勝負だ。
槍に風魔法を付与して近づく。
ガロンさんは少しビックリした顔をするが盾で守ろうとする。
その盾めがけて槍を突き出す。
…風の加速で槍のタイミングをずらして、
「なっ。」
跳ね返す事をさせずに盾を貫通することが出来た。
貫通したのを確認して更に貫通させる。
流石に躱されるが問題ない。盾を剥がせたのは大きな進歩だ。
剣だけならなんとか勝てるかもしれない。
槍に刺さっている盾を後ろに投げ飛ばして訓練場の外に飛ばして取れない様にする。
「盾を貫通するか…初めてだ、こんなに追い詰められたのは。」
「そう言ってもらえるとは嬉しいですね。」
「だが盾が無くても負ける気は無い!」
盾が無くなって攻めてきたガロンさんはさっきとは桁違いスピードで攻めてきた。
体感的に大体三倍くらいで迫ってくる。
剣を振ってくるので槍で受け止めようとすると 受け止められない程の力が伝わってきた。
「なっ!」
盾が無くなって逆に強くなっている、人類最強の身体能力とはこの事を指していたのか。
だんだん押されてきて負けそうになる。
(やばい、負ける!)
段々と押されてきて腕の筋肉がズキズキする。
腕が思うように動かない。
槍が追いつけず攻撃に当たってしまう。
受け身が取れず頭に衝撃が入る。
(…ヤバい、…意識が…飛ぶ…)
ガロンさんが僕に攻撃する直前、ライトを発動して意識を覚醒させる。
ガロンさんは少し怯んだのが見えた。
その一瞬でガロンさんの右足の方からスライディングで背後に回る。
背後に回った時の勢いで槍先を当てダメージが入った。
ガロンさんが吹っ飛ぶ、そういえば初めて攻撃がガロンさんにあたったな。
「ぐっ…」
さらに攻撃を当てようとした瞬間、
視界が反転した。
何をされたか分からない。
地面に叩きつけられたかと思えば剣を突きつけられる。
「…俺の勝ちだ。」
「勝者!ガロン聖長!」
審判が宣言すると周りが盛り上がった。
少しして起き上がるとガロンさんが手を出してきた。
その手を取って起き上がる。
「ありがとうございますガロンさん、やっぱり強いですね。」
「あまり強いとは自分では思わないのだが…」
「そういえばさっきの攻撃はどうやってたんですか?」
「さっきと言うのはトドメをさす前の攻撃の事か?」
「はい、そうです。」
「あれか…あれは練習すればいつか出来るから説明するほどのものでは無いのだが。」
それが何か聞こうとするとルンちゃんがきた。
「やっぱりガロンさんが勝ったわね。」
「なんだよ、ルンちゃんだって勝てないのに。」
「ルンちゃんって呼ぶなって言ってるでしょ!」
「ルナミス、一つ言っとくぞ。」
「はい、何ですか。」
「初めて戦った中でスランが一番強かった。」
ルンちゃんが驚く。
「えっ…」
「多分今のルナミスより強いんじゃ無いか?」
KHRBよろしくお願いします。
多分テストが多すぎて週一が限界かもしれません。