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始章2 鏡と天使

「はぁ……」


(スラン君が結婚、かぁ。)


(分かってはいたけど、どうしようかな?)


(正式な式はセフィちゃんだけとするみたいだけど……)


「私もしてみたいなぁ……」


(って、駄目駄目!私まだスラン君と付き合ってすらいないんだよ、なのにそんな事……)


「そろそろ、答えを出さないといけないのかな?」


(今スラン君の正式な結婚相手はセフィちゃんとルナミスちゃん、フリージアちゃんにアリアちゃん。そしてタルトちゃんだ。)


(タルトちゃんが抜け駆けしてたのは置いとくとして残ってるのが私とメイちゃん。)


(メイちゃんは愛人でいいとか言ってたし、残ってるのは私だけ。)


(でも……)


「 恥ずかしいよ、告白なんて。」


(正直もうスラン君以外の男の人と関われる気がしない。)


(結婚はしてみたいけど、だからといってそれをスラン君に押し付けるのはなんか違うし……)


(でもでも、タルトちゃんは強引だったって言ってたし、いいのかな?)


(でも、それはスラン君に悪いし……)


(大体、タルトちゃん抜け駆けしないって言ってたのに……)


(……)


「スラン君から告白してほしい……」


(そんなの我儘だって、分かってるけど、でも……)


(よし、告白しよう!こんな所でうじうじしていても何も進まないんだよ?)


「確か……スラン君は休みだったかな?」


(今なら二人っきりで──)


「わっ!、今窓が割れたよね──え?」


(……天使?)


「なんでいきなり窓が?」「あれは、天使の羽?」


「……こいつには世界の礎になってもらうわ。文句はないでしょ?」


(礎って、スラン君は悪い事なんて何もしてないのに……)


「いくら天使だからってそんな横暴が通ると──」


「あっ、メイちゃ──」


「通るのよ、何故なら私が、この世界に存在する絶対的正義たる天使なんだから。」


「……カトリーナちゃん。」


「その名で呼ばないでくれる?今の私は……そうね、カトレアよ。じゃあね、下等生物共。」


(じゃあねって、え?)


「ゴライアンっ!」


「承知!」


「遅いわ。」


「……逃げられましたな。」


(えっ?)


(えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!)


(どうしようどうしよう、今告白する決心がついたのにスラン君が!)


「スラン君……はっ!早くこの事を皆に伝えないと!」

KHRBよろしくお願いします。

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