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槍と決闘

今絶賛ブランドタッチの練習中。


裏の訓練所にやって来た僕達は訓練所に置いてある模擬戦用の武器を手に取る。

僕と向き合うソーダルトはさっきまで背負っていた大剣に似た模擬刀を持っていた。


僕は二メートルを超える棒の先に十センチ程の刃が付いている槍を持っていて、刃の付け根付近には二つの棒が横に飛び出している。


「準備は良いか?スラン!覚悟しろ!」


「いつでもいいよ、ソーダルト。」


そう僕が言うと、ソーダルトがこちらに走って来た。

ソーダルトはこちらに走って来るが、そのスピードは大剣を持っているにも関わらず随分と速いものだった。


ソーダルトがこちらの射程範囲内に入ると僕は突きでは無く槍の後ろの部分、石突で下から薙ぎ払う。

その時に右足を左足と同じ所まで持っていき、勢いをつける。


ソーダルトはそれに反応するかの様に大剣をこちらに持ってきてガードをしようとしていた。

それを読んでいた僕は左足を後ろに持っていきその時に左手で槍を引き右手を頭の後ろを通る様に持っていき左手で上から切る様に振り下ろす。


ソーダルトは驚いた様に右側に避けた。

その後僕が右側に槍を振り払うと、流石に遅かったのかまた大剣で防がれた。

ソーダルトが反撃してくるのを見計らって距離を取るがソーダルトの攻撃が左手にカスってしまう。


「ふぅん、少し遅い…か。」


「へっ、俺だって成長してるんだよ!」


(それなら!)


ソーダルトの攻撃が当たった為、少し本気を出す。

自身に『ウィンドスピード』をかけた。


その瞬間 、世界が遅くなる。


本来、『ウィンドスピード』はこんな魔法ではなく自身が早くなる程度の魔法である。

しかし、スランの魔法の腕は母親のものとほぼ同じ程度にまで到達していた。

スランはその槍捌きの早さと風の魔法でここまで上り詰め神風の二つ名を冠するほどの実力を持っていた。


その魔法を発動したスランのスピードはソーダルトの力を超える程の力量が生まれている。

ソーダルトは剣こそ間に合いはしたものの、スランの突きには耐えられず剣を離してしまう。

その隙をスランが見逃すはずが無く、ソーダルトの顔面に槍を突き出して勝負が終わった。


「僕の勝ちだね?ソーダルト。」


「…あぁお前の勝ちだ、」


その瞬間、僕達を観戦していた人達が歓声を上げた。


「おぉ!すげぇ!神風が何してるのか後半、分からなかったけどスゲェ!」


「よっしゃー!良くやった!神風に賭けて勝ったぜ!」


「まさか、魔法を使うとは…予想してなかったな。」


「おい!なんで負けているんだ!ロリコン世紀末者!」


そんな歓声に耳を傾けているとソーダルトがこっちにやってきた。


「久しぶりにお前とやったけど、まさかお前、魔法を使うなんて。しらねぇぞ?」


「まぁ、隠してたからね、魔法が使える事、驚いた?」


「驚いたに決まってるだろ?…しかし風か、ならその二つ名になってる事に納得したな。」


「?、どうして?」


「あぁ、なんてゆうか、神風が二つ名だったら少し遅くないか?と思ってただけだ。」


「まぁ、僕のスタイルは魔法で速く動いて、眉間を突く!って感じだからね。」


「ってことは、ずっと手加減されてたってことか。」


「…まあ、言い方的にはそうだけど、僕は人前では魔法を余り使わないと決めてたからね。」


「…そう、か。はぁ、俺はもっと修行しないとなぁ。」


「頑張ってね、また時間がお互いある時やろう?」


「おう、もちろんさ!そん時は魔法を使うお前よりも強くなってるからな!」


「期待しとくよ、じゃ、僕は魔物倒しに行ってくるよ。」


「おう、引き止めて悪かったな、またな!」


訓練所から出た僕は早速見かけていた最近の魔物の種類を見始める。

少し見ていると後ろから声をかけてきた。

今度は誰だと思い振り返ると、魔買いの職員さんだ。


「すいません、今少しよろしいでしょうか?」


「いいですよ、何ですか?」


職員さんは周りを見渡して誰も居ない事を再確認し、僕に小さな声で内容を話してきた。


「実は最近、レッサーワイバーンがこの付近に現われまして…今急遽資料を作っているのですが取り敢えずは高成績の方だけにお伝えしろとゆう事でして」


レッサーワイバーンか…珍しいな、こんな所に現れるなんて。


「…見つけ次第倒して欲しい、という事かな?」


そう聞くと職員さんが、コクっと頷いた。


「分かったよ、見つけ次第倒しておくね。」


「ありがとうございます」


そう言って職員さんは受付の方まで帰っていった。

レッサーワイバーンは確かランクは8だった気がする。

因みにランクは全部で20まであるのだが、最近見るモンスターは12が最高なので結構高めなモンスターだ。


「さて、行きますか。」


そう呟いて僕は扉まで行き、外へ出た。

そういえば久し振りに人に向かって魔法を使ったな、と思う。


何てったって、最後に魔法を人に向けて使ったの5年ぶりだからな。

父さん…母さん…元気にしてるかな今頃。


それにしても、ランク8か…少し気合い入れないとな。

?、なんだか何かを忘れているような感じがするけど…まぁいっか!


こうして、またソーダルトの年齢を聞き忘れたスランであった。

キーボードでやったら、直ぐに書き終わった。楽ダァ


KHRBよろしくお願いします。

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