槍と戦い 2
よしっ!三話までに全部出せた!
ワイバーンとは亜竜と呼ばれる一種である。
レッサーワイバーンは、魔法を使って来ないがその強靭な肉体で欲のままに辺りを食い荒らす。
しかも亜竜と呼ばれるだけあって中々に強くてランクが8になっている。
しかし、今目の前にいるのはワイバーン。
その一つ上の存在だ。
普通ならば上位存在になった場合、ランクが一つ上がるだけなのだがある一定のラインを超えるとランクが更に上がるのだ。
そのラインとはある一定の知能が確認され、強靭な体を持ち、魔法を使うことが出来る。
これを超えると2ランク上がってしまう。
今見ただけで決めるのは早計かも知れないが、このワイバーンはランクが10である可能性が高い。
強靭な体を持ち、ワイバーンが知能が高いはを知っている。
後は魔法を使うかどうかだが…
「…!」
そう思った瞬間、ワイバーンの首元に魔力が集まっていくのを感知する。
それを感じて急いで横に回避した。
その後僕がいた場所はまるで嵐が通った後の様に荒れていた。
間違いない、コイツはランクが10のワイバーンだ。
しかし…よりにもよって風か…
魔法には相性がある。
それは火は水に、水は土に、土は風に、風は火に、とゆう様に相性が決まっている所だ。
そしてもう一つ厄介な性質がある。
それは同じ属性の場合、その魔法にこめた魔力量が多い方の魔法が勝つとゆう性質だ。
相手は一応ドラゴンの一種、魔力量で勝てるとは思ってない。
そうなると自分の力だけだがそれも難しい。
ランクが10ともなると魔法が無いと結構厳しい所がある。
「まぁ、やってみるか…」
取り敢えず一撃相手に入れてみるが鱗に阻まれてしまう。
流石竜の一種と言うべきか、そう思っている間にワイバーンが尻尾で攻撃をしてくる。
その攻撃を避け、距離を取る。
(せめて魔法が使えれば…)
魔法の性質の面倒くさい所は属性があっていたら全ての魔法に反応する事だ。
その為身体強化も使えず困っている。
使っても精々移動速度が上がるだけ、ワイバーンに近づいた瞬間魔法が解ける。
(魔法…魔法…魔法…!、あれを使えばいけるかも…ただしチャンスは一度きり…かな。)
ワイバーンは頭が良いから一度やって失敗するともう同じ事は出来ないだろう。
その瞬間を狙う為に逃げに徹する事にする。
より確実にする為にウインドスピードを使う。
ワイバーンの爪、牙、尻尾、翼、体の色々な部分で攻撃して来る。
その時が来るまで近づき過ぎず遠過ぎず、ちょうどいい場所で避け続ける。
そして、ワイバーン側からコールが見える様に立つ。
コールとは空に輝く光るものだ。
そのためお金の単位になっていたり、イレイサ教の主神の名前になっている。
後ろには大きな大樹が生えており、後ろへの逃げ道が無い。
それをワイバーンが察したのか、ブレスの準備を始める。
その瞬間を見計らい僕は最大限上に飛んだ。
それに反応したワイバーンが上を向くと、コールがあるせいでワイバーンが眩しそうにこちらを見ている。
そして僕を見つける前に詠唱をする。
「光の精よ、我に光の加護を望みたもう。我望しは暗闇を照らし、我等に光の道しるべを示す光、我代償は、それに見合いし魔力を捧げたもう。魔力を生贄にし、世界を照らす、光となれ!」
詠唱をし終わりワイバーンの方を見てみると、ブレスを今にも吐きそうな状態だ。
ワイバーンは仕留めた!とゆう様な顔をしている。
…その喜びを覆すくらいに驚かせてせてやる。
「『ライト』!!!!!」
その瞬間、世界が白く染まる。
竜種系統のブレスは集中力がなくなると正確に撃てなくなるようだ。
暴発もするがそんな事をするのは子供のドラゴンか、ある一定の情報量を五感から伝える、くらいでしか暴発はしない。
ライトはワイバーンの目の前で発動した。
と、いう事は…
「GYAAAAAAAAAAAAAA!」
ブレスの暴発と、視界の使用不可のダブルコンボだ。
ワイバーンの口の中は斬り刻まれ、傷口からは血がドブドブと流れている。
その間に僕は近づき口の中に槍を全力で突き刺す。
その槍が首を貫通し、ワイバーンはグッタリとした。
一応死んだふりでは困るので首をちゃんと切ってからカードに入れ一息つく。
「…はぁ、疲れた〜それにしても情報が違かったな。何がレッサーワイバーンだよ、ワイバーンじゃないか、しかもよりによって風属性だし。」
後で文句言ってやろう。
取り敢えず今は森を出るのが先だ。
今はいち早くちゃんとした所で休みたい。
僕は早速森を出て城門まで歩き魔買いまで直通で行く。
ドアを開けるとソーダルトが僕の方へ焦った表情をして来る。
「スラン!今まで何処行ってた!大変だぞ!急に解体場にワイバーンが現れて大騒ぎになってたんだよ!」
「ちょっとワイバーンを倒しに…ね。」
「おっお前…まさか倒したのか!ワイバーンを」
その瞬間、周りが静かになりそこにいた人達の視線がこちらに向いて来る。
「あぁ大変だったよ、なんせ属性が相手風だったからね。」
そうゆうと周りの人達の声が一気に騒がしくなった。
「おぉ!すげぇ!ワイバーンで属性持ちだと確かランク10だったよな!」
「いや、難易度で言えば同じ属性同士だと一つランクが上がるから、11だな。」
「それって他の属性使った時はどうなるんだ?」
「どちらも均等な魔法の腕だったら上がらないがメインが相手と同じ属性で、他の属性が全く使えないか、魔法が一、二個程度なら1ランク昇格だ。」
「…なぁスラン、他の属性って使えんのか?」
「まぁ使えなくはないけど、『ライト』くらいしか使えないからなぁ。」
ソーダルトが聞いてくるので答えてやった。正直、そんなに使わないしね。
「…おい、聞いたか今の。実質11ランク討伐だってよ。」
「遂に、神風が独走か?残念だったな、ロリコン世紀末者。」
「確かに今のでトップは神風が独走決定だからな。」
「あっ、ゴメンね?ソーダルト、抜いちゃったよ。」
「っ…こいつ」
そんな事を話してたら職員さんがこっちに来た。
「すいません。カードをお借りしてもよろしいでしょうか?」
「わかりました、こちらを。」
「…確かに、一人でワイバーンを倒したと書いてあります。」
「そのまま清算、お願いします。」
「わかりました、ではこちらは一旦預からせていただきます。」
そう言って職員さんが奥の方に行った。
そういえばまともな女性キャラ職員さんしかいない様な気が…だっ大丈夫!もうすぐヒロインが二人出てくる!
後一話の冒頭何処行ったとか言われそうだな…だっ大丈夫!六話にはもう入っていると…思う。
ライトであの長さだからな!わかったか!一番短いのであれだからな!
KHRBよろしくお願いします。