槍と到着
遅れてすまん。学校始まるから遅れる事、更新しない事あるかも。
聖女様は話を進めて行く。
「お金も出ます、確か十万コールでしたっけ。」
月十万か、まぁ妥当かな。
「月十万ですか、それだけ貰えるんですね。」
「いえ、日給ですけど?」
日給だと…
「国のお金無くなりませんか?」
「隊長格にしかこの金額は渡していませんので。」
「普通はどれくらい渡してるんですか?」
「五万コールくらいだったかと思います。」
通常の二倍もらえるのか…
大体今の僕の年収くらいなのかな?
「もしかしたら五万コールかもしれませんが…」
もしかしたら?
…あぁそうゆう事か。
実力不足だったら五万コールかもしれないのね。
…ワイバーン倒したし平気だろう。
「こんな感じですかね、次は勤務内容について説明します。」
因みにさっきのは小声で喋ってたから僕に伝わってない程で話が進む。
…今回は聞こえた、前の物と何か違いがあるのだろうか?
「勤務内容は基本的に私の守護をしてもらいます。ルンちゃんは他の仕事が忙しい時もあるので、その時はつきっきりでついてもらいます。」
「忙しい時って何をしてるんですか?」
護衛以外に何をしているんだろう、思いつかない。
「ルンちゃんは騎士団の隊長もやっていて訓練を見ないといけないのですよ。私も訓練場まで行って見ているんです。」
見に行っているのか…
周りに騎士がいると言っても些か杜撰ではないだろうか?
「ルナミスさんは訓練場で何をしてるのですか?」
「基本的に兵士の訓練様子を見てたりルンちゃん自身が戦ってたりしたりしてますよ。練習試合は一人以外には勝ち越してます。」
「もしかして…ガロンさんですか?その一人って。」
イレイサ王国最強はガロンさんだ。
さんにしてるのは会っては無いが仕事仲間になるのだからルナミスさん同様様ずけはやめる練習だ。
「様付けしなんですね。」
「はい、もう騎士になったので。因みにガロンさんであってますか?」
「そうですよ、ルンちゃんが唯一騎士団の中で勝てない人なんです。勝てる自身がありますか?ガロンさんに。」
ガロンさんか…どうだろうか。
ガロンさんは二つ名は番人が一番知られる二つ名だ。
基本的な戦い方は堅牢と似ているのだが一つ違う点を言うとそれは力だろうか。
堅牢は守り特化なのに対して、番人は攻撃に対してある程度強い。
今まで侵入者を入れたことがなくその事から番人が定着していった。
「よかったら戦える様に話しましょうか?言えば戦ってくれると思いますよ。」
「本当ですか!あっ、すいません。」
あのガロンさんと戦えるかもしれないと聞き身を乗り出してしまった。
それで顔を聖女様の前まで近づけてしまった。
「いっ、いえ大丈夫です、では言っておきますね。」
その話の後しばらく話が続かなくなった。
次の日、まだ護衛ではないしもっと知りたいという事で馬車に乗っていた。
少しするとドアからノックする音が聞こえてくる。
どこの国でもそうだが王族や重要な人が乗っている馬車には特定の人以外は基本的に馬車には近づけない。
例えば今いる聖女様はルナミスさんが特定の人に該当する。
ドアを開けるのにもルナミスさんじゃ無いといけない。
他の人は最高でドアをノックするのが最高だ。
「聖女様、そろそろ国境につきます。準備をお願いします。」
もう国境に着いたのか、早いな。
確かにイレイサ王国の国境に近い町からだとそんなに早いのか。
少しするとルンちゃんがまたきて国境まで着いた事を知らせてくれる。
国境検査を受けてイレイサ王国に入った。
イレイサ王国はソードベル王国と違って大魔王の森があまり無いので基本的に平原が広がっている。
そのため動植物を一緒に育てる農家が多くて国民の四割が農家だ。
残りは騎士が二割、王侯貴族が一割、他の職業が三割くらいの割合だ。
窓の外を見ると動物を育てている人が多くて四割の意味がわかる。
しばらくして、王都が見えてきた。
イレイサ王国の首都はリグドと言う。
因みにソードベル王国の首都はガンサールと言うのだが、ガンサールは黄土色の石レンガで城壁出来ている。
リグドはガンサールと違って白い石レンガで出来ていて神々しい感じだ。
「綺麗なんですよね、私の好きな色で見ていて心が落ち着くんですよ。スランさんはどんな色が好きですか?」
「僕ですか…僕は緑が好きですね、自分の髪の色と一緒なので。」
「緑ですか、いい色ですね。私も白の次に好きな色なんです。」
話をしていると町の門を通っていて城門前まで来ていた。
「あれ、もう着いちゃってますね。また時間があればお話ししましょう。」
「わかりました、ですけど仕事中はやめてくださいね。それで襲われると元も子もないですから。」
「はい、もちろんです。」
僕たちは出る準備をする。
この後国王様と面会するのは事前に知っているのでそのまま聖女様と王城に通される。
王城に入って聖女様と一旦別れて応接間に来た。
しばらくすると国王陛下が来て僕が立つ。
その後ろにはさっき別れた聖女様もいた。
国王がイスまで来て座ると挨拶をする。
「初めまして国王陛下、今回聖女様の護衛騎士となりましたスランと申します。」
「私も自己紹介をしよう。ガート・ゲル・イレイサと申す。まずは座れ。」
そう言われたので座る。
「…最初に聞こう、お主は誰に忠誠を誓うのか?その返答次第で今後のお主の使い方を考える。」
僕が誰に忠誠を誓うか、か。
普通の騎士は国王陛下に忠誠に誓うだろうが、僕は少し違う。
僕が忠誠を誓うのは…
「僕は聖女様に忠誠を誓います。」
KHRBよろしくお願いします。