表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/277

槍と試験 後編

これからちょっと短くなります。

ガックリしているルナミス様を聖女が気遣う。


「ルナミス大丈夫?上から五番目に入っただけで凄いんだから!」


聖女に気遣われると少し元気になったルナミス様。


「ありがとうございます聖女様。…それとスラン君。何故一位の人だけさん付を?」


ミラさんの事か。


「ミラさんとは最近会いまして。そこで友達になってさん付けをしたんです。」


そう言うと、ルナミス様が納得する。


「そうですか…それでこれが本当にお告げ通りの人なの、セフィ?」


最後の方はよく聞こえなかったが納得して貰えた。

何か質問したような気がするけど…全く口を動かしてない。

…てかどうやって喋った!


「多分ですが…『槍使いで風の魔法を扱い光の才能を持つもの』が神のお告げの続きなので。この国で槍は珍しいですし、彼だと思うのですが…」


聖女も何か喋っているが何も分からない。

こっちも口を動かさなかった。

おかしいなぁ?結構耳の良さは結構自信あるのにな…


「すいません、何か言いましたか?」


カイシがそう聞く。

よかった。

…隣にも聞こえさせない音量って何だろう。


「いえなんでも。ところでスラン君、魔法は何を使えるのかな?」


魔法か、光は…まぁ言うか。


「メインは風で一応光も使えます。」


納得するような顔になり質問を続ける。


「因みにお父さんとお母さんの名前は?」


なんで両親の話をするんだ?まあいいか。


「父さんがロットで、母さんがマーリスです。」


そう言った瞬間、カイシが驚く。


「なっ、まさか()()()()の子だったとは。それなら納得がいきます。」


剣帝?何のことだ?俺の父さんは槍使いだぞ。


「何言ってんですか?父さんは槍使いですよ?」


そう言うと、カイシが笑いながら話す。


「ははは、確かに()()で槍を使ってましたが、あの人は剣の天才ですよ?」


あれが趣味な訳ない。

あのレベルの槍捌きが趣味だなんて、


「なんなら中にある石像見ます?戦果を挙げた昔の人達がm」


「見ます!」


歴代の騎士を見れるなんて幸せだ!

直ぐに返事をしたのでカイシが少し驚く。


「わっ分かりました。ではその前に、勝者!神風のスラン!皆さん、スランさんに盛大な拍手を!」


そう言うと周りで困惑していた人達が拍手し始める。

拍手が鳴り終わると訓練場から声が聞こえる。


「これから試験を始めます。参加する方はこちらに来てください!」


僕は試験を受けられないし、帰ろうかな…

勿論石像を見てから帰るけど。

そう思っていると聖女がこちらに来た。


「スランさんですよね?少しお願いがありまして、少しよろしいでしょうか?」


「はい、何ですか?」


聖女が声をかけてきたので反応する。


「実は…護衛騎士になってほしいのですが、よろしいでしょうか?」


護衛…騎士?


「まぁなってもらわないと困るのですが…」


「僕でいいんですか?僕と決まった訳じゃないですよね?」


まだ僕の父さんが剣帝だとは決まってないのに。


「この国で槍を使っている方なんて見かけませんし、魔法も風と光でしょう?」


「…それが何か?」


僕の戦いのスタイルなんて関係無い筈なのに、どうしてだろう?


「まぁ、それは後程お話いたしますので、今は頭の片隅にでも入れておいて下さい。」


そう言って聖女が城内に入っていった。

僕も石像を見るために後に続く。


しばらくすると色々な人の顔が石像になっている部屋に着いた。

そこは神秘的な場所であたりを見るとそこにはステンドグラスが飾ってあり、そこから少量の光がこの部屋に降り注いでいた。


その景色に見惚れていると奥にカイシさんがいた。


「スランさん、こちらです。」


そう言って行ってみるとそこには父さんと母さんの顔があった。

それぞれ、下の台座に『剣帝ロット』、『魔帝マーリス』と書いてあった。


「…確かに父さんと母さんです。」


「ほらね、その名前で夫婦なんてあの二人くらいですし、貴方の名前も聞いたことあったんですから。」


えっ、


「だったらなんで気付かなかったんですか?」


「いやぁ…すっかり忘れてまして。」


そんなことを話してると、外から騎士みたいな人が走ってきた。

息を切らしながら違う所を見ていた聖女の所へ行った。

息を整えてから話し始める。


「聖女様、今現在魔物の襲撃が発生しました!安全な所まで案内しますので着いてきて下さい!」


「いえ、私も行きます。」


聖女が自分も行くと言い出す。


「なっ、ダメです!今現在この地域では見かけないランク7のレッドホークが襲撃中です!そんな所には連れて行けません!」


ランク7か、確かに危険だ。

それにしても本来南の火山地帯に生息しているレッドホークが何故?


「今は確かそちらの主戦力が殆どいない状況です。それならルナミスが一緒に戦った方がそちらの被害が少なくなる筈です。イレイサ教は困っている人は助けるのが第一の理念ですので。行きますよ、ルナミス。」


「わかりました、聖女様。お伴します。」


そう言って外へ出る聖女とルナミス様が出ていった。

それを追いかけるように外へ行く騎士が続けて出て行った。

僕も加勢する為に外へ出る…前に簡易詠唱する。


「風の精よ、我に風の加護を。ウインドサーチ。」


ん?…これは…

学校が始まってあまり更新ができないかも。

KHRBよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ